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身投げした少年
最近鱗の生え替わりが酷くて困ってます
某市にあるマンション、朝日も射さぬそのマンション駐車場にて一つの少年の亡骸があった。
首はねじ曲がって、身体のあちらこちらがあらぬ方向に曲がり肉が見え骨が飛び出している部位もある。駐車場には鮮やかな赤が広がり、見るに耐えない姿になっていた。もしそんな姿をじっくり見ることが出来るなら、たった一点不思議な、それでいて見逃してしまう事が分かるだろう。
…少年は、希望に満ちた表情をしていた。
少年が住んでいた部屋。ベランダに続く窓は開き、日の射していない部屋は冷え切っている。誰もいない部屋に風が吹き抜けた。机の上に置かれた黒く汚れた鉛筆は転がり落ち、年齢に不釣り合いな汚い文字が書かれたノートはページがペラペラ捲られた。
どうも、鵺です。
何の因果かこのような作品を手にとってくださりありがとうございます。
別に病んでません。元気いっぱいです。
異世界もの特有の無駄な明るさを削るにあたり、この話は独立して入れるべきだろうというのが自分の中にあったのですが…どうしてこうなったのか。