チェインジ!
「ちょっとぉ!! もういやぁああ!」
「フハハハハハハ!!」
ケタケタ笑ってる顔がなおも不気味なガイコツキャプテン。ワタシは今、ピンチ……ほどではないですが、精神的にはかなりやられています!
右手になってる剣を、硬化させた箒でどうにかこうにか弾き続けていますが、防戦一方状態です。
「コウゲキシテコナイノカ」
「だって、怖いんですもん!」
「ヨワネヲハクヤツガイルカ!!」
「ここにいますぅ!!」
後に、思い出せばワタシはこの時、この女の子になってからの人生で一番女の子らしい声と言動になっていたのかもしれません――なんていうことになりそう! 今後のことはわかりませんけど。
「カタカタカタカタカタカタ」
「口でいうと同時に、本当に頭蓋骨震わせるのやめてください!!」
そういえば、このガイコツってモンスターでありバグなんですよね。この船って、これ倒せば止まるんでしょうか? あれ? わりとワタシは重要なポジションにいるのでしょうか。
「でも、どうすればいいんですか! 魔法つかおうにも飛ばせるものも、操れるものもないんですけど!」
基本的に命とか意思があるものを操るのは難しいですし、地面に設置された大きすぎる物を動かすには、時間と余裕が足りませんし。
そんなことを考えながら、箒弾き飛ばされちゃいました。
「カタッ」
「あはは……お手柔らかにぃ!?」
セー、セーフです。ギリギリ、白刃取りが運良く、都合良くも成功しました。ただ、筋力差がすごくて、これあと何秒持つか。
この危機的状況で、ワタシの頭はよくも悪くも冴えてしまい、あの人の言葉と顔が思い浮かびました。
『とりあえず変身して衣装が変われば使えます!』
……どうやって? アイテムがあるわけでもないですし、これもう気合でどうにかしろってことですよね。
「やってやりますよぉ!!」
とりあえず、箒を呼んでこのガイコツを吹き飛ばして距離を取ります。
「イマノマホウ、ミタコトガナイ」
「ワタシもあなたみたいなの見たことがないですよ」
感覚を集中させます。魔力を一点に集中させて、他にもなんか力みたいなのを集中させて。
「チェインジ!!」
とりあえず叫んでみました。




