ワタシにも苦手なものはあります
「ひぃぃいいいい!!」
現在、ワタシ、甲板上。ガイコツ、いっぱい、追いかけられてる。
「気持ち悪いというか不気味というか、そういうのが苦手なんですよぉ!」
幽霊は平気です。暗い所はそこそこです。中途半端なスプラッタは駄目です。ゾンビとガイコツダメ絶対です!
走り回っているうちに、途中で甲板上に張られてたロープでガイコツが転びます。そしてバラバラに。ボウリングでストライクとった時のような軽快な音とともにバラバラに。
「よし、それじゃあ中へと潜入です」
もう少し、ガイコツいた気がするのですが気のせいなんですよ。
ワタシは客室と思われる場所の入口の扉を開きます。
そしてワタシの視界に現れるガイコツふたり。
「…………」
『…………』
ゆっくりと扉をしめます。
ですが、数秒後には勢い良く扉が開けられて、ガイコツさんとご対面します。
「ピュアラ・ラルラ! ロープよ動け!」
もはや神頼みです。ワタシが神だとしても、新米からすれば上司は神なんです……あ、だめだ。ワタシの上司あの適当な人だった。
貼っていたロープと救出用の浮き輪につながってたロープを使って、ガイコツを縛り付けようとしました。
ですが――バランバランにくずれてしまいました。
「こういう世界のガイコツというかスケルトンって、もう少し骨の接続が硬い印象があったのですが……」
恐る恐るバラバラになった骨の横を歩いて、こんどこそ船内へと入っていきます。
「ピュアラ・ラルラ。松明よ灯れ!」
船内は真っ暗で、何も見えません。魔法で持ってきていた松明に火をつけます。
光で見えるようになった視界の範囲内では、敵はいなく特に足音なども聞こえません。ただし、所々ボロボロになっているのが気になります。
「これバグなんですよね……?」
果たして、これは内部に心臓のようなものがあるのかどうか。とにかく船内調査開始します!




