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万博の怪人(6)

短い言葉を交わしてから両者は再び身構えた。にゅうめんマンは早速攻撃をしかけようとしたが、それよりもわずかに早くミョクミョクが奇妙な技を繰り出した。


「エキスポタワー・フラッシュ!」


すると、ミョクミョクの顔面がまばゆく輝く黄金の円盤となって光を放ち、にゅうめんマンの目をくらませた。


これ自体は単なる目くらましだが、それによって戦闘中の相手にすきを作るのがねらいだ。実際にゅうメンマンにはすきが生まれたので、ミョクミョクは敵の胴体に鋭い回し蹴りを見舞いした。にゅうめんマンは持ち前のタフネスでぎりぎりこれに耐えたが、ミョクミョクはさらに2発のキックを打ち込んで相手をふらつかせ、にゅうめんマンを急速に追い込んだ。


《まずいな……》


一瞬にゅうめんマンはあせった。しかしすぐに、こんな時こそ冷静にならなければと心を落ち着けて、精神を研ぎ澄ました。その結果、高度な動体視力が瞬間的にさらに高まり、最初と比べるといくらか鈍っているミョクミョクの動きを見極めることができた。


《今だ!》


にゅうめんマンはミョクミョクの顔面に反撃のアッパーカットを放った。ふらつきながらも全力で繰り出したにゅうめんマンのアッパーはいなずまのように鋭く、ミョクミョクは頭部に激しい衝撃を受けて後ろへ転倒した。このチャンスをみすみす見逃すわけはなく、にゅうめんマンは倒れた敵を追い打ちしようとした。


ミョクミョクは頭がくらくらして思うように体が動かず、とっさに立ち上がって身を守ることができなかった。そこで、敵の攻撃が身に及ぶより早く、顔面の周囲についている目玉の1つを素早くもぎとり、にゅうめんマンに投げつけた。トカゲのしっぽみたいなもので、危機におちいったときには取れる仕組みになっているらしい。


目玉は敵の体にぶつかった衝撃で爆発し、にゅうめんマンの攻撃をさえぎった。爆発に巻き込まれたにゅうめんマンは胸部が大きく傷つき、服も破れて血が流れ出した。こんな思いがけない攻撃を受けては、ひるんでしまったのも無理はない。だが、にゅうめんマンはすぐに気を取り直し、立ち上がれないままでいるミョクミョクに改めて襲いかかった。


しかしミョクミョクもただ無防備に倒れていたのではなかった。にゅうめんマンがひるんでいる間に、顔面を環状にとり巻く目玉にパワーを集中して迎撃の準備をしていたのだ。怨念を源泉とするそのパワーによって、ミョクミョクの目玉の周りには黒い雷雲のようなものがうっすらとただよっている。ミョクミョクは襲い来る敵へ向かって頭を起こし、ため込んだパワーを、リング状の霊撃として一気に放出した。


「奥義 グランドリング・バスター!!」


にゅうめんマンは至近距離で猛烈な霊撃を受け、なすすべもなく地面に倒れた。

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