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怪人の手下、スペインのパビリオンを襲う

同日朝、博覧会会場に到着したにゅうめんマンは、スペインのパビリオンがミョクミョクの手下に攻撃されているという報告を受け、救援に向かった。


にゅうめんマンが救援に来た時点で、スペインのパビリオンはすでに外側の一部が破壊され、建物の外に数人の人たちが倒れていた。にゅうめんマンは近づいて声をかけた。


「大丈夫ですか」

「俺たちは大丈夫だ。だが、敵がパビリオンの中に移動して暴れ回っている。このままではうちの展示は完全にダメになる。何とか奴らの蛮行を止めてくれないか」


この人たちはスペインパビリオンのスタッフだった。敵に抵抗してやられてしまったのだ。


「分かりました」と答えて、にゅうめんマンは中へ入った。


スタッフの言うとおり、パビリオンの内部では4人の男たちが暴れ回り、建物や展示物やその他色々な物を壊していた。


「今すぐ破壊活動をやめるんだ」


にゅうめんマンが暴れる男たちに言うと、4人は破壊活動をする手を止めてそちらを見た。


「誰だ。俺たちに指図をするやつは」

「あっ。全身黒ずくめの、そのいかれた恰好。昨日から俺たちの活動をじゃましているニュー・メンマとかいう男だな」

「ニュー・メンマじゃない。にゅうめんマンだ!」

「似たようなもんだろ。外国人の俺たちには違いが分からんな」

「全然違う。日本語ペラペラのくせに、こんなときだけ外国人であることを強調するんじゃない」

「何だっていい。とにかく、俺たちのじゃまをするなら、お前もそこに倒れている館長のように痛い目にあってもらうぞ」


パビリオンの床にはワイシャツ姿のダンディなおじさんが伸びていた。最後まで抵抗して力つきたスペインパビリオンの館長だ。


「——と言いたいところだが、お前はむちゃくちゃ強いそうじゃないか」

 男はにゅうめんマンに言った。

「そうだぞ。無駄な抵抗をして、内臓がすべて破裂する地獄のような敗北を味わいたくなければ、大人しく破壊活動をやめることだ」

「正義の味方とは思えない、えげつないおどし文句だな……」


4人は1か所に集まり、にゅうめんマンに聞こえないようにして、にゅうめんマンへの対応をこそこそ相談し始めた。やがて相談は終わり、4人は何を思ったのか、パビリオン内につながれている巨大な雄牛の所へ歩いて行き、これを取り囲んだ。


「何だそのバカでっかい牛は。お前たちがつれて来たのか」

 にゅうめんマンは思わずたずねた。

「これは元からこのパビリオンにいた牛だ」

「なんで牛を飼っているんだ。スペイン人はパビリオンを牛小屋か何かと思っているのか」


「いいだろ別に」

 床に伸びているスペインパビリオンの館長は言った。

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