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私、花見の本当の事。話したいんだ。

花見ルートです。

こじつけが白々しいですので見にくいモノです。


花見ルート 


何で……透君は振り向いてくれないの?

私が何かしたの?前前前世とかそういうレベルじゃなくて、さ。

胸に秘めてるこの気持ちは多分…絶対透君は分かってるはずなんだ。

それに今までずっとお隣さん同士で遊んできたのに、最近になって急に避け始めてさ。

酷いよ……碧波さんとか夜風さんとかとばっかり話してて、嫉妬しちゃうな。

この狭くて少し息苦しい教室は私の支配が及ばないけど、耳ならどうかな?

耳を澄ませて…心を透君の気持ちに合わせて…一体化して…。


聴こえてくる…林間?…一緒の班…。今日の六限目の総合の時間?

あっ。碧波さんや夜風さんと一緒に成りたいのかな?酷いな、私だけ、差し置いていて。

私…どうすれば良いのかな?

林間学校で透君に始めて、貰って欲しいから計画立てていたのに。

林間学校は来月だったっけ。


君の事が頭から離れなくて、ノートの端っこに好きって落書きしてみたり。

窓の斜陽の中にいつか、バレンタインデーに告白する幻影を見たり。

体育祭で二人三脚で一位になる夢を見たり。

君のはにかんだエクボがとっても愛らしくなったり、インフルエンザで休んだときの切なさだったり。

とっても愛しているのに、見てくれないのか。

  

夜風さん、貴方は透君を取っちゃうの?

…醜くて心に傷を負って、君には分からない筈だよね?

その綺麗な瞳と甘い唇で唆して玩ぶの?

その巧みな話術とリーダーシップでカップルを気取りたいの?

・・・赦さないよ・・・。


碧波さん、貴方は私と透君を離したいの?

頭が冴えすぎて人の心までも見えちゃうの?

その冷淡な瞳で私を突き放すの?

私達の過去を知ってる癖に?


「チッ・・・」


無意識の内に舌打ちが出てしまった。でも・・・こんな日々も今日で終わりなんだよね?

先ずは頭の冴える碧波から・・・次は馬鹿な夜風からだよね。

今日の夕暮れの・・・校舎で待ってるよ・・・。


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