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ボクのレイヤー活動記  作者: 神崎馨
7/13

天然物?

既に開場から1時間以上経過していたため為、特に並ぶ事なく受付へ行くことができた。

「こんにちはー!2名様ですね?コスプレイヤーさんは1名1500円になります。」


あれ?

「すみません。僕は一般参加です。滝くんは?」

「俺も」

だよね!軽装だしこれでコスプレ参加だと僕1人になるところだった。

「え?一般参加ですか?お二人とも《君にとどけ》の翔駒君と杏ちゃんですよね?」


「「え?」」


まさかの軽装がコスプレ状態であった。

確かに滝君も制服ズボンにカーディガンであるが、別に特殊かと言われればそうではない。


「あー、まさかの天然物でしたか。今日は初参加ですか?」


「はい。僕ら初めてこういったイベントに参加になりまして」


んーっと、受け付けの女性は少し考える素振りを見せると

「では、本日はサービス致します。そのかわり、次回開催時は是非ご参加下さい。」


そう言ってウインクする


「あ、ありがとうございます!でも、良いんですか?」


参加費が減る。それは凄く嬉しい事だが、本当によいのだろうか。

少し心配になり確認した。


「いいのいいの。せっかくコスプレイベントに興味持ってくれたし、私も仲間が増えるのは大歓迎だしね。でも、あまりおおっぴらには言わないでね?」


「なんかすみません。」


いいのよー!っとお姉さんから参加証と会場案内を受け取り、その場を後にした。



僕は奇跡的に参加費が安くなった事に喜びつつ、隣を歩く滝くんに、簡単な自己紹介をした。

驚いた事に滝くんは隣の学校で、家もそんな離れていなかった。

年は1個上で2年生。

僕より前にアニメや漫画にどハマりし、今に至っている。


「馨、俺の事は呼び捨てでもいいぞ?年上って言っても1個だけだし、何より会話が合う奴とか学校にいないし。俺は気にしないぞ?」


「え?いいの?こいつ生意気だなー!ってならないの?」


「いや、別に良いよ。なんか新鮮だし」


「あ、ありがとう」

久々に同年代と会話をした。その事が嬉しいような照れるような。

なんのありがとうだよ。っと笑ってるけど、僕からしたら本当にありがとうだよ。


「さ、とりあえず一周するか馨。」


「そうだね!」


そう言って2人は会場ホールに足を踏み入れた。


中に入るとカラフルな髪の毛の人、中世騎士のような服装、学生、奇抜、色々なキャラクターにコスプレした人たちが、おのおのポーズで撮影しつつ、休憩スペースではお菓子に談笑、お互いにコスプレ名刺を交換していた。


「すごいね、あ!あれ先月発売したゲームの主人公だ!あ、あっちは漫画のキャラだ」

僕は画面から飛び出たような人達に興奮していた。

すごい!楽しそう!


「確かに凄いな。あの武器とかどこで手に入るんだ」

「だよね!」


お互いテンションが上がりつつ、会場を一周した。あくまで今日は見に行く がメインの為、そう時間はかからなかった。

ただ、受付のお姉さんが言ってたように2人は君とどのキャラそのものだ。

身長差もあり、余計に作品の世界観に近くなっていた。


「ちょっと疲れたね。あそこの休憩スペースで休まない?さっきコンビニでお菓子買っといたんだ」


「そうだな。じゃ行くか。俺も今日は見に来ただけだしな」


そう言って2人は休憩スペースで一休みした。

じゃーんこのお菓子でーす!っと普段のテンションとかけ離れた馨は、会場の爆音BGMもあり、大声で話していた。


はい1個どーぞ。っとそんなやり取りをしていると、コスプレをした男女が馨達に近づいてきた。


「あの、すみません。休憩が終わりましたら1枚よろしいでしょうか?」


ん?1枚?

顔を上げると、某漫画に出てくるヒロインと主人公の2人が お願いします! っと頭を下げていた。


「あの、1枚って?撮れば良いですか?」

馨的にはコスプレイベントで撮られるのはコスプレイヤーで、一般参加気分の自分の事とはつゆとも思わない。


「あ、違います!お2人を撮りたくて。それって君とどの翔駒君と杏ちゃんですよね!さっきすれ違って思わず2度見してしまいました!あわ!なんて至福って。」

大興奮の彼女はどうやら君とど愛好者のようだ。隣にいる彼は、そんな興奮している彼女を生暖かい目で見ていた。


「すみません。俺とこいつコスプレじゃなくて一般参加なんです。なので撮られるのは勘弁してほしいです」


滝が事情を説明したまでは良かったが、物凄く驚かれた。

え?天然物?


「そう言う訳なので、せっかく声をかけて頂いたのに本当に、ごめんなさい」


そんなこんなで、5組ほど声をかけられた所で僕たちは会場を、後にした。


「あれ?もぉお帰りですか?」

出入り口で、お姉さんに声をかけられた。


「はい、お昼持って来なかったので今日は帰ります。凄く楽しかったです!」


また来て下さいねー。っと挨拶し外に出た。


「楽しかったね!」

「そうだな。なんか、こんな世界あるんだなーって全部が新鮮だった」


ぐぅ

う、お腹すいた。


「馨さえ良ければこれから飯行くか?」

お腹の音が聞こえたのだろうか。なんか気を使わせて申し訳ない。

ご飯、500円浮いたし、行こうかな。


「いいね!あ、でもごめん、手持ち少ないからファミレスでいい?」


「OK、行こう」


なんか友達みたいで、嬉しかった。


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