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女達の花片と種の秘密-光と影

10月1日夜20時。身支度をしていたアルテミスに母が「アルテミス!お父さんには女がいるみたいなの!あんたのお父さんはお母さんと結婚する前に別の女と結婚していて女の子がいるのよ。お父さんの浮気相手は離婚した元妻かもしれない・・あんたがちゃんとしないからお父さんはおかしくなったのよ!

!私があんたの為に高額で手に入れた神木の花の置物・・何の効果もないし無駄になったわよ!あんたが働いてお金を返しなさいよ」

母はご神木の花の置物を床に投げつけ鋭利な破片が散乱した。アルテミスの母が「下品な格好して水商売女が!あんたを産まなきゃ良かった」錯乱状態でアルテミスを突き飛ばし床に散らばっていた神木の鋭利な花片がアルテミスの胸の間を突き刺した。

「痛い・・」母親に自分の生を全否定され胸が痛み、突き刺さった花片の破片の傷みで意識が朦朧てしていた。胸の傷をハンカチで押さえ自宅を出た。「ガチャッ」チャットルームの部屋に入り玄関で泣き叫んだ。愛美珠からLINEを受信したアルテミス。「アルテミスさん!今日はアダルトサイトのチャットイベント「女神の覚醒」の日。男性ユーザーが沢山参加して大枚をはたくのよ(笑)アルテミスさんの美しい裸体を晒すのよ・・(笑)芸術だと思えばいいの!アルテミスさんは元々女神の様な女性よ!(笑)今宵はアルテミスの女神になり愛に迷える男達に崇められるのよ!(笑)もし何かあったら私に連絡してくれれば助けるからさ」愛美珠はアルテミスにLINEを送りホストクラブの男とホテルに出向いた。アルテミスは胸元の傷口を洗うのにシャワールームに入った。シャワーを浴びてる時に愛美珠とリオンの事を思い出した。2人でバスルームにあらぬ姿でいた事。


「私には関係ないわよ・・リオンさんの事は忘れて今日から新しい女の人生を歩むのよ・・」純白のベビードールに身を包み白いケープを羽織り赤いリボンを結んだ。パソコンを起動させてチャットサイトにアクセスし、受信された沢山のメールを読んだ。1通1通ごとに「女神の覚醒」のチャットイベントへの参加のお誘いメールを送信した。もう1通読んでみると「アルテミスさんには「女神の覚醒」なんかできるわけない!」と書かれていた。アルテミスは自分を全否定されているように感じた。「なんとかセクシーな女神になります」と男性に返信した。


PM21時にチャットイベント「女神の覚醒」がスタートした。チャット待機画面には一糸まとわぬ女性達が画面に映し出された。段階的に服を脱ぐのもいれば、スタートから大胆に肌を露出して待機している女性達もいる。濡れた声で「女神の覚醒」のチャットイベントを愉しんでいる男女。アルテミスにもお誘いメールが続々と受信されOKをした。私は全裸になれないけどお話は聞きますよ❇」と全裸になれない事をを伝えた。「了解!大丈夫だよ!俺は優しいから安心して」

「何かお願い事ありますか?私が癒やしのパワーたくさん送りますよ」


「脱いでよ・・」

「ごめんなさい。メールに返信した通りで全裸にはなれないのです。だから癒やしのパワーを送りますので」


「癒やしじゃなくて服を脱いでよ。大金はポイントとして還元するからさ」


アルテミスは今までのチャットの客層の違いを感じ始めてた。怖くなりチャット代理店の愛美珠にLINEした。しかし既読にはならなかった。Royalstar303号室に愛美珠はいた。

「アンッン・・唇がちぎれちゃう・・アロン愛しているわよ・・」


「愛美珠は聖女だよ・・こんな神秘的な女性は見たことがないよ・・結婚したいけど俺はホストの下っ端だからまだまだ無理だよな」


「アロンと結婚したい・・太陽のような種を授かりたい。」愛美珠はアルテミスからのLINEに気づいていたが元々助ける気にもならなかったので既読にする事は無かった」


チャットルームではアルテミスは怯えていた。続々と「脱げよ!」のコメントばかりを受信していた。


PM21時50分。リオンの母親はまだ到着していなかった。リオンはチャットイベント「女神の覚醒」にアクセスしていた。愛美珠とアルテミスが何の仕事をしているのか把握していた。「アルテミスはそんな女じゃない!アルテミス目を覚ませ!」待機画面に映る白いベビードールの衣装から目を背けたくなった。「だけど遠い昔・・どこかで覚えがある」リオンの脳裏をフッとよぎった。

「リオンお待たせ!今日はリオンに伝えなきゃならないことがあるの!黒百合愛美珠さんと結婚しなさいよ」


「はあ?別れたし。愛美珠の父親も狂ってるし。あんな男が義父なんて最悪だよ」


「父親に向かって何を言ってるの?リオンあなたは黒百合家の血をひいてるのよ!4番目のあなたは星緒の血は引いてないわ。お母さんは黒百合社長と愛しあって不貞関係になり、リオンを身ごもった。私は旦那との間にできた子供として偽り出産した。黒百合社長は奥さんとは離婚するって誓ってくれたわ。だけど新しい女が出来たみたいで妊娠したからって私は捨てられたわ。あなたの幼なじみのセレネが黒百合社長の新しい妻よ。あなたが愛美珠と結婚すればまた縁ができて親戚になれて再会できるのよ!リオンにだって財産が入るわよ!セレネから黒百合社長を奪うの!だから愛美珠と籍を入れなさい」


「俺には愛している女がいる。アルテミス(有手美朱)だ?どこかで聞いたことがある…まぁどうだっていいわ!その女が運命の女?(笑)運命なんて戯言よ」


「あんたは俺と父親を騙して生きてきたんだよな?俺の前にもう現れるな!」リオンが真光の池から離れようとした時に「リオン待ちなさい!役立たず!あんたが産まれなきゃ良かったのよ」錯乱状態になり、リオンの体を両手で力一杯に突き飛ばそうとした時にリオンは足を滑らせ真光の池に滑り落ちた。リオンの母は恐怖を感じ御石神社を車で去った。


チャットルームではアルテミスに対し「脱げよ」コールが続々増え続けた。

「大金のポイントが欲しいんだろ?欲しいからこの仕事してんだろ?」アルテミスは返す言葉が無かった。「脱いだら大金が入る…私が脱いだって悲しむ人もいないし逆に喜ばせられるのかもね」アルテミスは覚悟を決め白いケープを脱いで純白のベビードールになり脱ぎ始めた瞬間にパソコンの電源が急にシャットダウンした。アルテミスは動揺し冷蔵庫に入っていた水のペットボトルを取り出した。

アルテミスは気を失い朦朧としてる意識の中、走馬灯のように前世が蘇ってきた。

自分の誕生した意味を知りたかった。誰のモノにもならず純潔を貫いてきた。だけど貫いてきたわけではない。きっと守り続けてくれたのだと思う。愛する2人がツインレイとして現世で統合する為に。

いつも危険な時は星が救ってくれた。星緒璃音は私を導いてくれたヒカリと意識の中で溢れていた。リオンは濡れた体でアルテミスの脇に寝ていた。「苦しい助けてくれ…アルテミスの事は愛していた。どうして俺は水中で死んだのか…愛する女から矢を放たれ命の灯火が消えた。懺悔をするかのようにアルテミスは俺をオリオン座になるよう願ってくれた。星になった俺はもう一度アルテミスの愛に触れたいと願った。」星と月の魂はツインレイとなり分裂し現世に産まれおちた。いかなる困難や障害に直面し愛に飢えても周りに惑わされず自分軸で生きる愛の次元。2つのヒカリが1つになり統合した時に生の意味を知る。

「アルテミス冷たい苦しい…」リオンの声と御石神社の真光の池が脳裏をよぎった。アルテミスは意識が戻りパソコンのチャット画面は「女神の覚醒」に戻っていた。私の女神の覚醒はこのステージじゃない…パソコンをシャットダウンして御石神社の真光の池に向かった。「リ、リオンさん」リオンは真光の池に咲いていた純白の薔薇アルテミスの花片の絨毯に全身濡れた状態で横たわっていた。

「リオンさん大丈夫?しっかりして!」

アルテミスはズブ濡れのリオンの体を抱きしめた。意識が無いリオン…御石神社に住んでいる動物や精霊たちが姿を変えこちらを見守っていた。「もしかしてみなさんが真光の池から救い出してくれたのですか?」動物や精霊達は哀しい鳴き声を発した。意識の無いリオンを抱き「みなさんありがとう!」お礼を言った。「死なないでリオンさん!ごめんなさいリオンさん!私の命と引き換えに生きて!私は生きてる意味なんかない。リオンさんと前世から繋がり続け現世で再会した。独身だし子供もいないけどリオンさんと再会を果たせて充分幸せ。あの時もキトンを纏ったリオンさんを水辺で抱きしめて泣いた。リオンさん死なないで…星にならないで…」


意識が朦朧としていたリオンはギリシャ神話時代の前世の記憶が蘇っていた。アルテミスはリオンを抱きしめながら哀しみにくれていた。パアーッと強い光が差し込み長髪に髭を蓄えた男性が杖を持って現れた。


「アルテミス久しぶりだね。おまえが誰かの思惑で矢を放ちオリオンは命を堕とした。そして星にしてくれるように頼みオリオン座になった。リオンは母親と揉み合いになり足を滑らせ真光の池に滑り落ち意識を失っている状態だ。生き返ってもいろんなトラウマを抱えアルテミスを愛さないかもしれない。人には運命や寿命があるんだよ。もしかしたら星が(リオン)が裏切るかもしれない。アルテミスは純潔の運命を背負って誕生した。背けばリオンもアルテミスも運命がどうなるか分からない。リオンを救う条件の代わりにリオンとは純潔の関係でいる事。リオンと結婚しても子供は授かれない。ただ他の男との間だったら子供は設ける事ができる。アルテミスは女の幸せが撰べるのだよ?さぁ答えを出しなさい。


「ゼウス様!リオンさんの子供を授かれなくてもリオンさんから愛されなくても構いません。だからリオンさんを生き返らせて下さい!」


「アルテミスは女性の幸せより、リオンの命を選ぶのだね?分かった。星の種…スターシードとしてこれからは生きなさい」


「ゼウス様スターシードとは何ですか?」


「スターシードとは地球以外の惑星から地球に転生し地球の波動をあげ愛と導きの光を与える使命の事である。リオンとアルテミスはツインレイとして生きるのだ!」そう告げるとゼウス様は杖をかざし消えた。


「ア、ア、ルテミス…」

「リオンさん…良かった…目を覚ましてくれて本当に良かった…」アルテミスはリオンを抱きしめ号泣した。

 

「アルテミスようやく2人きりになれたね。(リオン)(アルテミス)はいつも一緒だよ。実は意識が朦朧としている時に冥界の王ハデス様に会ったような…ハデス様の隣には純白の薔薇アルテミスが赤いリボンを付け咲いていた。まるでアルテミスみたいな輝きだった。アルテミスの純白のベビードールと赤いリボンの付いた白いケープは風が吹き抜け純白の薔薇アルテミスの花片のようにヒラヒラと舞い上がった。


「リオンさんは夢でも見てたのかしらね…冥界のハデス様なんかいなかったわよ」アルテミスは冥界の王ハデスと純潔の約束の事は秘密にした。


「アルテミス俺の出生についてなんだけどね…星緒の血は一滴も流れてない。黒百合家の血をひいている。俺の母親は複雑な生い立ちで生きてきた。祖母は妻子ある男性と不倫関係にあり心中した。母親は施設や親戚の家を転々としたらしい。実の妹とは生き別れた状態で音信不通。妹は結婚して双子の子供がいる事しか分からないみたいだけど。俺はそんな生い立ちの母親が不倫して誰からも望まれずに生まれた。そして愛されず生きてきた。愛が欲しくて花を抱いてきた…花を抱き続ければ愛が分かると思っていた。アルテミスと出逢い俺は愛し守り抜きたい花を見つけた。「俺はアルテミスを愛してどんな試練でも守り抜きたい…愛を知らない俺じゃダメだよね…」リオンが俯き涙を流した。アルテミスの純白で繊細な花片が2枚、4枚、10枚と咲き乱れた。リオンの顔を純白で繊細な指の花片で覆い包むかのように…リオンの溢れる涙をすべて純白の花片は吸い込んだ。

「リオンさん私も親から愛されなかった。だけどリオンさんと出逢えて私は女性として生きてこられた。私たちは親から産まれてきたけどツインレイは1つの魂が2つに分裂して男女の性で生まれおちるの。私たちは前世で1つの魂だった…リオンさんも私も同じ魂から誕生したからお互いが命の種のようなものよ。私もリオンさんを愛し包みたい」



2人は優しく抱きしめあった。

「純白薔薇アルテミスに変なモノが寄りつかないように俺が光と影になり永遠に守る…」


巡りに巡った光と影。人はみな種から花となり終わりをを迎える。リオン(星)とアルテミス(月)。セレネ(月)と黒百合家(花)とアロン(太陽)の巡りに巡る因縁と運命はまだまだ永遠に続いていく…







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