213話 ライバルは手強いぞ
今回は雨宮 誠の話かな?
月曜日 朝
私はいつもの時間に起床する。
顔を洗い、着替えを済ませて食堂に向かう
『おはようございます。旦那様』
食堂に入ると、配膳準備を終わらせたメイド達が挨拶をしてくる
「うん。おはよう···静流さんと静もおはよう」
『おはようございます』
先に席に座っていた妻と娘に挨拶をして、席に座ると、料理が運ばれる
今日の朝食はトースト·目玉焼き·ウィンナー·コーンポタージュ·野菜サラダだ
朝食を食べながら、今日の予定を確認していく
娘は開発センターで1日仕事
妻は工場視察に行くらしい
私は今日は休みなので、妻について行こうかな?
やんわりと止められた···
『休める時は休め。それが出来ない人にはいい仕事は出ない』
初代雨宮商会社長(創始者)から代々言われてきた事だ
朝食を終えて部屋に戻り、外出着に着替える
いつもの様に『腕時計型携帯電話』を着けて、鏡で服装チェックをする
「よし。おかしくはないな···っと、いかんいかん。あれを忘れる所だった」
机の引き出しの鍵を開け、中から小さな箱を取り出し、蓋を開ける
箱の中には『懐中時計』が入っていた
この『懐中時計』は志希君から『誕生日プレゼント』として貰った物だ
一見どこにでもある懐中時計なのだが、少しおかしい事がある
『この懐中時計を持ち歩き始めてから、体調が良いのだ』
『いつもより疲れにくくなった』
『身体が軽く感じる』
「気のせいでは?」と思う事から、『周りからの危険が減った』(正確には何かに護られている)気がしたりするのだ
例えば金属加工工場の視察時
『粉塵が一切服に付着していなかった』
溶接現場では『溶接の光をうっかり見てしまっても、目が痛くならなかった』
他にも度々『何かに護られている』様に思える事があった
「この懐中時計を持ち歩いてから、何かに護られている様に感じるのだが···気のせいなのだろうか?」
懐中時計の蓋を開けると、何の変哲のない時計が時を刻んでいる
(気のせいにしておこう。なぜか『そうしなければならない気がする』)
こういった時の『勘』というか『直感』を大事にしている誠は、懐中時計を胸ポケットにしまい、今日1日の行動を考えて行動を開始するのであった
「さぁ、今日はひとりの休日だ。新しいラムネ菓子を探しに行くか···」
そう決めた私は車を走らせ、駄菓子屋巡りを開始するのであった
まだ見ぬ新しいラムネ菓子はあるのだろうか?
見つからなくても『気分転換』にはなるので、私はこの時を秘かに楽しんでいる
今度志希君も誘ってみようかな···
何故か彼は『放っておけない(保護したくなる)存在』だ···
まぁ、それ抜きでも『気に入っている』のは確かだ
本当に『雨宮家の子』になって欲しいものだ···
静も素直になればなぁ···(まだ無理か···
しかし『綾香·鈴音·凛·桜花』に気に入られるとはなぁ···
娘よ···ライバルは手強いぞ···
そんな事を思いながら車を走らす誠であった
次回『綾香さんが現れた!!』




