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後夜祭

お待たしました!



盛大な歓声と拍手が起こる。ライブは大成功した。


「ありがとうございました~!とても素直な歌詞で良かったですね!最後のおおとりにふさわしいライブでした。」


司会の人が締めの言葉を口にする。


「それでは、これにて秋の大祭を終わりとします!ご来場のお客様ありがとうございました!」


もう一度、盛大な拍手が起きてその日の祭りは締めとなった。



祭りは終わり・・・。っと言うのは半分本当で、半分ウソだ。

一般のお客様が帰った後で、後夜祭が行われる。

いわゆるキャンプファイヤーをやるのだ。

恋人や仲の良い友人と音楽に合わせて踊る。片想いを成就させるチャンスでもある。


既に色々な人が思い思い自由に踊っている。


僕は勿論莉緒と踊る。


「お疲れさま、ライブ成功して良かったね。」


適当に踊りながら莉緒と会話をする。


「うん、皆盛り上がってくれてよかった。」

「・・・ねぇ、ずっと思ってたけど、今日歌った曲の歌詞って私の事だよね?」


莉緒は僕を目を見て聞いてくる。


「うん、そうだよ。」


僕はその目と向き合って答える。


「そっか・・・。ありがと。」


莉緒は少し不安な顔をしつつも顔を赤く染める。


「大丈夫だよ、僕の男の娘だって皆受け入れてくれたでしょ。」


ライブの時の僕を皆は何の違和感もなく見ていた。祭りだからっていうのもあるかもしれないが。


「2年生からは、生徒会に入って僕たちみたいな人が自分を隠すことなく暮らせる環境を作って行こうと思うんだ。莉緒も手伝ってくれる?」


僕は新たにした決意を莉緒に伝える。


「うん、良いよ。私の過去のように苦しんで過ごす人がいてほしくないから。」


莉緒のその強さが、僕は好きだ。


「ありがとう。」


僕はそんな莉緒に尊敬の意を込めてお礼をする。


「ありがとうはこっちの台詞だよ。」


顔を赤く染めながら、柔らかい笑顔で言葉を返す莉緒。


何度目かの惚れ直し。周りから見たらきっとどうしようもなく、バカップルだ。



楽しい時間というものは、本当にあっという間で後夜祭の時間は終わりを迎えた。


「皆さん、これで後夜祭も終わりとなります。一週間の長い大祭お疲れ様でした。明日は片づけと清掃日となります。その翌日から一週間はリフレッシュ期間となってますので、しっかり身体を休めて通常授業に戻れるようにしてくください。」


校長先生が最後に大祭の完全終了の挨拶をして、長い秋の大祭は終わった。







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