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大祭最終日

お待たせしました!


今日は大祭7日目・・・最終日。


長いお祭り期間も終わりを迎える。皆最後ということで、浮き足立っている。

ライブや吹奏楽の発表が楽しみな人が多いということもある。色んな先輩が「音楽が最後日なのは毎年恒例」と言っていた。

特に吹奏楽は人気なんだとか。僕たちはそんな人気者の後に1年生の新人として、おおとりを飾ることになる。

とても重大な役目。でも、不思議とそんなにプレッシャーは感じていなかった。


僕たちは5人で学校中を回っていた。宣伝をしてくれた人たちに挨拶してまわっていた。



メイド喫茶にて。


「宣伝ありがとう。今日は精一杯やるからよろしくね。」


「こちらこそ、手伝ってくれてありがとうね。ライブ、必ず見に行くから!」


「うん、分かった。楽しんでもらえるように頑張るよ。」


「頑張ってね!」


「ありがとう。」


グループの何人かにも「頑張って!」や「楽しみにしてるよ!」と声を掛けられた。



演劇会場にて。


「宣伝ありがとうね、今日のライブ来てね。」


「もちろんだよ、絶対行くから、失敗しないでね。」


「練習はばっちりしてきたから、吹奏楽の人たちに負けないようにするよ。」


「人気の吹奏楽に勝とうなんて、凄い事言うじゃん。期待してるよ!」


こっちのグループにもメイド喫茶の時と同じように応援の言葉を掛けられた。



一通り挨拶を済ませた僕たちは最終確認をしていた。音を合わせたり演出の確認をしたり。


「みんな、大丈夫かな?」


僕は4人の顔を見渡しながら問う。


「うん、大丈夫だよ、葵。」


莉緒は自信に満ちた笑顔で。


「あぁ、問題ない。」


龍はわずかに声に熱を込めつつもクールに。


「任せて。」


シオンはやや柔らかい表情を浮かべて。


「いつでもOKだ。」


山中さんは堂々と。



僕はこの4人の個性を歌の中で表現しきれるのだろうか。一番表現したい人を表現できるだろうか。

若干不安がある。けど、その不安さえも僕の一部だと思えば、歌にも奥行きが出るかななんて思ったりもする。


刻々と僕たちの順番が迫っていた。


様々なグループが色んな形で音楽を表現している。そのどれもがとても良い曲で、会場の盛り上がりは白熱している。

時間が経つにつれ、会場の人だかりも増えていく。これは、他のグループが営業や発表を終えて来るから。

僕たちの番になる頃には、ほぼ全部のグループが会場に来る事になる。



「さぁ、いよいよライブも大詰めとなってきました!」


司会の人が会場を更に盛り立てていく。


「今年のおおとりはなんと!1年生5人よるライブです!さて、どんな1曲を披露してくれるのでしょうか!5人のリーダーにインタビューをしたいと思います。リーダーの高嶺葵さん、意気込みなどありますか?」


「ええと・・・そうですね・・・色んな人達の曲を聞いてきましたが、どれもとても素敵でした。ですが、僕たちのライブもそれに負けないくらい素敵だと感じてもらえたらと思います。」


「おお!良いですね!では、タイトルは?」


「キミの真実」



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