秋の大祭準備週間
秋の大祭は一週間かけて行われるイベントなだけに、当然大掛かりになる為、準備週間が設けられている。
どの生徒もせわしなく動いていた。
基本的にイベント会場の設立などは生徒が行う。これもこの学校の教育方針という訳だ。
僕たちも本番で使うステージの機材の確認や立ち位置、演出の確認。
他の活動の手伝いなどなど。
「うぅ~、これはきついね・・・。」
僕はその忙しさに思わず弱音をついてしまう。
「そうだね・・・。すごい大変~。」
莉緒もかなり疲れている様子だ。
言っておくと学校規則で90分に一度、休憩15分を挟むことになっている。ちなみに、授業も90分休み15分がルールだ。
しかし、その休憩をもってしてもかなり重労働であると感じるほどであった。
体育会系の人達は割と余裕そうではあった。
僕と莉緒は残念ながら、そういうのは余り得意では無かった。
これも一つの個性だ。
他には、とあるメイド喫茶を行うグループの衣装つくりを手伝った。
「これ可愛いな・・・。」
フリフリのメイド衣装に心惹かれてしまう。
「ホントだ、それかわいいね。」
莉緒は僕の呟きを聞き逃さなかった。
「こっそり着てみれば?」
ひそひそと耳打ちで冗談まじりに聞いてきた。
「それは、まずいよ・・・。」
なんて言いつつ、ちょっと着てみたいなんて思ってしまった。
これが後のフラグになるとも知らずに・・・。
何日かに渡り準備が進められた大祭。日に日に形を成していくのは壮観だ。
そして、あっという間に時間は過ぎ・・・。
秋の大祭が、いよいよスタートするのである。
大体こんな流れだ。
1日目、国語選択の発表
2日目、英語選択の発表
3日目、数学選択の発表
4日目、理科選択の発表
5日目、社会選択の発表
6日目、美術、技術選択の発表
7日目、音楽選択の発表
こんな感じ。これは大まかに分けてあるだけで実際は色々なことを1日で行ったりする。
例えば、メイド喫茶なんかは教科の発表とは一見、無関係そうに見える。だが実は、サービスを専門に学ぶ科目とかもあったりするため、それでも通るのだ。なんて自由な学校であるか。
欠点があるとすれば、そういう変わった科目は選択人数が少ないため、大まかに振り分けられない。
グループによっては交代制で連日営業(?)するところもある。
そして、おおとりと言うべきか音楽は最後の盛り上げ役みたいな立ち位置にある。
最後は皆で盛り上がって締めよう的なノリだ。
・・・僕たちの順番が最後で、文字通りおおとりと成ってしまったが。
つまり、僕たちはそれまでは暇が結構多いという事だ。
目一杯祭りを堪能しよう!
さぁ、スタートだ!




