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「お仕事ください。」  作者: スタジオ めぐみ


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〈おせち詰めのバイト・栗きんとん〉

高校時代、部活仲間から2日間のバイトに誘われて、おせち詰めのバイトをしたことがある。


そして部活仲間4人が家に泊まることになった。

私は家族以外の人が家にいることが好きじゃなかった。今もそうだ。


だけど、おせち詰めのバイトが朝から晩までのハードスケジュールで、バイト先から私の家は歩いて行ける距離で、私は断るのが苦手で、部活仲間が家に来た時は大変だった。


我が家は基本的に夏は暑くて、冬は寒い。

あまりエアコンを使わず生活していて、クリスマス前後だったため、夜は寒かった。


沢山の布団とヒーターを用意し、いつもと違う我が家に疲れた。


バイトは決まった枠に決まったものを詰めていく単純な作業で、誰でも出来る仕事だと思った。


ただ冷凍庫のような寒さの場所で作業するため、体はきつかった。

私の高校時代はヒートテックのようなものはなかった気がする。

なるべく暖かい長袖を着て凌いだ。


私はおせち詰めはどれも同じと思っていた。

私が指定されたのは栗きんとん。

大きめの鍋に入った冷めきった栗きんとんをお玉みたいなものですくい、枠に入れる。

固形物なら簡単なのにと思った。


あとで友達に聞いたら固形物は固形物で大変だったようだ。

凍っているおせちを手袋をつけた手で入れていくのだけど、手先が凍ると…


流れ作業なので淡々と1日同じ作業。

仕事中は帽子やマスクをして誰が誰だかわからない状態だった。

誰も喋ることなく、私たちは静かな世界の住人になった。


栗きんとん、栗きんとん、栗きんとん…気が狂いそうになる一歩手前で休憩が入る。


栗きんとんの扱いに慣れた頃に1日が終わった。

次の日は何を詰めたか覚えていない。

覚えているのは冷凍庫のような寒さだけ。


友達がいたから次の日もバイトに行けた。

1人だともう嫌になっていた気がする。


淡々とする流れ作業は私には向いてないなと思った。

そして、とにかく寒いところが嫌になってしまった。

この冬、神社の巫女さんのバイトと郵便局の配達のバイトがあるのに。


友達に誘われてどちらの面接も受かってしまった。

初めてのダブルワークは高校生だった。

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