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侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


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113/128

第113話 面倒な話は後回し。



昼食の時間になり、食堂へ向かった。


「あれ?母さんだけ?」


「えぇ。ティアナはセレスティア様、アリシア様と出かけているわ」


「そうなんだ」


「それはそうと、フィン。ウィルフリード殿下からお手紙が届いたのでしょう?またお返事を後回しにしているのではないでしょうね?」


「……食後に書く予定だったよ」


「本当かしら……。王妃様主催のお茶会の件でお手紙を頂いたの?」


「あっ、それはマティアスからの手紙に書いてた。そういえば、ティアナもお茶会に参加するの?ウィルフリード殿下の婚約者候補としては、年齢的にもおかしくないし」


「いいえ。今回のお茶会の出席者は十八歳以上になっているはずよ」


「へぇー、そうなんだ」


まぁ、ウィルフリード殿下って、年下が好みではなさそうだもんなぁ。……たぶん。


「フィンもしっかりアピールしてくるの?」


「……え?」


「あなたも相手を探し始めるべきでしょう?」


「いや、俺より先に兄さんたちでしょ……。エミール兄さんはともかく、フィリップ兄さんに言った方がいいんじゃない?」


「あの子は……同じ魔導師団の方か、理解ある方でないと難しいでしょうね」


……それは同意。

魔法のことになると、俺より引きこもりになるもんなぁ。


「息子ながら顔はいいのに……はぁ。もったいないわ……」


「フィリップ兄さんの場合、綺麗すぎて一歩引かれてる可能性もあるよね。中身を知ればそんなことないんだけど」


あっ、魔法に夢中なところを知って、一歩引かれてる可能性もあるのか!

……どっちにしろ一歩引かれてることに違いはないか。


「それで、ウィルフリード殿下からはどういった内容のお手紙だったの?」


「あっ、そう!それ!なんか、もう食事処の話が陛下に伝わってるみたいなんだよ。それで、食事処の近くに俺に屋敷をって話と、男爵位をって話が出てるらしくて、それを先に知らせてくれたんだ」


「まぁ、そうだったの。……そのお話は断れないということは理解しているわよね?」


「……やっぱりそうなんだ。でも、そうだとしても早くない?俺、エミール兄さんが結婚するまで、この屋敷にいるつもりだったんだけど」


「ここにいたとしても、屋敷を準備するのに時間もかかるから、早々に話を進められているのでしょうね」


「……確かに」


俺も食事処が開店するのは春頃になるし、屋敷を準備するのにも数ヶ月はかかるか……。


「……まさか、授爵式とかないよね?」


「そうね……あなたの立場を公にするかどうかで、授爵式をするかどうかも変わってくるでしょうし……。今のところは分からないわね」


「授爵するのは……まぁ、あきらめてるけど、授爵式は話が変わってくる……。めんどくさい……」


「どういう流れになってもいいように、覚悟だけはしておきなさい」


……なんか思ってた以上にめんどくさい流れになりそう?

忙しいのに勘弁して欲しい……。



食事を終え、作業部屋へ戻ってきた。


……とりあえずプレート部分でも作るか。


魔導陶板に魔力を纏わせて、形成していく。……あっ、焼肉なら溝があった方がいいのか?

……どうせなら二、三種類のプレートを作って付け替え可能にしてもいいな。


とりあえず平面のプレートと、焼肉用のプレート、あとは……少し深めのプレートでいいか。

炒め物とか、少し汁気のあるものにも使えるだろうし。


…………。


……焼肉用のプレートの溝、ちょっと深い気もするけど……まぁ、いいか。

平面のプレートと少し深めのプレートも、とりあえずこれでいいとして……。

この六枚のプレートに魔導回路か……。


火属性と風属性を組み込むことを考えて、魔導回路を描かないとな。


…………。


溝の部分が地味に描きづらい……。ペン先を細いのに変えるか。

……あっ、でもそうなると熱の伝わり方が……変わりそうな気が……。いや、あえてそれを利用してもいいのか?


そうすれば、肉を焼く時に綺麗な焼き目がつきそうだけど……?


まぁ、一旦それで進めてみるか。



第113話を読んでいただき、ありがとうございます!

面倒な話と焼肉プレートの回でした。

次回も楽しんでもらえると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
プレートを交換可能にして、本体に魔導回路を仕込むのかと思った。 こんな風に・・・。 [__プレート__] ##発熱魔導回路## ==断熱素材====
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