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僕のために生きて欲しいんだ。  作者: 望月月華
番外編の始まり、穏やかな日常の終わり。
10/14

丸すぎて、1分間文字とにらめっこをした。

「『南舎1階の………』またなのか!」


 声を、思わず荒らげてしまった。

 数人の女子生徒が振り返ったが、目が合った事で慌てて小走りで去っていく。


 少し早歩きになりつつ、向かう。


 さっきの手紙はポケットに、乱雑に突っ込んでしまった。

 だが、正体を探る為には筆跡を使う事もあるが、前回は豪快な、どちらかと云うと漢らしい文字だったのだが、今回は丸すぎて文字として成立しているのか微妙なラインの丸文字だったので、あまりあてには出来ないのだ。



 着くと、夕暮れに近づいている光が眩しくて、目を2秒程開けない。



 白とクリームを混ぜた様な、アイボリー色のローブが翻った。

 黄昏時に近い時間帯だからなのだろうか。

 色と、光の帯は柔らかいのに、どこか鋭く、近寄りがたくもあり、まるで後光の様だった。




「やぁ、こんにちは。

 そんなにこっちをじっと見て。

 見惚れていた訳じゃないだろうに」



 女性にしては低く、男性にしては高い、中性的な声が鼓膜を震わせる。


 『ローブを着ている情報通』が、そう喋りかけてきた。

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