プロローグ
予約投稿ミスってました。
改訂版です。ぜひ楽しんで!
――月も隠れた闇夜。
突如として、1人の人影が現れる。
ここは県でも上位レベルの中高一貫校のとある一角。寮もあり、警備もいるはずが、春休みだから、人の影も薄く、侵入はあまりにも容易かったようだ。
人影は、校舎と寮のどちらも無い方向へと足を運ぶ。そこは、フェンスに囲まれた、使われなくなった旧校舎だった。
一枚だけ、手紙を置く。そして、手を合わせ、何かを願うようなことをした後、消えていった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
――4月中旬の夜。この日もまた、月も隠れた闇夜だった。
街灯がぼんやり灯る夜道。そこには黒の制服を纏った複数人の不審な人物がいた。
夜に散歩していた僕は、その姿を見て、咄嗟に塀の陰に身を隠してしまった。
その先には、仲間でないのか、不審な人物達に来る人影がもう一つあった。
「動くな!ここは私有地だぞ!」
その声と共に、集団の方のリーダーらしき人物が銃のようなものを構える。
「まあ、待て。俺はこれから起こる災難から1人を救おうと思っているのだよ」
「言い分なんか聞くものか。取り押さえろ!」
その瞬間、1人の人影の方が早かった。銃を構え、銃声の代わりに、パシュという奇妙な音が3発響く。
僕は目の前で何が起こっているのか分からない。ただ、重大なことが起こっている。警察に――。
「こんばんは、宮本蒼くん?」
逃げなきゃいけないのに、足が動かなかった。なにせ、先ほどの人影は、集団をもう全滅させたのか、僕の前に現れたから……!




