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いいんだ、これを作りたかったんだ

 パカっコロン!


 細長い棍棒は少し太い方の先からナイフで切り削った4分の1くらいのところまで半分に割れ、本体と欠片に分かれてコロンと転がった。


{ヨシ、上手くいった}


 私は握りこぶしを握って小さくガッツポーズをした。


 今度は本体と欠片の両方の割れた断面に穂先の埋め込む部分をトレースして描き、後はナイフで一所懸命、気合と根気で削って掘る。

 埋め込む部分がちゃんと入るように削れたら、今度は本体と欠片の両方の外側に埋め込む部分を当てて目釘穴のところに印をつけ、きりで穴を開けて穂先を差し込み、釘で打ちつける。

 上の目釘穴には欠片側から、下の目釘穴には本体側から斧の裏側で釘を叩いて打ち込んだ。

 棍棒は割れることなく釘で固定された。

 印をつけた目釘穴の上も下も釘の先が少し飛び出た状態だ。

 くっつけ直したところを細長く切ったダークブルの革でぐるぐると巻き、飛び出た釘の先を斧の裏側で叩いて折り曲げて完成だ。


 埋め込む部分を削って掘るのにまぁまぁ時間がかかった。

 その間に襲ってきたモンスターとドロップは大ムカデ(毒壺少)、キラーラビット、ビッグモスフライ、キラーラビット(角)、キラーラビット、フロッガー(舌)、グレーウルフ、キングスコーピオン、ビッグモスフライ(リン粉)、メダマー、キラービー(はちみつ?)、フロッガー、マタンゴ、鬼蜘蛛、メダマー(魔法反射の鏡小)だ。

 キラービーが試験管をドロップしたので毒壺かと思ったら、どうも色が違うし、量も多くて、どうやら[はちみつ]ではないかと思われる。


 [魔法のステッキ]と[ショートスピア]が完成したので、森に入って4層に降りる階段を探したいと思う。

 HPは22、MPは2だ。

 隆聖号をたたんで、荷物を担いで森に入る。

 手には作ったばっかりのショートスピアを持って…


 森に入るとすぐにゴブリンが3匹いた。メイジはいないようだ。

 私はさっきの玉に成りそこねの釘アートを撃ってみることにした。

 1発、2発、3発、釘アートは3匹のゴブリンに全部命中して弾けて消えた。

 弾ほどではないが、それなりにダメージがあったようだ。

 近づいていってショートスピアでとどめを刺す。

 穂先はグラついたりせずに、ちゃんと使えている。

 1匹が棍棒をドロップした。


{南南西〜 風よあな〜たに〜♪}


 頭の中で歌いながら南南西の方角に進む。

 マタンゴ2匹と鬼蜘蛛を倒して、キノコを手に入れ、あっさりと階段を見つけてしまった。


 階段の向こうにリザードマンが見えた。


 私は釘を6本、2本づつくっつけて竹刀袋の上に置き、[メタル]を心の中で唱えた。

 6本の釘は3個の鉄の玉になった。


 リザードマンに向けてスリングショットで釘の弾を放つ。

 1発、2発、3発、1発目はかなり離れていたが、3発とも命中した。

 近づいてきたリザードマンの喉元にショートスピアを突き刺して抜くと、引っ張られるようにリザードマンは前のめりに倒れた。

 倒れた背中にショートスピアを突き刺し続けてダンジョンに還ってもらった。

 リザードマンは槍の柄をドロップした………


{いいんだ。

 私はショートスピアが欲しかったんだ。

 この柄は長すぎる。

 うん、そうだ。

 長すぎる。

 えっ、適当な長さで伐るだけで簡単にショートスピアがつくれる?

 ハハ、、ハハハハハ、、、、、}


「おっ!?」


 思わず声が出た。

 リザードマンは宝箱もドロップしていた。

 開けてみる。

 罠はない。

 中には[魔法の巻物]が入っていた。

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