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状態異常

 キラーラビットとの交戦中に毒の効果が気になった私は、モーニングスターと腰の細長い棍棒とを持ち替えて、こちらからはなるべく攻撃せずに、キラーラビットの攻撃をいなしながら避け続けてみることにした。

 HPが 1下がるくらいの間避けていたらうさぎは動かなくなり、避け続けたのと同じくらいの時間が経ってダンジョンに還った。

 そしてキラーラビットは魔石と肉を残した。


 {毒でやられたキラーラビットの肉ってどうなの!? ^_^;}


 というツッコミよりもさらにツッコミどころなのがドロップした肉の形状だ。

 ササミかサラダチキンのような肉が透明の真空パック状態でドロップしたのだ。


{これって要冷蔵なのかな?}


 麻痺パラリは時間が経つと回復するらしい。

 回復する時間は麻痺の度合いによって違う。

 これも度合いによるが薬草で解くことができる。


 睡眠スリープは一度攻撃を受けると解ける。

 パーティメンバーが寝かされてしまったら、ほっぺたをたたくとか、ケツを蹴るとか何とかして起こす。


 ポイズンは解毒しない限りダメージを受け続ける。

 これまた度合いによるが薬草か解毒ポーションで解ける。

 でもって、また、熟練度とMP の消費量によるが、いずれにも[ケア]の魔法は有効だ。


 他の状態異常は今のところ報告されていない。

 石化とか混乱とかもあるのだろうか?

 魅了チャームの魔法があるなら、これは是非とも習得したいところだ。


 ふと思いたって、私はナップサックからニセ薬草とグレーウルフの牙を取り出した。

 グレーウルフの牙にニセ薬草を輪ゴムで巻き付けた。


 辺りを見渡す。

 グレーウルフがいる。{あいつはダメだ}

 フロッガーがいる。{あいつもダメだ}

 キラーラビット… {いや、うさぎよりも…}

 ちょっと遠いがダークブルがいる。

 私はダークブルがいる方に進んでいった。


 間にいたスライムとキラーラビットと、横から飛んできたメダマーを倒して、ダークブルの近くまで来た。

 スライムがパウチゼリーを、キラーラビットが角をドロップした。


 そうそう、初めてドロップしたが、スライムはパウチゼリーをドロップすることがある。

 これもそうだが、食べ物系のドロップはツッコミどころ満載だ。


 さて、実験だ!


 私はそ~っとダークブルに近づき、顔の前ら辺を目掛けてニセ薬草をくくりつけた牙を投げて、すぐに地面に伏せて身を隠した。


 ダークブルは飛んできた薬草(偽)に気づいて、


 気づいて、、、


 食べ………ない! {O.M.G.}


 食べないだけではなく、私の方に近づいてきた。


{;; ヤッベ〜 ;;}


 私は慌てて立ち上がって、ナップサックの上に置いていた斧を投げた。

 斧は上手い具合にまわって、ダークブルの眉間に刺さった。

 左手の太短い棍棒を細長い棍棒に持ち替えて、右手にモーニングスター、左手に細長い棍棒の二刀流で闘う。

 ダークブルは眉間に斧が刺さったまま、私に向かって突進してくる。

 左に体をかわしながら片膝をつくように、ダークブルの眉間の斧を狙って二刀流両方を振り抜く。

 眉間の斧はくい込み、モーニングスターの鎖がダークブルの顔に巻き付いて、先の鉄球がダークブルの首と肩の間ぐらいに当たった。

 全然ひるまないダークブルがこちらに向きを変える。

 私は立ち上がり、左の棍棒をダークブルの左の頬目掛けて打ちつけ、少し後ろに飛び退きながら鉄球を縦回転で見舞う。

 さらに左に回り込んで、ダークブルの耳裏辺りに棍棒を突きつけ、しゃがみ込みながら低空回転して、鉄球と鎖で脚を刈った。

 そこからは縦X回転の鉄球を背中、首裏、脳天と HP -5 分叩きつけて、ようやくダンジョンに還ってもらった。


 ダンジョンデビュー以来、最「ぜーゼーはーハー!!!」


【ニセ薬草を食べさせて状態異常をおこしたモンスターをボコろう】作戦

 は失敗して、投げた薬草(偽)と牙はダンジョンに吸収されてしまった。


 代わりにダークブルは、大きな魔石と牛革をドロップし、おまけに宝箱まで出してくれた。


「オッ レッ .―☆.。.:*・゜!」 と叫びたい。

 叫ばないけど。


{アイテムを回収してお家に帰ろう … 牛革、でかっ!!}


 そしていつものごとくへっぴり腰で宝箱を開ける。

 罠はなかった。

 中には[魔法の巻物]が入っていた。

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