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罠(へっぴり腰で避ける)

 リザードマンを倒したところから奥に進んで、T字路を左に曲がるとすぐに行き止まりだった。

 そこに宝箱が鎮座していた。

 地図に描き込む。


{ここって多分、 2層の左奥の端だろうなぁ…}


 いかにも宝箱があるに相応しい場所だ。


 探知系の魔法、[サーチ]は[ケア]と同じように各階層で見つかっている。

 これまた、[ケア]と同じように出現率はかなり低い。

 熟練すると、罠探知、索敵や隠し部屋を見つけたりすることもあるらしい。

 これを極めると[鑑定]ができるんじゃないかと言う人もいる。

 個人的には{それはちょっと違うんじゃないか}と思う。


 いずれにせよ、今の私には開けるか素通りしか選択肢はない。

 HP は 18 ある。開けよう。

 中腰で左足を後ろに引き、右手を伸ばして、バッと開けた。

 プシューっと何かが噴き出した。

 とっさに後ろに転んで避ける。


{毒かなんかだろうか?}


 吸い込んではいない。

 そのまま後ずさって宝箱から離れ、煙が拡散されてから近づき、宝箱を覗いてみた。

 何かの草が入っていた。


{薬草… かな? 毒を噴射させといて、中から毒消し草ってオチかも…}


 私はナップサックからジップロックを 1枚取り出して、その薬草だか、毒消し草だかを入れてナップサックにしまった。

 転がったり、後ずさったり、ドタバタして HP が 1 減った。


{ここの宝箱、リポップするのかな? また来てみよう}


 行き止まりから踵を返して、2層の探索を続ける。

 まっすぐ一直線だ。

 コボルトが見える。

 その先にもう1匹コボルトがいる。

 そのまた先にも何かいそうだ。

 手前のコボルトと戦闘をはじめると、奥のコボルトもこちらに向かって来た。

 しばらく 2 対 1 になり、手前にいた方のコボルトを倒したときに、さらに奥の何かが動き出した。

 やってきたのは包帯グルグル巻のミイラ男、[マミー]だ。


{うぉォぉ゙ォ゙!}

 残ったコボルトを必死に連打して、マミーが来るまでになんとか倒した。

 が、間一髪間に合わず、私はマミーにガバっと抱きつかれてしまった。


{ぬ゙ヌ゙ぬヌㇴ~… 動けん…} HP が 1 下がった。


 足をバタバタさせ、少し肘が曲がったので、左手の棍棒でマミーの膝の辺を叩き、右手のモーニングスターを肘から先だけでクイっと振り上げて、肩越しに鎖を後ろにまわし、鉄球をマミーの背中に打つけた。

 なんとか抱きつきから解放された。 HP がまた 1 下がった。

 私はマミーの方に向きなおり、モーニングスターを頭上でグルグルまわして、頭部を目掛けて鉄球を叩きつけた。

 打たれても前にくるマミー。

 後ろに下がりながら、2度、3度と鉄球を叩きつける。

 4発、5発目でマミーはダンジョンに消えた。

 マミーの魔石もまぁまぁ大きかった。


{そろそろ、午前の部を切り上げよう}


 地図をみる。

 ここは 2層の奥のど真ん中だと思う。

 奥がまっすぐ一直線になってる。


{ここって、シンメトリーになってそうだな…}


 私は、来た道を引き返すのではなく、先に進むことにした。


 コボルト 1匹とゴーストとスケルトンのコンビを倒したら、ト字路になり、直進は行き止まりだった。

 そして行き止まりに宝箱があった。


{うん、シンメだ}


 さっきと同じようにへっぴり腰で宝箱を開ける。

 と、目の前を小さな矢が通り過ぎた。 


{今度は毒矢ですか…}


 中には、さっきのとは少しだけ形の違う草が入っていた。

 同じようにジップロックに入れてナップサックにしまう。

 そのまま地図を描きながら進むと、シンメトリーの地図ができていき、思ったところに階段があった。

 階段で1層に戻り、水晶玉の間に戻る。

 途中、MPが回復したので[ケア]を使った。


 名前(NAME)金田(かねだ) 隆司(たかし)

 階位(LEVEL):2

 体力(HP):13

 魔力(MP):0

 分配(SP):0

 攻撃(STR):10

 防御(VIT):10

 知力(INT):15

 敏捷(AGI):10

 技巧(DEX):15

 ケア


 レベルは 2のままだ。

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