その⑯
今日の夜空はやたらと星が綺麗でずっと眺めていたい気分になる。
だが、座ってる地面はベチョべチョで・・・・
「う~ん・・・・とりあえず・・・服探して来るよ。二次災害とか危ないからキルド達はここにいてね?」
そう言うと、ほぼ半壊している屋敷の中へ入るべく。ディザードは瞬間移動でその場から消えた。
ディザードの姿が消えて暫くわたし達は無言で座っていた。
「・・・・で、ミリエルさん?さっき僕に凄い事しましたよ・・・ね?」
・・・・凄い・・・こ・・と?・・・・
首を傾げわたしは暫し過去を振り返る。
そして記憶はリッカルドの封印を解除する前まで遡る。
わたしは全てを思い出し顔を赤くさせ立ち上がり、キルドから逃げようとするが咄嗟に腕を捕まれ、そのはずみでよろけてキルドの体の上に倒れ込む。
それのせいで、完全に捕まえられて逃げようにも逃げれなくなっていた。
「いや・・・あれは・・・ね・・・キルドを動揺させないといけなくて・・・・他に思いつかなかったし・・・・でも、義務的な物じゃなくて・・・・その・・・・」
顔を赤くさせパニックになりながらわたしは言う。
「その気持ちが何なのか分かるまで僕は待ちますよ。」
キルドは優しくそう言いながらわたしの頭をそっと撫でた。
「世界を一緒に回るんですよね?その間に返事を聞かせてください。」
そう言うと彼はニコッと笑みを浮かべた。
わたしの心臓は爆発するんじゃないか?と思う位激しく音を立てる。
・・・・これは・・・好きの好きの好き?って事?それとも吊り橋効果的なあれ?分からない・・・ホント、リッカルドにこんなんでよく愛を語ったな・・・わたしは・・・・
「あったよ!あった!!!ミリエルのは悪いけど女物の服は無いから・・・キルドのお下がりで!!」
いきなりディザードが宙から現れた事に激しく驚き動揺し、キルドの腕から無理やり逃げ出した。
「え~・・・・と・・・お邪魔だったか・・・な?」
ディザードはそう言うと、そのまま崩れた建物の影に入りこっちにチラチラと視線を送る。
「邪魔じゃないから戻っておいで・・・わたし早く服着たいから・・・」
「僕の服ですけどね・・・」
わたしの言葉にキルドの鋭い突っ込み。
それに対しわたしは更に顔を赤くさせ『そうだったぁぁぁっ!!』と心の奥でそう叫びながら頭を両手で抑え縮まる感じで地面に座り込んだ。
「服着替えたら、取りあえず屋敷から色々旅に必要な道具引っ張り出して、旅に出る為のプランでも考えましょう。ね?」
キルドの言葉にわたしは恥ずかし過ぎて答える余裕がなくただ頷くしか出来ないでいた。
・・・こうして出来たミリエル達のパーティー。彼女達の旅は始まったばかり、
この先どんな事が起こるのやら。それは彼女達が歩む道。
物語はこれにて終了にございます。
【完】




