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58話 ユエル

58話 ユエル





私は女性勇者の頭の部分の障壁を解除して、両手

で抑えて人形にする為に魔力を流す……


「あ、や、辞め……あ、あぅ………」


「お姉さんの魔力なら5分もあれば人形に出来る

ね……私昔から人形は大切遊ぶ方なんだ…人形な

んてあんまり貰えなかったしね…乱暴な事はしな

いし可愛がってあげるから安心してね…」


5分が経ち、女性勇者は私の人形になった……

女性勇者は私に跪き…私の方を見る…


「か、体が勝手に動く…これが貴方の能力な

の…」


「うん、そうなんだよ……これから貴方は私の物

よろしくね…私の名前はユエル貴方は?今何

歳?」


「わ、私の名前はゼニスです…20歳になりま

す…」


「結婚とか、恋人とかいるの?家族は?」


「結婚はしてません……恋人は暫くいません…家

族は皆死にました……孤児院育ちです……」


「そうなんだ…もし好きな人がいたらその人も、

人形にして一緒に居させてあげようと思ったんだ

けど……もう、体を自由に動かせるよ…」


私はゼニスの人形状態を解く…ゼニスはレイピア

を拾うが鞘に納める……


「あれ、攻撃しないの?てっきり攻撃するのかと

思ったけど……」


「攻撃すると多分ペナルティーが課せられそうだ

ったので….辞めます、そもそも勝てませんし…子

供を斬るのはちょっと……」


「貴方は私の人形になったから攻撃しようとする

と、硬直して攻撃出来ない様にしたのにちょっと

見たかったな…まあ、安心してね…ゼニスは私が

責任を持って可愛がってあげるから……アリス様

のとこに行こうかなゼニス抱っこして…」


「は、はい…わかりました…」


ゼニスは私を抱っこしてくれた……


(うん、悪くないかも……後はアリス様を説得しな

いとな……許してくれるかな?)


私はそう思いながら魔剣に魔力を流してゼニスご

と空を飛ぶ…遠くのほうでアリス様は男の勇者と

戦っていた……


「ホラホラ、頑張らないと死んじゃうよ!勇者

様!よっと!」


アリス様は勇者の攻撃を躱しながら勇者の右腕を

斬り落とす……


[ザン!]


「ぐあぁぁぁぁーー!!」


勇者は右腕の斬り落とされた場所を抑えて地面を

転がってのたうちまわる……


「もう、辞めてくれ…降参だ…お願いします…」


勇者がアリス様に命乞いをする……アリス様が嬉

しそうに…


「ふふっ、アレフ人は直ぐに辞めてくれとかお願

いしますとか言うけど、キリヤ人が同じセリフを

言った時に止めたかしら?止めなかったよね?だ

ったらもっといい声で鳴いて欲しいな!ホラホラ

逃げてもいいんだよ!」


「ヒィ!た、助けて、誰か!助けて下さい!」


勇者はアリス様から距離を取ろうとするがアリス

様は転移で移動して後ろから蹴りを入れて弄

ぶ……


その様子を見ていたゼニスが私を抱っこしていた

腕の力が増す……私はゼニスの頭を撫でる…


「怖い?まあ、怖いよね…ゼニスがアリス様の前

に立っていたらもっと酷い目にあっていただろうしね……」


「あ、ありがとうございます…もし人形にされな

くて、ここに連れて来られていたら…先程のユエ

ル様の言葉通りになっていたんですね……」


ゼニスは私を下ろす……男の勇者は両腕を斬られ

て軽く回復魔法で血止めをされてどこかに転移さ

せられた……アリス様は私の方を見て微笑みなが

ら…


「ユエル、その女性は?貴方の人形かしら?」


「アリス様実はこの人勇者なんです…でも人形に

したので飼ってもいいか、相談しに来たのです

が……」


「勇者?完全なアレフ人よね……ユエルが気に入

ったなら良いけど……そうね、ちょっと保険をか

けるか…私の眷属にするわ、後、面白いことをし

てあげる…」


そう言ってアリス様はゼニスに近づいて魂を抜い

てまた入れる……


「あぁ、コレは……」


「魂の繋がりを感じるでしょう?命令よ…しゃが

みなさい…」


「は、はい……」


そしてゼニスをしゃがませて頭を触り魔力を流

す……


(まるで私の能力に似ている……アリス様は何をな

さるんだろう?)


私がそう思っていると、ゼニスは小刻みに揺れて

いる……


「あ、あぁ、や、止め…あぐぅ…あ、」


アリス様が止めると、ゼニスは地面に座り込

む……


「ゼニス?大丈夫?」


私が声をかけるとゼニスはうっとりした表情で私

に抱きついて私を抱っこする……


「ぜ、ゼニス?貴方どうしたの?」


「ユエル様!大好きです!もう離しません!あ

ぁ、この匂い!この肌触りもう最高です!」


ゼニスがレナさんみたくなる……私は驚き硬直し

てゼニスにされるがままになる…


「ゼニス…貴方……アリス様?ゼニスに何をした

んですか?」


私がゼニスの様子がおかしいので聞いてみた……


「ふふっ、レナの脳の反応をその人に植え込んだ

の……その人は貴方に声をかけられたり、構って

貰えるだけで嬉しくて嬉しくて堪らない様に脳を

軽い弄ったから、その人はユエルを裏切らない…

可愛がってあげなさい……」


アリス様の答えに、正直ドン引きする……


(アリス様…怖い!!まさかこんな事も出来るなん

て……)


「あ、ユエル引いてるね…まあ、わかるけど…で

も勇者だからねこのぐらいはしないと無理だ

よ……今はそんなんだけど、もう少ししたら落ち

着くから、今まで実験してきた人達と同じ反応だ

から安心しなさい……私はちょっと遊んで来るか

らユエルもその人が落ち着いたら、人形集めに行

って来ると良いよ!」


そう言ってアリス様は歩いて行く……ゼニスは私

の顔を頬ズリしたりキスをしてくる……ゼニスが

落ち着くまで10分ぐらい私はされるがままだっ

た……




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