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人魚姫の“姉”に転生したので、妹の悲劇を防ぐため王子を殺すはずが執着されました  作者: 目々ノミーコ
2章

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11話 下準備は入念に

 ミネルヴァは目の前の光景に驚愕していた、なぜなら持ってこられたドレスがあまりにも豪華だったからだ。


「いったいこれは…」


「ふふ〜実は最初のドレスを選んだときからオーダーしてたんですよ!!」


「前回はあり合わせでつらかったんですよぉ」

「ハンナも見たかっただろうなぁ〜」


「何言ってるのパーティー当日に見れるわよ!!」

 マリーとナターシャは、三つ編みとツインテールを揺らしながらるんるんとしている。

 緑と白を基調としたドレスは、ドレープや複数のフリルやレースをふんだんに使われていた。

 いくつもの宝石が縫い付けられていた――


「費用は何処から…」


「そりゃ勿論〜」

「いっちゃダメよマリー!!」


 ナターシャはマリの口を抑え、いつも通り彼女達は楽しそうにはしゃいでいた。

 本当にここだけ見てると女子高生とか思い出すのよねぇ……


「細かい調整をして終わりなので着てほしいんです!!」


「分かったわ」


 服を脱ぎドレスを試着する。

 あら…何だか?少し胸のあたりがキツイ気が…

 もしかして太った――思い当たりは…あるわね、特に甘い物が頭によぎる。


「あー…お胸が少し苦しそうですね」


「ミネルヴァ様とてもスタイルがいいですものね…特にお胸が豊満で……」


「中のパッドを1枚抜きましょうか!!盛るためにと張り切って詰めさせすぎちゃいました」


「ええ…そうねお願いするわ」


 気まずい空気が流れるも、切り替えたのか二人はテキパキと問題ないか確認している。

 ヒール等を履かせてもらい、履き着心地の良いものを選ぶ。

 デザインで選びたいところだけど…流石に踊れなくて恥かくのは私だものね。


「そういえば、アンリエッタもしているの?」


「いえアンリエッタ様は、急な来国でしたから…既製品からお選びになっていると思いますよ」


「今頃ダンスレッスンをしに言っていると思いますよ」


 あの遊び好きな彼女が…、きっとレオナルドに認めてもらいたいのね。

 妹が離れるような、それとも――その先のことはあまり考えたくなかった。


「私も着替えたら練習に向かおうかしら」


「はい分かりました!」


 二人が手伝ってくれたおかげで着替え終わった私は、ダンスレッスンに向かう。

 何となく一人ではいるのが気まずくて扉を開き、そっと隙間からのぞいた。

 汗を欠きながら必死に練習する妹の姿があった――

 海の底では、遊び呆けていた印象だった。

 入る事も忘れて見入っていた――


「びっくりしたわこんなにもう踊れるなんて!!」


「嬉しいです!!」


「本当に凄いわ」


 バークレイ夫人はそう妹を褒め称える、そこにはレオナルドもいた。


「そうだね、驚いたよ」


「あのレオナルド様――パーティー当日私と踊ってくださいませんか?」


「――いいよ」


 何故だろうか――どこかでレオナルドが拒むと思っていた自分がいた。

 優しい彼が…そんなはずないのにね……私とは踊らないのかしら?


「ただ、踊る順番には公的な物があってね2番目でいいかい?」


 ほっと息をつく。何だ…そう言うことね、そうよね全部同じ人と踊るわけじゃないものね。

 早とちりしちゃったわ――って私何考えてるの!?


「えっあ、はい、どんな所でも大丈夫です」


「まぁまぁ女性から誘うのは、はしたないですわよ」


「あっすいません!?気をつけます」


 確かにそれは……淑女として良くないわね注意しないと。

 というか入るタイミングを見失ってしまったわ――


「何してんだぁミネルヴァ」


「ファッ!?」

「びっくりしたじゃないトレント!!」


 突然現れた彼に変な声が出てしまう。


「なぁなぁ、2人で練習しねぇ?」


「えぇ…」


「男女で踊ってみたかったんだよ〜昨日は、レオナルドとしかやれなかったし…」

「お願いだよぉ〜」


 両手を合わせ、懇願してくる。

 こう言う所が憎めないのよねぇ…こいつ。

 まぁ入りづらいって思っていたし…悪くは無いかしら?


「はぁ…仕方ないわね、一曲だけよ」


 そうしょうがないと言わんばかりにミネルヴァは、一本指を立てて笑顔を浮かべた。


「やりぃ!!」


 そう私達は、外に向かった。

 あの時話を聞いてもらった場所…そしてレオナルドに手を取られ歩いた場所。

 何だか不思議ねこの場所には縁でもあるのかしら…


「じゃあやってみようぜ!!」


「えぇ」


 彼の肩を掴む、女性と違い肩幅のある男性だからか何だか昨日の練習とは違って見えた。


「じゃあやるわよ…1.2」


 そうリズムを私達は足で刻む。

 昨日苦戦していそうだったが、ぎこちなく踊れていた。


「ミネルヴァ……婚約の件考えてくれたか」


 (ヤバいすっかり忘れていた!!)

 (妹の事が気になってしょうがなくて…)


「もしかして忘れてた?」


 気まずくて顔をそらすと、トレントは確信したのかはぁ〜とデカいため息をついた。


「ごめんなさい…」

「てっ――」


 トレントは私を、仰け反った状態で体を支えられ引き寄せられる。

 彼の顔が至近距離で近づく―― 

 ちゃんと見てなかったけど、随分と凛々しく男前になった物だ。


「まあいいや、パーティーの後には答えをくれよな」


「…ちょっと強引すぎよ、あとカッコつけすぎ」


 そう突っぱねる。


「ダメだったかぁ、でも俺お前のそう言う強気な所好きだぜ」


 そう真っ向から言われると、少し照れてしまう…


「一回だけって約束だから私は戻るわよ」


 そう私はレッスン場へと向かう、全く目的を忘れてはいけないわね…

 窓の上からレオナルドは、眺めていた――その目は確かにミネルヴァを捉えていた。

 しかし前とは違い、取り乱すことなくおちついていた。


「ちょっといいかな?」


「レオナルド様どうなさいました」


「バークレイ夫人すまないね、音響の手配はバークレイ伯が行うのかな?」


「ええ例年通り、そうですわ」


「なら頼みたいことがあるんだ――」


 そうコソコソと耳打ちをする。


「まぁ、それは素敵ですわ!!」

 

「みんなには秘密だよ」


 そうレオナルドは悪戯に笑うのだった。

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