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No.497.ひしゃげた渇き
ほとんど空になった ワインボトルの側で
飲みつづけ つかれ ぶったおれた
くすぶっている 灰皿のたばこ
互いに傷つけあった夜の狂気
左胸からは 血がどくどくと流れ落ち
止まる事を 知らない
血漿もなんもかも なくした ただの腐れた赤い水
全部 床にしみこんだ ところで いかほどのものか
喉はかわきはじめ 鉄の味 うしなわれていく
干からびた 瞳の奥には何もない
すっからかんの脳髄 ひねってみたって不透明
いろんな色 いろんな影が まじりこんでしまってる
もとがなんだったのか 誰にもわかりゃしない
凍える息 こおりつき
くちびるは ぼろぼろに はがれおち
爪の先から ぽろぽろ こぼれている
残りの洋酒 一気に飲み干し
つくづく 自分の馬鹿さ加減に愛想つかす




