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【第二章】第十三話

「俺の腕じゃない。しかもあの堅そうな金属バットを生身の腕で受け止めただと?」


「これもオペのひとつ。肉体強化だ。」


「だれだ?・・・。あ、青い髪の女子、アイラ!?」


「何をぼさっとしている。早くオペを使わないのか?」


「俺には無理だ。今やってるのが精一杯だ。それにもはや両手が使えない。」


「それは自分で自分を縛っているだけ。オペは応用範囲が広い。」


アイラは、手をハナゴンの口に突っ込んだ。


「いやぁ!そんないきなりエッチ過ぎるぅ!」


ハナゴンの苦情を完全スルーして、虫歯をゲンコツで殴り続けるアイラ。


「他人がいじれば長くオペができる。」


短いアドバイスを送ったアイラ。


「そういう思い込みをするということなのか。」


ハナゴンはポツリと呟いた。


「他人がいじれば長くオペができる。」


アイラは一言だけ残して去った。


「痛かったけど、自分では、ここまで自分を痛めつけることはできなかったので、新鮮だったな。パワーが漲ってる感じがする!」


ハナゴンはなんとなく大ドリルを振ってみた。そうするべきだと感じたからである。一振りしてみた。すると、大ドリルの先端から光のようなものが出た。右側ポニテは金属バットで光を打ち返そうとしたが、できなかった。光は右側ポニテの全身に当たり、右側ポニテは倒れた。そして、光は木憂華と戦っていた左側ポニテをも倒していた。


地面にはふたりの体よりも広い面積の赤が広がっている。


「これって、エネルギー弾?」


 ハナゴンは大ドリルから出る光をじっと見つめている。


「もしかしたら、他人に痛みを与えられたと思い込むことが、痛みを適度に受けながらガマンできるやり方なのでは?」


そういう思い込みをするということに気づいたハナゴン。


そこへ病院の中から、白衣を着た人間が数人現れた。


「ひどいケガだ。出血もかなりの量だ。すぐに手当てしないと。」


心配そうに口走りながら、彼らは倒れた双子ポニテをタンカに乗せて、そのまま建物の中に入っていった。


キョトンとしてそれを眺めていたハナゴン。


「今のは、病院が患者を回収にやってきたってこと?つ、つまりあたしが人間をケガさせたってこと?」


ハナゴンは青ざめて、花子に姿に戻っていた。


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