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便利すぎる農業スキルでスローライフを満喫します。  作者: AZ
第1章 『忘れられた村』編
14/16

12話 トランプで遊ぼう。

よければ、ブックマークと評価をお願いします。

今後とも、応援よろしくお願いします。

精進して執筆します。

「トランプでもやるか」

「「トランプ?」」


 アイテムボックスから取り出したのは先ほど出来立てほやほやの遊戯品。 4種各13枚の計52枚とジョーカー1枚を1セットとするカードで様々な遊びができる物だ。


「このカードを使て遊ぶことが出来るんだ。今日は簡単なゲームで遊ぶか」

「どんな遊びですか?」

「全部のカードを使って遊べるって意味で『ババ抜き』だな。ルールは簡単だ。同じ数字や同じ絵柄が2枚揃ったらそのカードを捨てて行って最後までこのジョーカーカードを持ったものが負けってゲームだな、まあ、細かいルールはやりながら教えていくよ」


 そう言って俺はカードをシャッフルしていく。その行動だけで子供たちは「おお~っ!」と歓声を上げる。得意気になってオーバーハンドシャッフルまで披露してしまった。


「じゃあ、まずカードを配るから全部配り終わるまでは触らないこと」

「「は~い」」


 俺はサッサとカードを配っていく。配り終えたところで俺は自分のところのカードを拾い上げる。


「こうしてカードの数字や絵柄を周りに見えないように自分の方に向けるようにして持つんだ」

「こう…ですか?」

「そうそう。そんな感じ」


 子供たちも見様見真似で持つ。よしよし、良いぞ。


「次に、同じ数や同じ絵柄が2枚揃ってたらこのように…ここに置くんだ」

「こう?」

「そうそう。良いぞ」


 俺がわかっ様に同じ数字の物を2枚ずつ置くのを見て真似ていく。

 後は簡単だ。


「じゃあ、ナビ子さん。俺のカードから1枚引いてくれ」

「こう…ですか?」

「そう。で、今引いたカードと同じ物が自分の手持ちのカードにあるかい?」

「…ありますね」

「じゃあ、それを合わせてここに置くんだ」

「ああ…なるほど。それで手持ちのカードが無くなった人の勝ちなんですね?」

「おしい。どちらかと言うと最後までジョーカーのカードを持った人が負けの遊びだな」

「つまり、ジョーカーのカードを持たない者はそれを引かないよう気をつけつつ、手持ちのカードを無くすのが目的で、ジョーカーのカードを持った者は相手にそのカードをいかに引かせるか…と言うことですね」

「間違ってはいないけど、まあ、そんなに硬くならず気楽にやろう。遊びなんだし、こういうのはワイワイやるのが良いんだ」


 真剣にやるのは同世代とやればいい。こういう年齢がバラバラな場合は遊びであることを強調するくらいが丁度いい。


「さあ、次はナビ子さんのカードをライムが引くんだ」

「はいっキュ」


 こうしてババ抜きが始まった。

 最初こそ手探りでやっていたので遊ぶと言う雰囲気ではなかったが、一度ゲームが終わるとそこからは全員が負けまいと頑張る。


「これだ!…よし、揃ったぞ」

「うわああっ。負けた~」

「今度はウルの負け~」

「次やろ、次」


 こうしてババ抜きは『ババ抜き大会』となった。結果から言うとライムの圧勝だった。まあ、俺も負けはしなかったがライムは全部1番に抜けてたのだ。カードゲームでは駆け引きの他にもポーカーフェイスが何より大事なのだが、スライムのライムには表情が無いので強いのは当然だったが、それでも、全部1番抜けするのは簡単なことじゃない。俺の知識があるとはいえ大したものだ。最下位は以外にもヴェルだったことだ。彼女は思った以上に表情に出やすいタイプで、ババであるジョーカーが手元にある場合100%負けが決まってしまうほど表情に出ていた。


「それにしても、キティも強かったな」

「みんな表情に出てるから…」

「そんなに出てるか?」

「ラビィは分からないのです~」

「そうだな。ウルとフォッグ、ナビ子さんは結構分かりやすいな」

「何と言うか…面目ないです」


 フォッグはとにかく態度に表れるタイプで、ウルとナビ子さんは表情に出るタイプだった。それを上回るほどヴェルは表情に出るタイプだった。と言うより表情を隠せないと言う方が妥当であった。

ラビィと俺は照準と言うか普通に接しできる方だが、それでもキティに言わせると表情にわずかに出ているらしい。そう言う意味ではライムが強いのも頷けるわけだ。


「さて、夕食の用意をするか」

「トランプは食後ですね」

「えー…」


 まだやる気ですか。しかし、またババ抜きじゃ飽きるし…『七並べ』や『神経衰弱』でもやるか。

 とりあえず、夕食職の用意だな。


「今日の昼も和食だったし…ん。中華料理にするか」


 アイテムボックスから『鶏肉』に『じゃがいも』と『人参』、『ピーマン』に『玉ねぎ』に『シイタケ』をチョイスする。1つ目の料理は『酢豚』だ。後は片栗粉とお酢も出さないとな。

 次に取り出したのは、『餃子の皮』に『白菜』に『合い挽きミンチ肉』と『ニンニク』に『生姜』…まんま『餃子』の材料だな。おっと忘れちゃいけない今日作った『ラー油』も出さないとな。

 後は、お手軽簡単『中華スープの素』に『長ネギ』と『卵』を出す。

 最後は『チャーシュー』を出す。すでに出している材料と合わせれば『チャーハン』が作れる。


「俺は酢豚を作るから、ライムは餃子のタネを作って子供たちと皮で包んでくれ」

「了解キュッ」

「ナビ子さん、この卵をかき混ぜてくれ」

「はいです」


 俺は酢豚の材料をカットしていく。その間に深鍋に油を多めに入れて熱しておく。カットした材料を素揚げするためだ。揚げ終わったら、油の中の余分なカスを網で掬って取り、油はボールに移して冷ましてからアイテムボックスにしまう。深鍋に油をちょい垂らして素揚げした材料を投入し、手早く混ぜたら酒、酢、醤油、砂糖、ケチャップを入れてさらに混ぜていき、水で溶いた片栗粉を入れてトロミを付けて皿に盛れば完成である。

 次は鍋に入れた水が軽く沸騰したら中華スープの素を入れる。ひと煮立ちしたら刻んだネギを入れて、ナビ子さんがかき混ぜてくれた卵を適量入れて固まらない様に素早く混ぜたら簡易版中華スープの完成。

 チャーハンもチャーシューに刻みネギと卵だけと言う超シンプルチャーハンだ。

 そして最後に作るのが餃子だ。フライパンに油を入れて万遍なく広げたら餃子を敷き詰めて焼き色が付くまで焼いたら水溶き片栗粉を入れて鍋蓋を置いて蒸していく。強火で2分で完成。皿に盛り付ける。これで夕食の品はすべて出揃いました。


「美味しそう」

「早く食べた~い」

「じゃあ、温かいうちにいただこうか」

「「いただきます」」


 いただきますの挨拶と同時に子供たちとライムがガッつく様に食べ始める。俺はまず中華スープから。


「うん。普通に美味いな」


 地球…とりわけ日本の『出汁メーカー』さんは凄いと思う。どんな旨味成分も顆粒状にしてしまう技術力には脱帽するぜ。

 さて、次は何を食べようかな?


「これ酸味が効いてて美味しいです」

「こんな味、初めてです」

「美味しい~」

「うめぇ。うめぇ…」


 酢豚は思のほか好評のようだ。うん。美味いねぇ~。


「餃子はこの『タレ』を付けて食べるんだ」

「美味しい~」

「美味い、美味い」

「このタレが辛過ぎずスッパ過ぎず丁度いいっキュ」


 タレは俺以外はラー油も酢も少なくしたので風味程度である。まだ子供の舌じゃ辛いからなぁ。俺もそうだったし…。しかし、籠餃子も美味い。


「この味の付いたご飯美味しいです~」

「チャーハンって言うんだ」

「チャーハ、美味しい~」

「肉が美味いよ~」

「ハグハグハグ…」


 具材たっぷりのチャーハンも良いが、シンプルだけどこういう家庭のチャーハンも良いよな。みんな夢中で食べているよ。こりゃ、作った身としては嬉しいね。

 中華料理はこうワイワイ食べるとより美味いよな。ごちそうさまの挨拶で食事が終わり食器類を洗う。リビングではもう子供たちがスタンバっていた。


「んじゃ、ゆっくち新しい遊びをやりますか」


 飲み物を用意して七並べをすることにする。結局子供たちが眠くなるまでの2時間トランプをすることになった。明日には『大富豪』ができるようになるだろう。俺は部屋に戻り本を読みながらゆったりと過ごす。


「さあ、明日も頑張りますか」


 こうしてた1日が終わるのだった。

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