第三話 物資を手に入れました
どうもー!神崎龍馬だよ。いきなりですが今俺は何処にいるでしょうか?
「くそっ!離しやがれ!」
「この餓鬼ぃ!」
「いてぇよぉ!」
正解は山賊の拠点にいます。俺の周りには簀巻きにされたり手足を折られて地面に這いつくばる山賊が転がっています。
俺としては少し物資を分けてくれればそれだけで良かったのですが何やら襲いかかってきたので全員返り討ちにしました。
「全く、山賊とは本当にどうしようもない連中ですね」
「チクショウ……!亜人なんかに……!」
おや?人間至上主義はこんな山賊どもにも広まっていましたか。であればこのまま生かしておくのは危険ですね。態々亜人の目撃者を残しておく必要性が感じられません。
そんな事を思いながら改めて山賊たちの物資を確認します。使い込まれた武器や防具。保存状態の悪そうな食料、それに攫われたと思う女性たち。もちろん全員人間種だ。流石に亜人はいないか……。
「た、助けて……」
「お願いします……」
「うーん」
女性たちが俺を見て助けを求めてきますが勿論助けません。流石に何もしていない一般人を殺すのは気が引けるしなるべくやりたくありませんが俺の目撃者はなるべく消すに限ります。
しかし、山賊を襲撃中にふと思ったのですが神には「世界を救え」とは言われましたが何をすればいいのかは聞いていませんでしたね。まぁ、そのうちそれっぽい事が判明するでしょう。それまでは適当に過ごすとしますか。
取り合えず、
「分かりました。では助けてあげましょう」
「ほ、ほんと?」
「ええ、勿論ですよ」
そう言って俺は右手をかざし一気に女性たちを焼き尽くした。
「え、なん……で……」
「申し訳ありませんが目撃者は残したくないんですよ。それにこんな醜い世界にいるよりも天に召されるkとの方がよほど救いと言えるでしょう?」
女性たちの困惑顔と苦痛に歪む顔を見ながら笑みを浮かべる。鬼になったせいか肉が焼ける匂いが香ばしいと感じる。どうやら殺す事への恐怖や拒否感はないようだ。これは良い事なのかそれとも悪い事なのか。
そう思いつつ灰になるまで燃え尽きた事を見届けた俺は簀巻きにした山賊たちを同じように焼いていく。叫び声を上げる者もいたがそんな奴は追加で炎で焙ってやった。
山賊たちを焼ききった俺は物資を更に物色する。
「ん?これは地図……ですか」
一枚の紙を見ながら俺は呟く。地図というよりは略図に近くこの周辺の村や道が雑に書かれていた。この地図を見る限りもう少し歩けば都市があるようだな。とは言え鬼になってしまった俺は都市に入れないだろうしどうするか……。いや、角を見えなくすればバレないのでは?
そう思った俺は早速そんな感じの魔法を使えるか試してみる。すると視線の上に見えていた角が消えた。触ると感触があるから見えなくなっただけのようだ。水面で確認しても角はない。流石神の特典は凄まじいな。
次に比較的状態の良い剣を一本だけ持ちアジトを後にした。道からは外れているしそう簡単にここが見つかるわけがない。取り合えず年の様子を確認して目的はその後に決めよう。良い町なら拠点にするのも良いだろうしね。




