13:ちゃらら、ちゃらら、ちゃららら〜♪
旅に出ていました。
・・・・・
「よし、クロの餌を狩りに行こう。ちゃらら、ちゃらら、ちゃららららぁ〜♪」
「ん?」
エルに服を掴まれた。
「ハイ、マスター。もう夜です。ダンジョンの外は危険なので、出せません。」
「えー、だって猫にこバン、・・・パンてあまり良くないのでは?」
「ハイ、マスター。クロはダンジョンネコです。問題ありません。」
(その、種族ダンジョンネコって言うのが、普通の猫との違いが解らんのだが・・。)
「マスター、マスターはそれよりも、魔法を覚える方が先かと。」
「ん!?、魔法??でも、どうやって?」
「ハイ、マスター。まずはこうします。」
ダンにエルが近寄ると、そっとダンの手を持つ。
「はぁ?準備?ってうわぁ、気持ち悪。二つの意味で気持ち悪。」
「ハイ、マスター。今私は、マスターの身体を通し、生活呪文を行うイメージをしました。」
「ああぁ、何か解った。身体を自分の血が逆流する様なもぞもぞした感じが、何かに反発する様な感じで流れたのを。」
「ハイ、マスター。その何かがマスターの魔力の発生減です。それを意識して、手や目に集める様にして下さい。出来れば目です。」
ダンは身動きせずじっとしている。
ダンは身動きせずじっとしている。
ダンは・・
「マスター??」
「おっ!!」
「えっ?どうしました。」
「見える、見えるぞ。私にも見える。」
「ハイ?マスター?何かのネタですか?」
「いやぁ、そうでないって、目に集中して、モヤッとした何か、これ魔力?でいいのか?が見えて、その状態で手にも集める感じでって出来るんだ。」
「ハイ、マスター。それが魔力です。たぶん。」
「たぶん?」
「ハイ、マスター。たぶんです。たぶん。魔力の定義ってものが解らないので。もしかしたら、周囲の魔素を見ているのかも知れません。それで、マスター準備はいいですか?」
「何が?」
「ハイ、マスター。色々です。色々。」
「色々ってなんだよ、まぁ解らないけどいいよ。」
「ハイ、マスター。それでは・・・。」
(いいんかぁーい、ってツッコミないのか、ツッコミは。)
「ハイ、マスター。それでは、なんやかんやで用意したこのアントの器に入れた水、この中には、魔石の核の周辺についた黒い部分を削り取った粉を入れてあります。」
「ふむふむ。」
「ここに、マスターの魔力を込めると、マスターの魔力の質がわかります。」
「なんですか、魔力の質って?火の属性とか、水の属性とか?」
「ハイ、マスター。惜しいです、それも確かに、人によって相性がある様なのですが、これで解るのは、例えば火の魔法に対し更に火力を上げる(剛)、飛ばす勢いをつける(翔)、形状を変化させる(柔)、好きな物に属性を与えるなどの(付)、同等の対象物を呼び出す(召喚)、属性変換など複雑な要素を用いる(異)これらが、解ります。」
(それって・・ネ・・ン・・?ちょっと違うか?でもまぁ、そんな感じか?)
「あと、マスターが先ほどおっしゃった様に、意識せずに相性の属性が現れた場合、先ほどの質に付加された現象が起こりますが・・、まぁちゃっちゃとやっちゃいましょう。」
(ちゃっちゃと、って。)
「ではマスターこのアントの器を両手で持つ様にして、先ほどの魔力を右手から左手、左手から右手、
どちらでもいいですが、両手で魔力が繋がる様、意識してもらえますか。」
と、ダンの前に水が張った黒いアントの頭?の部分を出してきた。
ダンは、そっと両手で器を掴むと目を閉じ、先ほど感じた魔力を右手と左手で繋がる様に、両手から出す。
すると、圧力の様なものが周辺にたちこめ、手の器に濃縮されていく感覚が起こり、器の水が次第に金色に輝きあふれ出した。
「うわっと。」
「あぁ、大丈夫ですか、マスター。ちょっと見て見ますね。」
そういうとエルは、ダンが持つ器を手に持つ。
「えーマスター。質ですが、力を上げる(剛)だと器の水の量が増えます。」
「勢いをつける(翔)だと器の水が右手と左手から仕切りが出る様に水が裂けます。」
「変化させる(柔)だと水に味がついたり色が変化したりします。」
「属性を与えるなどの(付)では、水がゼリー状の玉状に全体をコーティングされた様になります。」
「対象物を呼び出す(召喚)だと、水に入れた魔石の粉が固まったりします。」
「複雑な要素を用いる(異)は、人によって色々です、水が砂になったとか、虫になったとか、髪の毛になって溢れ出たとか、大きな音があふれでたとか、それはもう、ヘルプに書かれているのはこんな感じだけです。」
(最後、ヘルプって言っちゃってるし。)
「あっそう、で、俺の場合、水が増えて、金色に変わったから、(剛)と(柔)の素質があるってことかな?」
「ハイ、マスター。実はそれだけではなく、中の魔石が銀色の物質になって固まっています。」
「えっ?あっそう、で結果どうなの。」
「ハイ、マスター。(剛)と(柔)、それとこの物質を(召喚)ととるか、(異)ととるかですね。いずれにせよ、通常一種類しか発現しないところ、マスターは複数の質が発現している時点で特殊かと思いますが。ただこれらは、あくまで魔法を取得した時の技能としての扱い安さ使いやすさを示す指標なだけです。魔法の訓練としては、相性の良い質のものを重点的に使うと技などが覚えやすく、かと言ってそうでないものも時間をかければ出来なくはないので、参考にと言うところです。」
「ちなみに、エルは?」
「ハイ、マスター。私は(付)の質となります。」
「ふーん。」
(どれ、今ので今後の確認、ステータスはと。)
《マスターステータス》
《NAME:ダン》
《種族:人間/(ダンジョンマスター:非表示)》
《性別:雄》
《職業:null》
《Lv:2》2
《HP:110/110》
《MP:60/60》
《STP:32》
《DEX:31》
《VIT:30》
《AGI:31》
《INT:31》
《LUK:10》
《スキル:●表示/◯非表示:◯異言語理解Lv3、◯コア支配Lv2、●初級武具扱いの素質Lv-、●初級格闘の素質Lv-、●初級魔法の素質Lv1new、●初級鑑定の素質Lv-、●初級生産技術の素質Lv-、●鑑定Lv1》
《術:●表示/◯非表示:生活Lv1new、火Lv1new、水Lv1new、風Lv1new、土Lv1new、光Lv1new、闇Lv1new》
《称号:●表示/◯非表示:◯異界転移者、◯かけだしダンジョンマスター》




