表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界惑星テラフォーリア冒険記~異世界で龍神の神子になりました~  作者: ai-emu
【第1章】魔術学園1年生4月~いよいよ始まる学園生活~
58/80

(6)放課後の訓練①~魔法の自主練はいつもの場所で~

今日の授業もすべて終わり、これからは自由時間になります。これからは、楽しい放課後になる予定でしたが、あまりの体たらくな4人がいたため、急遽訓練に充てる事にします。

こんにちわ、ヒカリ=サギミヤです。

王立魔術学園に入学してから、初めての本格的な授業でした。まだすべての教科を受けたわけではありませんが、結構実戦向きな授業内容です。

「では、メーリア、テレサ。それからリョウコ、マナミ、コトリ、コウタ。いつもの部屋に行きますよ。特に、リョウコ、マナミ、コトリ、コウタの4人は、体力がなさすぎです。もう一度訓練のし直しですね。

では、行きましょうか。」

「はい。お手柔らかにね、ヒカリちゃん。」

リョウコが、嫌味たっぷりに返事をする。

「それは、あなた対次第ですよ。」

「あのう、ヒカリさ、いや、ヒカリちゃん?」

「何ですか?アイリーンさん?」

私たちが移動しようとしたところで、魔力をほとんど使い果たしたアイリーンさんが、重たい体を持ち上げて私たちの方を向きました。

「先ほど先生が仰っていた『魔力強化を使える者』とは、ヒカリちゃんたちではないでしょうか?」

「たぶんそうなりますが、それがどうしたというのですか?」

「昨日の自己紹介でもいいましたが、いま私は、空間魔法を勉強中です。」

「確かにそんな事を言っていましたね。『なかなか習得できない』とも。」

「はい。『恥も外聞のすべて捨てろ』とヒカリちゃんが言えば、今すぐにでもそんなくだらないモノは捨てて見せます。どうか、私の魔法の師匠になっていただけないでしょうか?」

「メーリアやテレサではなく、私でいいのですか?」

「はい。今よりも強くなれるのならば、たとえその者が奴隷であっても師事したいと思っています。」

私は、しばらく考えるふりをして、クラスメイト達を見渡します。すると、

「私もお願いします。」

「俺も!」

という風に、クラスメイト約10人がアイリーンさんに続いて頭を下げてきました。

「わかりました。では、今頭を下げている人たちの魔法を教えますね。ではいきましょうか。」

そう言うと、私は仲間の6人と頭を下げている人たちとともに一度教室に転移します。

「服装はそのままでいいので、荷物を持ってとある場所に行きましょう。」

教室に戻ったのは、ただ制服などの荷物を回収するためだけです。荷物の回収が終わると、『精神と〇の部屋』にあるお城の前に全員で転移します。

転移した広場は、いつも私とメーリア、テレサがこの部屋で利用している城の外。広場を挟んで城と対面するように3階建ての建物がある。

高台の上にあるこの広場の先には、広大な原野が広がっており、そのはるか先には、巨大な湖と、…をも貫かんとするほどの高さがある山脈が聳え立っていた。そして、この空間が、現実の世界とは違うと、はっきりと認識させているものが、真っ白な空だ。

「ヒカリちゃん、1ついいですか?」

「何?テレサ。」

「私、直接精神と〇の部屋ここの転移できるなんて初めて知ったんだけど。」

「ああ、そのこと。この空間は私が創ったのよ。創造者の私にだけの特権ね。」

呆れた顔で、テレサが納得しました。

さて、呆けた顔で固まっている皆さんに、この部屋の事を説明しないといけませんね。私は、両手を数回叩いて、皆の意識を覚醒させます。

「いま私たちがいる場所は、『精神と〇の部屋』という魔法や武術の訓練をするための部屋です。『室内での1日は、室外での10分』という効果の時間魔法が部屋に付与エンチャントがかけてあるので、この部屋の中で6日間過ごしても現実時間は1時間しか経っていません。さらにこの部屋の中では歳を取る事はないので、思い切り魔法や武術の訓練が出来ます。

現在この部屋は、サギミヤ商会本店内と、冒険者ギルドカラン支部の方で有料で貸し出しています。利用料金は一応、外の時間準拠で1時間当たり1万テラ(金貨1枚)となっています。

今回ここにいるメンバー全員は、私の弟子という立場になりました。それで、時間を有効に活用するため、この部屋を使って訓練していくことになります。ここまでで何か質問はありますか?」

すると幾人かの手が上がった。

「では、まずは、リンカリド君でしたか、どうぞ。」

私は、虎人族の男の子を指名する。

「ではヒカリちゃん、基本的なことを質問します。この部屋には、ヒカリちゃんの弟子である俺たちは、いつでも利用する事は可能なのでしょうか?その時は、利用料金はかかるのでしょうか?」

「そのことは行っていませんでしたね。ここにいるみんなは、この部屋をいつでも利用する事は可能です。料金はもらいません。後ほどお伝えしますが、この部屋を利用するときは、学園の正面出入り口の横にある、『サギミヤ雑貨店ロンドリア営業所魔術学園出張所』という建物内に設置してある扉を潜る必要があります。その扉は、ここにいる人しか通る事ができませんので、仮にここにいる人以外の人が利用する際は、もちろん利用料金として1時間当たり1万テラいただくことになります。

マジは、扉を潜った際の事をお伝えしましょう。扉を潜ると、まず出る場所は、目の前の城ではなく、この広場を挟んで反対側にあるあの石造りの3階建ての建物になります。そして、皆さんには申し訳ないのですが、特殊な事情でこの城の中には立ち入りを禁止します。それだけはご容赦ください。士して、ある程度の実力がつくまでは、城と広場、そしてみなさんが寝泊まりする建物を囲む、結界の外に出ることも禁止します。」

「ヒカリちゃん、城の事はいいですが、なぜ結界の外に出てはいけないのですか?」

アイリーンさんが質問してきました。

「…そうですね。実際に見てもらったほうがいいですね。では、この部屋での宿泊所となる建物内に案内した後に、一度結界の外に出てみましょう。そうすれば、なぜ私が禁止したのかが解ると思います。」

そのほか、いろいろな質問に丁寧に答えた後、私は建物に案内する。

「1階には、いつでも利用可能な食堂とお風呂、それから図書館があります。図書館にある本は、この空間でのみ読むことが出来ます。外への持ち出しはできませんが、外から持ってきたノートなどに書き写した場合は、その内容まで消去されるという事はありません。」

そう言いながら私は、食堂、お風呂の順に案内し、図書館の扉を開ける。図書館の中は、巨大な円筒状の空間になっていた。現在いる場所が最上階らしく、中央にある吹き抜けを除くと、遥か下まで空間が続いていることが確認できた。

「見ての通り室内の構造は、壁際に本棚があり、吹き抜け側に閲覧するための机と椅子がある構造です。この図書館には、すべての知識が本というソースで納められています。地下20階までは誰でも利用できますが、それ以上下に降りる場合は、それなりの力量と私の許可がいります。

ここの説明はこれくらいでいいでしょう。2階と3階は、みなさんがここを利用する際に寝泊まりする部屋になります。一応、男子が2階、女子が3階となっていますが、同じ構造の部屋ですので好きな部屋をお使いください。ではまずは、荷物を部屋に置いてきてください。そのあとは、早速訓練を始めたいと思います。汚れますので、服装は体操着のままでいいですよ。」

私も含めた全員が、4時間目の体術実習の時から体操着のままだ。再び全員が集合場所にした食堂に集まると、まずは腹ごしらえをする。損後、一度結界の外へと案内した。

結界の外の世界は混沌としていた。結界の出入り口となっている、高台へと続く階段の下にある門扉の無い門。その門から1キロほど歩いただけで、いきなりテラテクスの群れに襲われたのだ。20匹ほどいた群れは、メーリアとテレサの恰好の訓練相手となり、10分ほどで屍と化していた。

広場に戻ると、私はこう言った。

「結界の外側には、先ほどの光景が延々と続いています。今のあなたたちでは、1日も持たずに全滅してしまうでしょう。なので、私が許可するまでは、絶対に結界の外には出ないように。さっきはまだここから近い場所までしか行きませんでしたが、この空間はとてつもなく広大です。また、日々広がり続けています。

では、早速訓練を始めましょう。まずは、外の世界で先生に出された課題を解決しましょうか。」

「はい、よろしくお願いします。」

「まずは、すべての回復魔法と、身体強化をものにしてしまいましょう。アイリーンさん、空間魔法の方は、少し待ってください。」

「わかってますわ。ここに来なかったクラスメイト達に、恥をかかせてあげましょう。」

ひとしきり笑ったところで身体強化の訓練に入る。

「身体強化の訓練も大事ですが、その前に、みんなの体力があまりにもないのも問題です。とりあえず、そちらから何とかしていきましょう。時間はたっぷりとありますからね。まずは、この広場とお城を合わせた外周を50周してきてください。距離としては、約4キロ前後あります。目標は、50周を10時間以内で。それでは、初め!」

そう言うと、私も一緒に走ります。

10時間後、広場には大の字になった私たちが寝転がっています。全員汗だくで息も切れ切れ、脱水症状に掛かっています。私は、自分自身に『清浄クリーニング』と『大回復ワイドヒール』をかける。大回復ワイドヒールをかけたのは、状態異常である脱水症状も回復するからだ。『単純回復ショートヒール』は、体力のみを回復させる魔法なのでこの場合は適切ではないのだ。

「今日の訓練は、これで終了とします。明日の訓練は、室内時間で朝食後8時よりこの広場で行います。明日の訓練も、学園の体操着で行いますので、それぞれが清浄クリーニングの魔法で綺麗にしておいてください。それでは、明日まで今日の疲れを残さないように、大回復ワイドヒールをかけてゆっくりと就寝してください。」

とりあえず今日は、室内時間で午後6時を回っているので、訓練は終了とした。一応、『精神と〇の部屋』の中にも、昼と夜の区別がつけられている。昼間は真っ白な空だが、夜間は星1つない真っ暗闇になるのだ。一応満ち欠けする月は浮かんでいるが…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ