昔話~残酷な日々~
今日は目覚めがよかった。カーテンの隙間から差し込む光は俺の意識をゆっくりと起こさせる。
「フワァ〜。」
あくびを一つ。俺はベットから身を下ろした。
朝の小鳥の囀りや早朝マラソンに精をだすおば様。いつもと何一つ変わらない朝。俺は独り虚しくも学校へと足を進めていた。
「おはよ〜。」
「はよー。」
間もなく馴染みある学校がその姿を露にする。
「おっはよ!流! 」
背後からそんな元気一杯の声が発せられた。
「あ?何だ光治か?」
「何だとは何だ?朝一に親友からの挨拶貰ったんだからちっとは喜べよ!」
「別に親友じゃねぇし。」
「また。また照れちゃって。かわいいんだから流君は。」
「お前オネェなの?気持ち悪いから俺の隣歩かないで。いや歩かないで下さい。」
「うわ。ガチメで引かれている。ショックだわ俺。」
等という友人との朝のコミュニケーションをとりながらも俺は教室へと向かった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ガヤガヤ。
さて。帰るか。
俺は手に鞄を持ち立ち上がる。
どうせ今日も独りだ。
友人はいるにはいるが一応は俺も受験生。勉強に精を出さなければならない。
奔博はレベルが高いのだ。アホな友人(光治)にはかまってられない。
ガラ。
俺は何の想いも無しに教室の扉に手を掛けた。
空には真っ赤な夕日が立ち昇り俺の後ろで大きな真っ暗な影を作り出していた。
カー。カー。
毎度お馴染みのカラスの合唱も今日も快調だ。
しかし俺にはそんなカラス達の合唱は届いていなかった。
ジャカジャカ〜。ジャカジャカ〜♪
イヤホンから流れる音楽は現実の雑音と邪念を遮断している。
何一つ変わらぬ毎日。
朝が来て。学校行って。友人とたわいもない話で笑い。家帰って勉強して。風呂入って。ご飯食べて。本読んだり。ゲームしたり。TV観たりして最後は決められた場所で目を閉じる。
そんな毎日を俺は疑うわけでもなく過ごしていた。そう、たった独りで。 この帰路を歩き帰るのだ。
そして今日も何も変わらず家へと辿り着いた。そんな時。
「あら。おかえり。」
俺の家の隣から一人の高齢な婆さんが挨拶してきた。
「どうも。」
俺は会釈を一つ、家内へと通じる扉に手を掛けたのであった。
久々の投稿です。
私情によりあまり投稿出来なかったですが書くのは止めないので今後共に宜しくお願いします\(__)
今回、短くてごめんなさい
近々、続けて投稿します。お気に入り登録者の方々、本当にありがとうございます。嬉しいです。




