本編① 嫉妬と現実
夕暮れのアガナーク第4商業区の商店街。
スリングショット水着のような服とニーハイブーツ姿で頭に白い浮遊式の環状サークレットが浮かびパフェ屋の前で立ち止まってどれを食べようか涎を垂らしているメディア
しかし視線がふと通りの先に向く
そこにはレオリスと同年代くらいの少女が並んで歩く姿があった
レオリスと一緒にいる子は背筋を伸ばし、年齢の割に発育が良くと大人びた雰囲気を漂わせていた。
「…ん?…あの子……だれ?」
二人は楽しそうに話しながら並んで歩いていた。
少女が笑うと、レオリスも嬉しそうに笑い返す。
その光景にメディアの胸の奥がずきんと痛む。
「え?なに?なに?」
突然の胸の痛みに戸惑うメディア
楽しそうに笑いながら話しているレオリスに唇を尖らせてそっぽを向くが、気になって仕方ない。
「ふ、ふんっ……べ、別に……レオリスもわたし以外に友達いるだろうし……」
そう言いながらも、足は自然と後をつけてしまっていた。
少女が笑いながらレオリスの腕を軽く叩くのを見た瞬間、何か言い知れぬ不安がメディアを襲う
(………わたしこんな体だし…レオリスと遊んでたら姉弟にしか見られないし……やっぱり同じ体格、同じ身長の方が遊んでて楽しいよね……)
メディアは何故か悲しくなっていた
結局、声をかけることもできずにメディアはとぼとぼとその場から離れようとすると
「メルディア?!」
レオリスがメディアを見つけてしまった
メディアは思わず走り出そうとした瞬間
「……え?!嘘!ほ、ほほほほほ、本物のメディアさんだ!!!」
レオリスの同級生の子が叫びながらメディアの元に走ってくる
「わ、私、あの、ミ、ミレイユと申します!メディアさん凄くかっこよくて、あの、あの、その服素敵ですね!」
「え?」
メディアはミレイユの勢いに押されてしまう
「この子、メディアの大ファンでずっとメディアの話をしてたんだよ」
レオリスが暴走するミレイユを止めに入る
「はい、レオリスくんがメディアさんとお友達と聞いて、色々と教えてもらっていました」
と背筋をピシッと伸ばすミレイユ
「そ、そうなんだ…」
何故かホッとするメディア
「レオリスくん、メディアさんの話をとても楽しそうにお話しするんです!ほんと大好きなんですね!」
「ちょっ!ちょっと!!」
顔を赤くするレオリスとその言葉にキョトンとするメディア
その後メディアの良さとレオリスがメディアの事を大好きな事を語りに語るミレイユ
語り終わったらメディアにサインを貰い、どこでその服を買ってるのかと聞き「ありがとうございます!」と体が折れるんじゃないかと思うくらい180度のお辞儀して去っていった
静かになった通りでメディアはミレイユの言葉を思い出す
(レオリスくん、メディアさんの話をとても楽しそうにお話しするんです!ほんと大好きなんですね!)
メディアの顔がみるみる赤くなっていき
「レ、レオリスのバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
と顔を赤くして手で隠して走り出してしまう
「え…えぇ……なんでぇぇぇぇ」
取り残されるレオリスであった




