本編③ 中性的なボーイッシュグラマラス研修生「ルア・カミル」
ミュウジク市内、フェアリーアラモード事務所のマネージャー室。
メディアの目の前には「研修生用練習服」のタグが付いたTシャツとジャージのパンツが置いてあり、それに着替えるメディア。
マネージャーは、やや困ったような笑みを浮かべながら説明している。
「――で、メディアさん。あなたの任務は“研修生としてメンバーに自然に溶け込む”こと。表向きは新加入候補の研修生、裏ではメンバーの安全を守る警備なのですが…その…とっても目立ちますね…」
「ふぇ?」
メディアが素っ頓狂な声を上げる。Tシャツがパツパツで豊かな胸が目立ち、ジャージのパンツも丈が足りず足首が大幅に出ておりメディアのスタイルの良さが圧倒的な存在感を放っていた。
マネージャーなどが集まりどうするか話し合いが行われる。
「グラマラスな研修生」として加入させるか胸を潰して長身を活かし中性的なイメージの「ボーイッシュイケメン研修生」として加入させるか会議が行われた。
結果「中性的なボーイッシュグラマラス研修生」でいこうと決まる
黒髪のミディアムショートのウィッグを渡された。
「一人称も僕にしてください。あとあまり多くを喋らないでくださいね、馬鹿がバレます。」
普通に失礼な言い方に頬を膨らませながらウィッグを付けるメディア
「いいですか?今日からあなたの名前は「ルア・カミル」です。」
メディアは自分の姿を見て心の中で少しワクワクしていた。
マネージャーは最後に真剣な目で言った。
「絶対に、正体はバレないようにしてください。あなたはあくまで研修生でありフェアリーアラモードの一員としてツアーを回るワームブレイカーです!」
その日、「ルア・カミル」「リン・レーティン」「アンリ・リーサ」「ハナエ・ヤマダ」の四人がフェアリーアラモード研修生として発表され、ネットではファン達は誰が正規メンバーに昇格出来るかの予想が始まっていた。
(リンちゃんだろ)
(いやアンリちゃんだ)
(ハナエ・ヤマダって珍しい名前だな)
(ルアちゃんだろ!顔良し、身長高い、胸大きい、お尻もデカい!何をとっても完璧だろ!)
(ハナエちゃんも中々良いものを持ってそう)
(ルアちゃん、長身ボーイッシュ巨乳なんて今までいなかったしこれは新鮮だな)
(アイドルだぞ?それも惑星的アイドル。こんなんグラビアアイドルいけよ)
(あんなバカみたいなデカ乳はフェアリーアラモードに相応しくない)
(出た!前時代的な考え方 (笑) 、相応しい相応しくないとか言ってフェアリーアラモードの可能性を潰すしか出来ない生産性のない奴 (笑) )
(アイリさんが作り上げたフェアリーアラモードを壊さないでほしい…)
(アイリ信者来ましたー)
(アイリを神格化して難癖しかつけられない奴は○ねばいいのに)
(いつまで引退した人間に固執してるんだよ)
など、かなりの意見が集まっていた
そのファン達の意見を見ながらデータ端末を握る人影がいた
「アイリさんは……永遠のアイドルなんだ…フェアリーアラモードの絶対的象徴なんだ…!」と端末を握り潰しそうな勢いで握っていた




