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のじゃロリ魔王姫さまはNPCじゃありません!~ネタキャラ? いえ、レアキャラです!~  作者: 十一屋 翠
第3章 マルシェラ領運営編

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第45話 軍勢決闘、第4王女!

「うわぁー!? なんだありゃあ!?」


「モンスター!? なんでモンスターが街中に!?」


 モンスターが街中に現れた事で住民達が驚きの声を上げる。

 現代で言えば虎が街中に現れるようなものだから驚くのも無理はない。


「いや、流石に従魔だろ!?」


「あんなデカいモンスターを従えた奴がいるのか!?」


 しかし従魔という人に従うモンスターも存在している為、住民達は次第に落ち着きを取り戻してゆく。


「あっ! モンスターの頭の上!!」


 落ち着いた事でようやく住民は俺の存在に気付く。


「おお! マルシェラ姫様だ!!」


「マルシェラ姫!!」


「可愛いーっ!!」


「もしかしてマルシェラ姫があのモンスターを従えたのか!?」


 モンスターことカッシーと一緒に居る姿を見て、住民達は俺が従えたのだと察する。


「凄い! 姫様はあんな巨大なモンスターを従える事が出来るのか!」


「流石姫様!」


「さす姫!」


「サメ!!」


 いやサメはもう意味通じねーだろ!


 そんな感じで俺達は王都の通りを進んでゆく。

 そう、ここは領都ではなく王都だ。

 あれからゲーム内時間で一ヶ月が経ち、第4王女との決闘の日がやって来たのだ。


「じゃがまさか王都で決闘をすることになるとはのう」


 第4王女との戦いは王都で行うと、何故か王家の使者から伝えられたのである。


「王都のコロシアムで決闘するんだっけ?」


「うむ、そんなものがあるとは初耳だったのじゃ」


 どうもそれの使用許可を取っていたから王都で戦う事になったらしい。


「コロシアムか、お嬢を公衆の面前でボコボコにしたいってハラだろうな」


「随分と陰湿な事だ。まぁそんな事私がさせないがな」


 飽きれるモヒカンに対し、ヒメキが騎士らしく格好をつける。


「やっぱりこの試合が終わったらプレイヤーにも開放されるのかな?」


「だろうな。今回の決闘はそのお披露目を兼ねてるんだろうさ」


 まぁそうだろうね。

 でも運営もどこまで考えてNPCという名目の俺を使うつもりなんだろうか。

 流石にNPCが勝手に動いてこの状況になったわけないだろうし。

 うーん、なんか運営にいいように使われている気がするぞ。


 ◆


 闘技場に近づくにつれ人は増え、更にや縁日のような屋台通りまで現れる。


「闘技場で観戦するために串焼きはどうだい!?」


「酒も忘れちゃいけない! 激しい戦いに興奮した喉を潤してくんな!」


 野球観戦か何かかな?


「お兄さんチケットあるよチケット! 今なら金貨10枚!!」


 そして転売屋らしき人物がコソコソとチケットを売りさばいている。


「チケットの転売は禁止だ! 逮捕する!」


「ちっ、見つかった!!」


 転売がバレた男はエフェクトと共に驚く程早い速度で逃げるが、それを遮るように現れた衛兵達に捕まってチケットを没収される。

 成程なー、スキルがあるからこんな堂々と売りさばいていたのか。まぁ失敗したが。


「転売チケットは運営が改めてリセールする!」


「「「「やったぁぁぁぁぁぁっ!!」」」」


 チケットを没収されて屯所に連行されてゆく転売屋。

 リアルでもああしてくれないかな。


「リアルでもああしてほしいもんだぜ」


 おっと気持ちが重なった。

 なんて事がありつつも、俺達は闘技場に入ってゆく。


「マルシェラ姫の新作グッズあるよ! 白スク水姫様グッズあるよ!!」


「5セットくれ!」


「おっと、現地じゃお一人様1セット限定だよ! 追加で欲しい人は事後通販で頼むよ!!」


 事後通販なんてあるのか。いや違う、俺は胡散臭い笑顔でグッズを売りさばくガメッツなんて見なかった。

 見なかったから闘技場にさっさと入るぞ。


 ◆


 闘技場に入った俺達は係員の指示に従い決闘の参加メンバーの記載された書類を提出する。

 ただこのリスト、ちょっと気になる部分があるんだよな。


「事前に説明しましたが、今回の決闘でマルシェラ姫が受ける予定だったハンデは軽減されます。これは姫が貴血の第二段階に覚醒し、ベリラ姫との差が縮まったからです」


「「「「ベリラ?」」」」


 って誰だっけ?


「……第4王女殿下のお名前です」


「「「「あっ!!」」」」


 そうだったそうだった。第4王女としか呼んでいなかったからすっかり名前を忘れてたぜ。


「えー、そういう訳で対等になったのならハンデは解消するべきではないかという意見が出たのですが、マルシェラ姫が覚醒の為に奔走していた間ベリラ姫には十分な対策を練る時間がありました。しかし幼いマルシェラ姫に対して年上のベリラ姫が有利過ぎるとの意見もあり二人の経験の差を考慮してハンデは緩和しつつも適応する事になったわけです」


 おー、ありがたいねぇ。こういうのゲームやマンガだと「遂に俺と同じ所までたどり着いたか!」とか言って力を使いこなしてる相手に経験の差でボッコボコにされるのがお約束なのに。

 魔王国の運営は有能かつ有情だね。


「その方が試合が盛り上がりますからね」


 前言撤回。収益の問題だったわ。


「試合内容は対象である王族を1名、傭兵を含めた家臣、そして従魔を加えた中規模軍勢戦となります」


「つまりレイドバトルの形式って事だな」


「で、ハンデは家臣と従魔の数を第4、いやベリラ王女よりも多めに参戦させてもらえるという事ですね」


「その通りです。それでは入場をお願いします」


 係員に案内され、俺達は試合会場に入ってゆく。


「と言ってもリストの人数をどうやって戦わせるつもりなんじゃ? 正直入りきらんじゃろ」


 俺がリストを見て気になったのは決闘の参加人数だった。

 この闘技場は確かに大きいが、リストに記載された人数を考えると明らかに広さが足りないのだ。

 敵側の人数も考えたら更に狭くなる。


「人数を分割してチーム戦みたいに複数回戦うんじゃないの?」


 それはそれとしてレイドっぽさが無くなるから疑問なんだよなぁ。

 が、そんな疑問は試合会場に入った瞬間解消された。


「広い!?」


 そう、闘技場の内部は明らかに外から見た時よりも広かったのだ。


「どうなっておるんじゃ?」


「別の場所にワープしたのか?」


「もしくは試合会場だけ魔法か何かで空間を弄っているかだな」



 成程、確かにファンタジー世界なんだし魔法の袋とかマジックボックスみたいな感じの空間を弄る技術があってもおかしくないか。

 そりゃ中でレイドバトルが出来る訳だ。


「ついにこの時が来ましたわね!」


 突然かけられた声に視線を向けると、そこには第4、いやベリラ王女の姿があった。


「これは姉上。お元気そうで」


「そちらこそ無事に覚醒できたみたいですわね。ですが正直驚いています。まさかドラゴンの魔王核を第二段階まで覚醒できる者がいるなんて」


「わらわは人に恵まれておるのかもしれませんな」


「あら、それではわたくしは恵まれていないという事になるのかしら?」


「ははは、それはこれからの戦いで分かる事でしょう」


「言ってくださるわね」


「はははははっ」


「ほほほほほっ」


「うわぁ、戦いの前からバチバチ言ってやってるよぉ」


「おっかねぇなぁ」


 いや、そんなつもりないんだけどね。

 まぁ売られた喧嘩は買うだけだよ。ゲームだしね。


『それでは両軍陣形を組んだ所で戦闘を開始します!!』


 双方の陣営の戦力が思い思いに陣形を組んでゆく。

 フィールドは平地で多少ある岩が数人分の壁になる程度。


「優先して確保しなきゃいけねぇ地形はねぇな。伏兵が隠れようもねぇし、せいぜい囲まれないようにすることくらいか。そういう意味じゃこっちの方が数が上だから囲んでタコ殴りして数を減らすのが正解だな」


 ベリラ王女の陣営はまるで鍛えられた軍隊のように部隊ごとに陣形を組んでいる。

たいしてこちらはチームごとに分かれて入るが陣形らしい陣形は組んでいない。

 せいぜいが左翼から攻撃、正面の壁役後衛の援護程度だ。

 まぁしょうがないね。俺達はゲーマーであってプロの軍人じゃないんだから。

 それにバランスブレイカーになるスキルがある世界で陣形がどれだけ役に立つかもわからない、それなら慣れているパーティ単位で戦った方が連携が取れるとヒメキ達も言っていた。


『それでは、試合開始!!』


 最初に動いたのはベリラ王女の陣営だった。


『魔法城塞部隊!! 行動開始!!』


「「「バンプアース!!」」」」


 敵軍の魔法使い達がスキルを発動させると地面が隆起して盛り上がってゆく。


「「「ロックウォール!!」」」


 更に隆起した地面の外周を石の壁が覆う。


「「「バンプアース!!」」」」


「「「ロックウォール!!」」」


 更に隆起した大地の上でまた大地が隆起し石の壁が覆う。


「「「ロックウォール!!」」」


 そして一番上の大地にやや低めの石の壁が列をなしてようやく敵の行動は終わった。


「っていうかこりゃあ……城か!?」


 そう、ベリラ王女の軍勢が作り上げた大地はまるで石でできた城のようだった。


『おーほっほっほっ! これぞ我が軍勢の必勝戦型、ファーストキャッスルの陣ですわ!』


「さしずめ豊臣秀吉の一夜城の魔法版ってことか!」


 マジか! このゲーム魔法でこんな事も出来るのか!?


「不味いぞ、高台を取られた!! しかも複数だ!!」


『攻撃開始!!』


 石の城の上から魔法や矢が放たれる。


「うぉぉっ!? 防御防御!! 下がれ下がれ!!」


 慌ててスキルを使って防御したり後方に逃げだすプレイヤー達。


「後方部隊援護急げ!!」


 すぐさまこちらの後方部隊が魔法や矢で反撃するが、魔法はともかく矢が届かない。


「高台を取られている為飛距離に差が出ているのだ!! しかも岩の壁で守られているからもっと高く射たないと敵陣内部に攻撃できん! だが両方達成する為にはこちらの弓兵を接近させないといけない!」


「でもそれじゃあ近づく前に弓兵がやられちゃうよ!」


「前衛組に守らせるしかないな! 跳躍系スキルの無い者ではあの壁を越えられん!!」


「下手に跳んだらハチの巣だぞ」


「ならぶっ壊せばいいだろ! パワーブレイク!!」


 ハンマー持ちの重装甲のプレイヤー達が城の壁を破壊し土壁を削って登り道を作ろうとする。


「アースウォール!!」


「おぉぉっ!?」


 だがすぐに土壁は魔法で再生され追い返されてしまう。

おいおい、マジでこれじゃマジで城じゃねーか。


『それだけではなくてよ!行きなさい従魔隊! 敵の前衛を削りなさい!!』


 投入されたのは狼系の足の速いモンスター達。

 モンスター達はいくつかのの群れに別れると大きく迂回して後方の魔法使い達に襲い掛かる。


「魔法使いを援護しろ!!」


 そしての弓隊を守りながら進もうとしていた前衛組が戻らざるを得なくする。


「ええい厄介な」


 いくつもの城を作って守りを固くしつつ射程を伸ばし、敵の攻撃を届かせないように妨害を兼ねて足の速いモンスターで襲わせる。

 しかも前衛が戻ってきたらモンスター達は逃げ出して様子をうかがっている為、前衛組も迂闊に前に戻れない。


「完全に削られる一方なのじゃ」


「俺の魔法で石の壁を溶かせなくもないが、消費MPが少ない魔法で修復されるのが厄介だぜ」


「しかも向こうの正規兵は城の中で温存されている。時間をかける程不利になるぞ。姫、ここは痛みを伴ってでも強引に敵の守りを割るしかありません」


「そうじゃな。とにかく敵の城をなんとかせねば。あの城に跳びこめるものを援護して強引に中に侵入させるのじゃ!!」


「クォォォォォォン!!」


「わわっ!? カッシー!?」


 突然カッシーが大きく咆えたことでびっくりしてしまう。


「お主も頑張ってくれるのか?」


「クォォォォン!!」


 カッシーは任せろと頷きを返してくる。

 確かにカッシーはレイドボスだっただけあってかなり強いモンスターだ。

 仲間になったことでどれだけ弱体化か心配だが、弱い事は無いだろう。


「よし、任せるのじゃ!!」


「クォォォォォォォォォン!!」


 俺が頼むとカッシーはひと際大きな鳴き声を上げる。

 直後ゴゴゴゴという地響きが戦場に響き渡る。


「何じゃ!?」


 答えはすぐに表れた。

 ザパァァァァァン!!

 突然戦場の彼方から巨大な大波がやって来たのである。


「何でじゃあぁぁぁぁぁぁ!?」


 そして大波は戦場に叩きつけられるとあっという間に一面水浸しどころか海のような有様になる。


「なんのつもりなんじゃカッシー!?」


 カッシーのやりたいことが分からん!?


『オーホッホッホッホッ!! 突然の大波に驚かされましたが、残念でしたわね。その波でわたくし達を流そうとしたのでしょうが、ファーストキャッスルを沈めるには至りませんでしたわね!!』


 確かにカッシーの放った波は城を超える程の大きさではなかった。

 残った波も下段の城壁の高さくらいで多少は濡らせたもののその上に居た兵達を流す程の威力ではなかった。


「……いやまて、そういう事か!!」


 だがそれを見たモヒカンがハッとなる。


「全員水着装備を持ってる奴は着替えろ!!水中戦だ!!」


「は? 水中戦!?」


 モヒカンの言葉に全員が首を傾げる。


「水中なら魔法も矢も威力が減衰する!! それに今なら城に簡単に侵入できる!!」


「え? ……あっ!!」


 言われて気付いた。今の水位は石の城の下段の階とほぼ同じ高さ。

 それはつまり水の中から岸に上がるくらい簡単に上陸できるという事!


「総員水中戦じゃーっ!!」


「「「「おおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」


 俺達は一斉に水着に着替えると水中深く潜って城へと接近する。

 それを見た敵兵が矢や魔法を放ってくるが、モヒカンの言う通り威力は大幅に減衰しており、当たっても水着の防御力で相殺で来ていた。

 うおぉー! カッシー戦の装備と恥が無駄にならずに済んだぜ!

 更にありがたかったのが敵軍の従魔だった狼型のモンスターが全滅した事だ。

 こっちの従魔も被害を受けていたが、鳥型や泳げるモンスター、あと水に浮けるタイプは助かっている。


 そしてギリギリまで接近したところで……


「クォォォォォォォン!!」


 カッシーが次の手を放った。


「なんだ!? 水の柱? うわぁぁぁぁぁっ!!」


 以前のレイドバトルでカッシーが生み出した水の柱から水弾が放たれ、敵兵を攻撃してゆく。


「おりゃあぁぁぁっ!!」


 そして敵兵が水の柱に気を取られた所で上陸した仲間達が敵兵に襲い掛かる。


「うぉぉっ!?」


「よくも今まで好き勝手やってくれたなぁ!! お返しだぜ!!」


 ここにきて戦況は逆転していた。

 これまでは一方的に攻撃する側だったベリラ王女の軍勢だったが、今は寧ろ小さな小島に追い込まれして孤立している状態だ。

 こちらは全戦力を投入できるのに対し、敵は援軍を送る事も出来ない。


 出来る事はせいぜい近くの城から遠距離攻撃で援護をする事だが、最上部は石の壁がある為、軌道を考えて弧を描いた射撃をしないとならず、その所為で上手く狙えず味方に誤射する事故が発生していた。


「おっしゃー! 城乗っ取ったぞー!!」


 そうして城の一つが制圧される。


『そ、そんな!? 私の城が!!』


 ベリラ王女が困惑と驚愕の籠った声をあげる。


「クォォォォォン!!」


 カッシーの活躍はそれだけでは終わらなかった。

 水中から忍び寄り突如浮上すると巨大な尻尾で敵の城を叩き壊して無数の兵達を水中に叩き落としたのだ。

 そして反撃が来る前に水中へと逃げ、敵の攻撃が届かない距離までくると水の柱を生み出して城の再建の妨害までする始末。


「もうカッシー無双じゃのう」


「流石レイドボスだねぇ」


 っていうかカッシー、全然弱体化とかしてなくね?

 もしかしてレイドボスの強さのまま仲間になったの!? いや流石にそんな事は……ないよね?


 そうこうしている間にもベリラ王女の城は次々に落とされていき、最後の一つだけとなる。


「他の島に第4王女は居なったとなるとあの城がアタリって訳か」


「最後の一個が残るというのは運が悪いというべきか」


確かに、最初の城で出会えたら全戦力を投入できたもんな。


「とはいえ、それでもかなり有利な状況なのは間違いないのじゃ」


 ベリラ王女はHPMP満タンだが、数の上ではこちらが圧倒的に上だ。

 超強力なボスに挑むタイプのレイドではなく軍勢戦であることを考えると勝機は高い。


「ふ、ふふふふっ、ほほほほほほほほほほっ!」


と、戦場に場違いな高笑いが響き渡る。


「まったく驚かされましたわ。まさか貴女がここまでわたくしの軍勢を追い詰めるとは!」


「ベリラ姉上!」


 現れたベリラ王女は、試合が始まる前とは違い重装甲の鎧を身に付けていた。


「ですがわたくしを侮ってもらっては困りますわ。わたくしはカグランタ兄上と違って貴方を侮ったりはしません。貴血の力を余すことなく使いこなし、最高の装備と家臣で勝利します」


 ベリラ王女を守るように同じく重装備の騎士達が現れる。


「ふふふ、私と親衛隊の装備は物理魔法双方に対し非常に高い防御力を誇ります。そして武器も貫通効果持ちで防御力を大幅減衰させますの! 攻防一体の我が軍勢の猛攻、耐えられまし「クォォォォォォォォォン!!」ウキャァァァァァァァァッ!?」


 不敵な笑みと共に襲い掛かろうとしてきたベリラ王女達だったが、その前に真横から放たれたカッシーの尻尾ぶん回し攻撃で吹っ飛ばされた。そして……


 ポチャン


「あっ、水に落ちた」


「ごぼっ!? 重っ!? 沈っ!? 助け……」


 そう言い残してゴボゴボと沈んでゆくベリラ王女。


「重武装って事は重いって事だもんなぁ」


「あとあの装備、鎧の隙間を狙った攻撃対策で複雑な面構成をしてて稼働が犠牲になってたっぽいから泳ぐのは無理じゃないかなぁ」


 レフリスの言う通り、ベリラ王女が浮き上がってくる気配はなかった。そして……


『ベリラ王女戦闘不能!! 勝者マルシェラ王女!!』


 闘技場の審判の勝利宣言によって俺の勝利が確定したのだった。

 うーん、カッシー無双。やっぱレイドボスの強さのままなのでは?

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姫「カッシーが有能過ぎて歌スキル使う間もないぢゃが」
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