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もふもふトラ耳の捨て猫を拾った日
学校からの帰り道。
夕暮れに染まる住宅街を歩いていたしろと(17)は、小さな鳴き声に足を止めた。
「……猫?」
電柱のそば。
少しくたびれた段ボール箱の中から、小さなトラ柄の子猫がこちらを見上げていた。
首を傾げながら、「みゃあ」と鳴く姿は、どう見ても捨て猫だ。
「……お前、一人なのか?」
子猫は返事をするように、もう一度鳴いた。
しろとは少しだけ困ったように頭をかく。
「しょうがないな。」
そう言って、そっと抱き上げた。
温かくて、小さくて、もふもふしている。
まさか、この出会いが自分の人生を変えるなんて、このときは夢にも思っていなかった。




