【57】 ボスゴーレム Lv.3900 出現
出現したのはボス『ダイヤモンドゴーレム』(Lv.3900)だった。
そうか、あんなキラキラ輝く宝石モンスターにソレイユは突き飛ばされ…………ん?? まて、『ダイヤモンド』ぉ!?
「ちょ、ちょっとまて。あのゴーレム、全身くまなくダイヤモンドじゃないか!」
「そ、そうですね、カイト様」
「あんなボスモンスター初めて見ました」
ルナもミーティアも動揺していたが、ソレイユだけは違った。
「ダ……ダイヤモンド♪ こんなの倒すしかないじゃない! ドロップは絶対に『ダイヤモンド』よ。高く売れるわ、お金よお金ぇ~~~!!」
あ……ソレイユの両目が『セル』になっとる。
さすが金の亡者。
ていうか、そうか。あのシャロウがこのダンジョンを占有するわけだわな。まず『エクサニウム』の材料も眠っているし、あんなダイヤモンドゴーレムも湧くわけだ。ココは言わば、重要な資金源。
「……これは、シャロウに一泡吹かせられるかもしれんな」
「カイト様?」
「ルナ、とにかくあのゴーレムを倒すぞ」
「倒されるのですね、では、全力で支援を――」
「頼む」
そうこうしている間にも、ソレイユはダイヤモンドゴーレムの物理攻撃を聖剣で受け止めていた。しかし、ダイヤモンドの拳は、凄まじい重圧――破壊そのものだった。その身の竦むような激烈に、ギリギリで持ち堪えているような状況だ。
ソレイユのヤツ、あんな華奢なのに……すごい。
けど、これでは永遠に膠着状態。これ以上が望めない。
「ちょ、ちょっと。みんな、あたし一人で抱えるのは無理よ! レベルだって、ほとんど売っちゃってそんなに強くないんだから、あたし!」
「…………レベル。それだ!!」
俺の今の在庫は『Lv.12800』……その一部をソレイユに一時的に渡す! ここで俺の出番というわけだ――!
「ソレイユ、お前のレベルを少しの間だけ底上げしてやるぞ!」
「マジで! そんなこと可能なの!?」
「ああ、可能だ……いくぞ! レベルアップ!!」
掌をソレイユに向けると、彼女のレベルが一気に上昇。
なんと『Lv.750』→『Lv.5750』となった。
本来なら、Lv.100毎の転生クエストも必要だが、俺の『レベル売買』スキルなら強制スルーされるのだ。その代わりに『セル』――つまり、金を代償に支払うことになる。ここが最大のポイントだ。
「うあ! ご、ごせん……こんな数値初めてよ! みなぎってきたー!」




