【56】 聖剣の一撃粉砕
さすが帝国の騎士。しかも聖剣。
ゴーレムを一撃で粉砕していき、収集品を集めまくっていた。これなら、たくさんの『エクサニウム』を錬成できるかもな。
俺はというと、荷物持ち。
商人のポジションってそんなもんだよね。そんな風に悲しみに暮れていると、ルナが察してくれたのか、優しく声を掛けてくれた。
「カイト様、落ち込まないで。ファイトです♪」
元気でたっ!
「大丈夫です、カイト。私だって案山子のように棒立ちですから」
「いや、ミーティアよ、火と水とかの魔法も使えるんじゃなかったのかよ、売っちゃってたとか!」
「ないものは仕方ありません。恨むのであれば、『ファルベ家』ですよ。シャロウと深い関わりがあるのだとか……」
マジか!
詳しく聞こうとしたその時――ソレイユがひっくり返って、スカートの中身を丸出しにしていた。お前はスカート短すぎなんだよォ!
「……げっ! ソレイユ、お前…………」
「きゃ! あ、こ、転んじゃった……って、あぁっ!!」
ばっとスカートを押さえて、ソレイユは赤面。
しかし俺は……
『ブッ~~~~~~~~~~~~!!!!!(特大鼻血)』
「カイト様!! ヒールです!」
……っぶね!
なんとか耐えた。
てか、奇跡の一瞬で『紐』っぽいのが見えた気がしないでもない。でも、それはあまりに一瞬すぎて幻を見たのかもしれない。だが、さすがだソレイユ。……いや、忘れよう。このままでは、再び血塗れになってしまう。
とにかく、ルナのヒールのおかげで直ぐに回復した。
超強力なヒールで助かったな……。
「ルナ、ありがとう。出血多量で死ぬところだった……。で、ソレイユ、どうして転んだ――――」
そういうことか。




