【55】 聖職者の頂点
「カイト、お気をつけ下さい。このダンジョンのゴーレムは『自爆』しますから!」
「ナ、ナンダッテー!!!」
そうミーティアに聞かされ、俺もルナも――あのソレイユですら驚愕していた。モンスターが自爆? そんな鬼畜仕様だったか!?
しかし、それが本当だった。
『…………3、2、1……』
そうゴーレムがカウントを始めたのだ。
それが『0』になると――
「げ……!!」
『ドドドドォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!』
このダンジョン『シュタイン』は、地下洞窟タイプでかなり危険。地盤とか崩壊してしまったら、一巻の終わりである。そんな中に自爆するゴーレムがいるとか、余計に危険度アップ。言ってしまえば地獄であった。
なるほど……。
以前と違い、何故かモンスターの配置が変わったらしい。
――で、ピンチかと思いきや、ルナが仕事してくれた。
「グロリアスプロヴィデンスです……!」
なんと、超高等な聖属性魔法を発動してくれたのだ。
そんな指で数えるほどしかいない聖職者の頂点――『シマープリースト』の秘伝とも言えるスキル。敬虔な祈りでなければ、あの防御スキルは扱かえない。
ルナはいったい……。
だが、おかげで自爆から守られた。
全員無事。無傷。
「助かったよ、ルナ。それにしてもスゴイな」
「いえ、皆さんを守る為ですから」
でも悲しいことに、ゴーレムが自爆するとアイテムは一切ドロップしないんだよね。だから、必殺でなければならない。
「ゴーレムといえば、地属性。となると、火属性か」
「じゃあ、あたしの出番ね。大活躍よ」
「ソレイユ、火属性を扱えるのか」
「まあね。というか、あたしの聖剣『マレット』は、火、水、風、地の好きな属性を付与できる効果があるの。どう、便利でしょ!」
便利すぎるよそれ。




