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42/318

【42】 イルミネイト

「それにしても……カイト、いつの間にあんな戦闘力を上げていたのですか」


 ミーティアが疑問の眼差(まなざ)しで俺を見た。


「実は、俺もレベルを上げたんだよ。ほら」

「わぁ、本当だ。現在『Lv.150』ですね」

「買い取ったレベルの一部を利用したんだよ。だから、今結構強いぞ」


「レベルを? なるほど……その手がありましたか。今まではそうしなかったのですか」


「ああ、シャロウに入っていた時も、俺は自分のレベルを上げることは決してしなかった。……レベル売買の商人としての意地もあったし、変なプライドが邪魔していたのかもしれない。でも、今までの状況を考えたら、そうも言ってられないって思ったんだよ」


「それは……どうしてですか」


 ルナが真剣な口調で聞いてきた。


「この店も、みんなも守っていかなくちゃいけないからな」


「はい、今はこのお店『イルミネイト』ですから」


「そうだ、俺たちはこの『イルミネイト』でー…ん? イルミネイト?」

「そうです。このお店の名前ですよ。必要でしょう、名前」

「ルナ、お店の名前を考えてくれたのか」

「カイト様のために一生懸命考えておきました」


「――――――」


「? カイト様?」


 俺、泣きそう。


 ルナが健気すぎてつらい……もちろん、良い意味で!


「カ、カイト様っ……なぜ涙を」

「嬉しいからだよ、ルナ」

「良かった」


「あの~、二人とも、とても良い雰囲気のところ申し訳ありませんが、まだお客様がいるので」


「「……っ!」」


 そうだな、ミーティアの言う通り。

 まだまだお客様がいる。


 誠意をもって対応せねば!

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