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SAKI 〜〜 ある少女の人生物語 〜〜  作者: ぴい
第5章 仲間たちの活躍

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「第82話」それぞれの準備

 6月の中旬の土曜日、昼過ぎにさきは仲間を家に呼んだ。皆が集まると、さきは想定問題を皆に配り、簡単に説明した。


まみ「これやれば単位取れるかな。」


みゆ「過去はかなりの精度で的中してるから、満点は無理でも単位は取れると思う。」



ひさお「おや?初めて見る人がいるな。」



さき「ああ、妊娠中の私をナンパしたユウキよ。」


ユウキ「はじめまして。ユウキです。奥さんには大変お世話になってます。」


みゆ「何よ。その変な挨拶は。」


ユウキ「緊張してまして。申し訳ない。。いや〜、しかし、凄いな。。これなら単位は取れるでしょうね。私は成績も意識してますから、他にも勉強するつもりです。」


まみ「さきさん。この問題はたぶん出ないと思う。」


さき「どれ?えっ。これ?これ、この教科で一番重要だよ。何で?」


彼「これは外せないと思うけど。」


まみ「私、分からないことあるたびに教授の部屋に質問に訪ねてたの。これ重要だと思ったから、より理解したくて質問したの。そしたら、教授がね。それは時間がある時にまた勉強すればいいって言われて、それよりこっちをまず勉強してごらんて。。」


さき「どれ?」


まみ「これ。」



さき「えっ?これ。。これなの?ん~~。教授って変わった人が多いから、読めないな。まみの情報も貴重だわね。」


ユウキ「いつも世話になっている私からです。」とコピーを渡す。



ゆな「なあに?これ。」



ユウキ「はい。空手部に保管されている、過去のテスト問題です。歴代の先輩たちがテスト中に問題を書き写した空手部秘伝の書だそうです。答えも書いてあります。単位を取るだけなら、これで空手部の方は取れてるらしい貴重な品です。」



彼「伏兵現るですな。さきさん。」



ひさお「様々なコネクションを通じ情報を集め、さきの予想問題も加われば全員固いな。いい仲間だな。」



さき「えっ!大学の全科目あるの?まみには非常に助かる情報ね。私の受けてない授業もあるのだから。とにかく、集まったものを全てやりましょう。明るい未来のためにね。あと、ユウキ。あなたたった今、私の友人になったわ。私の友人のカバー出来ない科目もアシストする救世主なんだから。私はね。あなたがどう感じるかは別として。」



ユウキ「ただただ、感謝するのみです。ありがとうございます。」



彼「そういえば、ユウキってアルバイトしないの?」


ユウキ「勉強優先してますので、やってません。今回のテストでどれくらいなのか見てから、後期は考えようとは思っていたのですが。」



彼「時間の許す範囲でYouTubeの編集を頼めないかな。時給で言えばそこら辺で働くよりいい報酬になるし、それなりにパソコンや動画編集とか勉強にはなると思うけど。僕か納得するレベルになったら時給5000円。見習い期間でも2000円出す。ブラックバイトじゃないよ。休みの日に10時間くらい働くけどね。」


ひさお「それ、ブラックだよ。まあ、会社より時間の融通きくから、ユウキさんには好都合なんじゃない?」


ユウキ「それは、魅力的過ぎますね。要求レベルになれるかは分かりませんが。大会終わるまでは時間がないので、終わったら詳しく教えてください。」



みゆ「私のほうの編集もお願いしたいな。金額は合わせますので。」



まみ「面白そうね。学ぶことあるかもしれない。ユウキ。あなたやるべきよ。私、月曜までに教授から引き出した情報をまとめたやつを作るから渡すわ。」



ひさお「ついに最強メンバー完成だね。」


彼「ユウキ。空手部はどう?」


ユウキ「僕は大学が強くなるには団体戦が重要だと思うんだ。だから、団体戦をいかに勝つかを一番に考えてやってる。団体戦の全国大会は悲願みたいだから。個人戦は、同じ学校同士で戦うことになった場合は自分が棄権するのを条件に大会に出ることを承諾した。」



彼「格闘家として、実に美しい。最高だよ。」


みゆ「ゆなの彼はその後どう?」


ゆな「どう考えても、すごいことになるとしか思えないのよね。普通にやったら、世界陸上の参加資格得られると思うし、オリンピックでメダル取れる気がするのよね。人にもったいないとか言うくせに、もっともったいないのよね。私と一緒だけどさ。オリンピックのメダルに何の価値も感じないし。今回完全燃焼したら満足みたい。仕事のほうが大事だし仕事を学びたいって。」



みゆ「あなた達贅沢よね。私ならメダル取って辞めるだろうな。」


さき「それまで、あまりにも犠牲にしてきたから、私達では理解してあげれない気持ちなのよ。悔しいけどさ。ユウキには理解出来るのでしょう?」


ユウキ「一部は理解出来るかな。僕なんかより世界のトップに近いのに世界のトップに関心ないって理解出来ない。けど、取っても価値ないって分かるのも確か。お金じゃないとは言っても、努力した分に見合う対価はないのは事実だから。空手で飯は食えない。それと同じ。でも夏休みの大会は皆は最高の結果を目指すだけだから、先のことは気にしなくていいと思う。」



さき「来週末から、お母さんと一緒に生活するの。すごく楽しみ。私、お母さんとまともに暮らすの初めてだから。」



みゆ「私、会いたいな。ひさおさんのお母さん。」


さき「今まで通りで大丈夫よ。ただ、夜10時過ぎてワイワイするのは出来ないから、勉強もここは無理かなって。お腹大きくて、もう無理なんだけどね。」



ユウキ「男の子?女の子?」


さき「知らない。調べない。」


ユウキ「名前は?確かすぐに届け出すんじゃなかったかな?」



さき「。。。」



ゆな「えっ?さき。まさか。。聡明なさきが。そんなこと。」



ひさお「何を買うのか考えたけど。。名前か。。。全く。」


彼「何で、一番頭いい2人がそうなるかな。」



さき「どうしよう。。勉強してる場合じゃないわ。どうしよう。ひさお。どうしよう。。」



みゆ「あなた。まだ、1ヶ月以上あるのよ?そんなに深刻か?」



彼「なるほど。。さきさんは、想定外に弱点があるのか。。」



ユウキ「男ならユウキを良かったら使って下さい。」


ゆな「あんたは余計なこと言わないの!何故あなたの名前をつけるのよ。あなたが何したのよ。あなたの子?」


ユウキ「すみません。いや、でも子供に同じ名前つけたら、どちら呼んだか分からなくなりますよ。」



ゆな「言いたいことは分かるけど、言ってることむちゃくちゃよ。じゃあ、参考ということで全員何個か考えて月曜日に渡しましょう。宿題でーす。」


皆「はーい。」



みゆ「さき。またお悩みモードに。。ダメ。月曜まで考えない。みんなの見て、自分達の案出して考えたらすぐに決まるわよ。」



さき「そうね。私の悪い癖だった。名前って不思議よね。自分で決めれないんだね。他人が決めるんだ。人生は自分で決めるのにね。」



ひさお「んー。当たり前だけど深いな。」



さき「ユウキ。そういえば、あなた彼女欲しくて近づいたわよね。。赤ちゃん産まれたら考えないとね。」



ユウキ「勉強が第一ですから、今はまだ大丈夫です。お願いする時は私から頼みますから。」



ゆな「そろそろ帰りましょうか。」


ひさお「みゆさんとまみさんは彼がいるから3人はいいとして、ゆなさんは誰が送るの?」


ユウキ「ゆなさんは、私と近いのかな?」


みゆ「駅裏を10分くらい登った辺りです。」


ユウキ「割と近いでしょうね。あまり道詳しくないけど、まあ、大丈夫です。私が責任持って送ります。」


さき「ひさお。秘伝の書、コピーしたいからコンビニまでゆな達と一緒に行こうか。」


ひさお「コピー?」


さき「これに書き込んで、完全版にしたら配りたいの。答え間違ってるのとかあるから、アレンジするの。原本は残さないと失敗したら困るから。」



 皆解散となり、4人はコンビニに寄る。ユウキは飲み物を2つ買いコピー機に近づき「さきさん。ひさおさん。ありがとうございました。お先に帰りますね。」


さき「また月曜日にね。」



ゆな「ねえ。ユウキ、店員さんさあ。あなたにウインクしなかった?」


ユウキ「えっ。気づかなかったな。違うんじゃない?」


ゆな「そうかな。。何か。。あっ。さき。また月曜ね。」



コピーを終えてジュースを買う2人に店員は「さきさん。お腹大きくなってきたわね。いつ?」



さき「7月末くらいですね。あの、何で名前を。。」



店員「えっ。。。あ、あの、旦那さんが呼んでたから。。違いましたか?」



さき「そんなことまで頭に入れるんだ。店員さんって大変だな。」



店員「いえ、すごく綺麗だし、印象に残ってるだけです。」


ひさお「店員さんだって。すごく綺麗って、いつもさきと話してるから。」

さき「店員さんレベルだと毎日ナンパされるでしょう?」


店員「名刺とか電話番号とか毎日。今日もほら。捨てられないから店に置いてます。」



ひさお「5人も。今日だけで?すごい!モテモテだな。」



さき「ひさお。並んでるから。」


店員「ありがとうございました。」



 帰宅した2人。


ひさお「あの店員さん。何というかすごい好感度高いよね。」


さき「ルックスもいいけど、ナチュラルな話しかけやすさというか親しみが独特よね。名前覚えてるし、私達が結婚する前から見てたのね。」


ひさお「数時間でしょう?5人ってすごくない?」


さき「私だってお腹出てなかったら、駅周辺ならそれくらい普通よ。ゆなもみゆも。たぶんまみだって。普通にあるから。」



ひさお「人生で1度もないや。」


さき「男が女を収穫し、女は選ぶ。そういう世の中よ。ひさおが私に声かけたら、たぶん相手にもしなかったかな。私、誰1人相手してない。昔付き合ったおじさん達は、私から声かけたな。結局私の場合は話しかけた時点で終了ね。」



ひさお「奇跡なんだな。」


さき「ひさお。お願い。」



 2人は昼間から、愛し合った。



さき「ねえ。お母さん来たら、愛し合えないかな。赤ちゃん産まれたら。長いし。半年以上も。それだけが唯一気になって。」



ひさお「声出さないならいいんじゃないかな。出産近くなったら出来ないでしょう?7月からしばらく禁止にするつもり。」



さき「そんな。。私の一番の幸せを奪うなんて。。」


ひさお「無事赤ちゃん産むのが最優先だろ?それに聞いたけど、赤ちゃん産まれたら、旦那には興味なくなるらしいじゃない。」



さき「赤ちゃんは私をあんなに絶頂させてくれない。ひさおしか出来ないんだから。私、ひさお以外の男性でイッたことないんだからね。あんなこと知ったら、無い生活が考えられないよ。今日も凄かった。。でも、そうか。結婚以来。出来ない日が来るんだ。。ねえ。もしかしたら世界記録かな?だって生理あるから途切れるけど、私達ずっとよ。もう100日は超えてるくらいよね。。私って5000回くらい絶頂したのかな。」


ひさお「他人と比較してもね。。愛情の強さは世界上位でしょう?きっと。」


さき「そうね。自信ある。私、秘伝の書手直しするわ。」


ひさお「フリマアプリの出品しようかな。」


さき「ああ、ひさお。2つポスト入れてきてくれない?」


ひさお「いいよ。へー。カード結構売れてるな。」


さき「週に3個くらいかな。5000円以上だいたい売れるから、2年で確かに回収出来るわね。カードが尽きなければだけどね。」


ひさお「高くても売れるんだな。」


さき「さきちゃんの研究の成果よ。ひさおには伝授するわ。あっ。また売れた。めんどくさいな〜。ありがたいけど。ひさお。梱包もクオリティー高く、量産体制構築したから、ついでに教えるわ。」



 ひさおは伝授されると、確かに理にかなっていて、他の出品者と差別化されている。梱包も文句ない。無駄もない。さきには出来ないことはないのか?と考えながらカードを整理し、出品の準備をするのだった。


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