表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SAKI 〜〜 ある少女の人生物語 〜〜  作者: ぴい
第2章 人と繋がる喜び

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/295

「第31話」友人

 さきは久しぶりに早く起きて、ひさおのお弁当と朝食を作る。

 ここ最近愛情こめた料理もしていない。いつもは朝のおかずを一部混ぜたが、今日は別メニューでこだわりの弁当を作った。


さき「んー。我ながら自信作。」


 さき自身の弁当は朝ごはんの残り物で適当に作った。今日は、私の弁当間違えて持っていかれたら台無しになるから、お揃いの弁当箱のひさお用だけテーブルに置いた。


 朝から塩鮭を自分で焼いて、じゃがいもを煮て粉ふきいもを添えた。汁ものとしては朝には合わないが、豚汁を作った。ごぼう、ネギ、里芋、豚肉、大根。朝ごはんに2時間かける力の入れようだ。



さき「そろそろ起こさないと。」


 ひさおのベッドに行くと寝顔がかわいい。。さきはそっとベッドに入りひさおを見つめる。さきは手を握る。


 ひさおが目を覚ますと「さき。一緒に寝てくれたんだ。。。」まだ覚醒していない。


 さきは「ひさお。愛してる。」とキスするとひさおが抱きつき「さき。出てかないで。」と必死だ。 

 さきはひさおを優しく包み込み「大丈夫よ。いつも一緒にいるからね。」と頭を撫でる。

 ひさお「いなくなったら、僕、生きていけない。」


 さきの身体に電気が走る。  


 さきは「もう我慢出来ない!ひさお。しよ。」と服を脱ぎ捨てた。


 ひさおはさきの声に覚醒した。「寝ぼけてたのか。。愛してる。」さきを抱きしめキスする。ひさおは「もう少し我慢しよ。幸せにするから。」


さき「んー。。分かったわ。はあ。もう愛し合う時間もないしね。」


ひさお「何時?」


さき「7時半。」


ひさお「えっ!何で起こしてくれないの。」


さき「7時に起こしに来たよ。何か幸せで、気づいたら今だった。ひさおごはん食べて。」



 ひさおは急いで用意し、テーブルに着く。



ひさお「ねえ。何か、凄くない?料理しない人には分からないかもしれないけど、手間かかる品ばかりだよ。いただきます。」



さき「煮ただけのできあいよ。」と目を反らす。


ひさお「美味しかった。ごちそうさま。」



ひさおは食器を片付けながら「味だけで分かるけど、ごぼうやじゃがいもの皮。オーブンが焼けてるからね。」と言った。

ひさおはさきに後ろから抱きつき「さきは、僕にウソつくんだ。」


さきは真っ赤になって「ウソつくつもりじゃなかったの。愛情強すぎて頑張っちゃったから。。その。。ちょっと重いかなって。」 



ひさお「もう、愛情強すぎて我慢出来ない。午前休むから、する?」


さき「うん!あと1年高校行くから、しよ。」と再び脱ぎはじめた。



ひさお「ダメダメ。それはダメ。会社行くから。さき、休んじゃダメだからね。行ってきます。」  


さき「あっ、ひさおさん。お弁当。待って!」



 ひさおは玄関で弁当を受け取るとさきを抱きしめキスする。見つめて、ちっとも出ていかない。


さき「ねえ、もう10分ないから、やっぱり休む?」   


ひさお「行く行く。。。」急ぐひさおが扉を閉める前に「さき、愛してる。」と言い残し出かけた。



 さきもすぐさま用意し登校した。




 学校に着くと、みゆ達もクラスメイトもほとんどいない教室で退屈な授業。仕方ないから、隣のクラスのゆなを誘って一緒に屋上で弁当を食べた。


ゆな「みんないないから、退屈ね。みゆ達頑張ってるかな。。」



さき「大丈夫よ。それより、あなたも体調気をつけてね。あと2日はね。」


ゆな「体調管理だけは他人より自信ある。けど十分注意するわ。」



 学校が終わり帰宅する。久しぶりにカレーを作っているうちに試験を終えたみゆ達がやって来た。



みゆ「昨日と同じくらいの出来だった。彼も。」


さき「情報学部のほうがレベル高いけど、どちら選ぶの?」


みゆ「普通に選ぶなら情報学部。でも2人とも経済学部最優先ね。」

 

さき「何でよ。もったいなくない?」


みゆ「だってさきがいるから。」  


さき「そんな理由はダメよ。未来は別の道よ。ちゃんと真剣に考えてよ。」


彼「違うんだ。経済学部にいながら、他の分野も自分達で学ぶつもり。あと、さきさんという天才から教わることのほうが大学で学ぶより価値があるからなんだ。さきさんがいるからこそ経済学部を選ぶ価値があるの。」


さき「分かった。納得してない。でも納得する。素直に大切な友人2人と一緒に過ごせて嬉しい。それだけ。」


彼「えっ!僕がさきさんの友人?」  


さき「違うの?私のつらい時も見守り、みゆも支えて。ケンジも友人のつもりだったけど。」


彼「友人って初めてだから。。何か、嬉しくて。」


さき「私だっていっぱいいないわよ。数人の貴重な1人ね。あと、みゆの彼氏は名前呼びはしないわ。友人の彼は名前では呼ばないのは私のこだわり。だから最初で最後。彼またはみゆの彼と呼ぶのは許してちょうだい。」 



みゆ「帰るね。何か滑り止め、どうでも良くなった。」


さき「何があるか分からないから最後まで全力。」


みゆ「分かったわ。やっと明日で終わりね。」

 

さき「そうなの。あなた達の主役は明日で終わり。明後日はゆなが主役になるように私達脇役は役目を果たさないとね。」


※※※


みゆ「何。なんか嬉しそうね。」


彼「初めて友人出来たから。友達はいっぱいいるけど友人って言われたら。やっぱり嬉しいな。」


みゆ「昔ね、さきに聞いたの。さきの友人の意味は重いのよ。さきは嫌いらしく使わないけど世間一般では『親友』というやつ。さきが友人という相手には寿命削ってまで全力尽くすという意味なの。名誉だけど責任が伴う。代わりにさきは友人以外には決して自分を見せない。ちなみに命は賭けないらしい。命懸けは恋人だけだって。さきの中には知り合い、友達、友人の3種類みたい。あなた自分でも友人として接してもらっているのは感じているはずよ。」


彼「分かってるつもり。でも違うと思う時は教えて。大切な友人を失いたくないからさ。」


みゆ「良かったね。でも責任重大よ。さきは弱い女の子だから。」

  

※※※


 さきはちょっと気が抜けた。2人を合格させるため全力を尽くした。さきに吐き気が襲う。


 トイレで吐いていると、ひさおが帰宅した。


ひさおが走ってさきの元に来て「大丈夫か、さき。すぐ病院に行こう。」


さき「ひさお。大丈夫。明日までに何とかする。」


ひさお「心配だから、診てもらうほうがいいよ。」


さき「原因不明で胃薬渡されるだけよ。過去に何回もあったから。なるの分かっててやったからいいの。」


ひさお「さき。俺の一番大切な人なんだ。分かるように言ってくれ。」


さき「私、大切な人の時だけ、身体壊すの分かってても無理するの。彼女達の踏ん張り所だったから分かってやったの。限界越えたの2日前。昨日の夕方で限界から戻った。これくらいなら数日めまいするくらいで済む。越えた状態を1週間続けると一切食べれなくなる。1週間続けると命に関わる。そこは分かって越えてるから。土曜日には治ってるから心配しないで。」


ひさお「分かった。けど、今日は一緒に寝て。」


さき「多少苦しむからひさおが寝れないよ。」


ひさお「さきの苦しみは吸収したいよ。」


さき「分かった。愛してる。」


ひさお「愛してる。食事やめておく?」


さき「いや、食べる。食べないと長引くから。リズム戻さないと長引くの。」


ひさお「分かった。食事作るから。」


 ひさおは豆腐と白菜で鍋を作った。さきは、私のこと本当に大切に考えてくれてるな。と感謝しながら食事をすると、ひさおが用意した風呂に入りベッドに横になった。ひさおも風呂を出ると9時には電気を消した。


 ひさおはさきを抱きしめている。さきは、頭が何か冷たい。触ると濡れている。


さきは電気をつけて「ひさお。泣いてるの?」


ひさお「さきがそんなになってるの気づいてあげれなかった。情けなくて。」


さき「愛してるよ。ありがとう。」


 さきは初めて見たひさおの態度に驚いたが、こんなにも愛されて幸せを感じた。疲労の溜まったさきはひさおの胸で眠った。とても安らぎがあった。



 朝、目が覚めるとすっかり普通に戻っている。


さき「あれ?」


ひさお「どうした。さき。」


さき「おかしい。治ってる。めまいしない。」


ひさお「良かった。」


さき「良くない。明日の昼くらいしか早くても治らないはずよ。。」



 さきが微笑んだ。


ひさお「おい。大丈夫か?」


さき「ひさおという薬。愛情が効いたんだ。そうか。そうなんだ。」


ひさお「もう大丈夫ってこと?」


さき「不思議だけど。そうみたい。やっぱり出会った日からすごく愛し合ってたんだね。分かってはいたけど、私達の愛情って並じゃないわね。」


ひさお「そのつもりだけどね。」


さき「だってね。1ヶ月以上限界超えて、ひさおと出会ったのよ。考えたらあの時は、全くこの症状出なかった。限界超えすぎたのかと思ったけど違うわ。ひさおの強い愛情が治してくれたんだ。今日分かった。本来だったらあの後、食べなくて死んだはずよ。ひさおの食事を食べれた時に不思議だとは思ったんだ。あの状態で食べ物は本来なら受け付けないから、何でお腹減るんだ。って思ったの。きっと生きて、ひさおを幸せにしたかったのね。こんなにも人を愛すことが出来るんだ。教えてくれてありがとう。」



ひさお「さき。幸せにしてくれてありがとう。ごはん食べようか。時間無い。さき夕方会社来れる?」 


さき「行くから大丈夫よ。」



 今日は一緒に家を出た。ひさおは会社へ、さきは学校へ向かって行った。ひさおが振り向くと、愛しい女子高生が歩いていく。



課長「部長。おはようございます。どうしたんです。さきさん眺めて。喧嘩でもしたんですか?」


ひさお「いや、綺麗だなってね。そうそう。今日夕方さき会社来れるらしいから。」


課長「ありがたい。聞きたいこといっぱいあるから。」


ひさお「早めに区切りつけよう。気合い入れようか。」



 2人は会社へ急いだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ