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第5話 誰もいない教室

朝の日差しが寝ている3人を起こした。

少し布団の中でゴロゴロしていると、遠くから声が飛んできた。


「アンタ達ー!飯の時間だー!起きろおおお!」


3人は渋々布団から出た。


「ゆみさん朝から元気だなー」

「飯なんだろ」

「はぁ?雅玖と楽玖のやつ、もう起きてやがる…」


ダイニングに行くと雅玖と楽玖はパジャマで寝癖がついたままコーンフレークを食べていた。


「3人はトーストと目玉焼きでいい?あ、ゼリーもあった」

「んーなんでも」

「バーカそれが1番困るわ。俺も悠琉も藍もそれでいいです」

「んふ、わかったー」


食べ終わってからの1日はとても短かった。

次から次へと仕事がくる。

これをいつも叔父さんとゆみちゃんの2人でやっていると思うと、尊敬してもしきれない。

あっという間に1日が過ぎた。


「今日はありがとねー!」

「いえいえこちらこそ。ほとんど力になれてないかもしれないっすけど」

「なれてなかったら飯も給料もあげてないっつーの。じゃ、また来てね!」

「「「はーい」」」


「じゃあなお前ら」

「また遊ぼうね!」

「「またねー!」」

「んじゃお邪魔しましたー」


帰り道、日は沈みかけ、カラスが鳴いている。


「じゃあ僕こっちだから!」

「おう」

「またね!」

「ばいばーい。気をつけろよー」


「よし、行くか」

「……」

「…?渋谷?」

「おう」


渋谷は帰っていく藍の背中を見ていた。


次の日、いつもと変わらない学校、のはずだった。

渋谷の様子がおかしい。

話しかけても上の空。ずっとソワソワしていて落ち着きがない。相槌も「あーね」とか「たしかに」とかずっとその繰り返し。

悠琉は不思議に思いながらも渋谷には特に何も聞かず1日過ごした。

「んじゃ俺帰るわ。じゃあな」

「悠琉ばいばーい!」

「……」

「じゃあ僕も帰るね!」


「待って…!」


「えっ、どうしたの?」

「…話したい、ことがある」

「う、うん…わかった」


渋谷は藍を連れて誰もいない教室に入った。


「えっとー、話って?」


「俺は…」






「…藍が好きだ」





「えっ?」



「俺と付き合ってください」


「えっと…」

「こんなこと言って藍を困らせるのはわかってる。でも伝えたかった」

「…ありがとう。でも、ごめん!僕は渋谷と付き合えない」

「悠琉でしょ」

「えっ、なんで!」

「見てればわかるよ。好きな人だもん」

「うん、そうなんだよね」

「1つ、お願いがある」

「なに?」

「悠琉には俺が告ったこと言わないで欲しい」

「うんわかった」

「それとあと、なんで悠琉なn…」

「ごめんもう僕行かなきゃ。じゃあね」


「あっ…」


渋谷は教室に1人、残っていた。

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