第3話 バレたか
「あっちぃ〜」
渋谷がノートでパタパタ扇ぐ。
「本当に6月なのかぁ…」
「そうか?そこまで暑くはないけどな。」
「やべぇなお前」
「まあ、東京に比べれば」
「そっかこいつ都会っ子だったわ」
「だとしても暑いけどねぇ…」
悠琉以外暑さにやられている。藍に関しては語尾が全部伸びて今にも溶けそうだ。
「うちの叔父さん夫婦がやってる銭湯あるんだけど、行く?」
「なんだそれ行きてぇ!」
「僕も!」
渋谷も藍も目を輝かせている。
「んじゃ聞いとくわ」
悠琉の叔父さん夫婦は今悠琉が住んでる町で銭湯を営んでいる。
(夏はよく行ったなー)
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「「「こんちわー」」」
「おぉ!悠琉!」
「ちゃすちゃす。こいつら友達」
「「どもー」」
「よく来たね。まあゆっくりしていってよ」
「おう。あっ、ゆみちゃん」
「久しぶりだね!ほら、挨拶して」
「いいよいいよ。雅玖、楽玖、久しぶり!」
「「ひさしぶりー!」」
雅玖と楽玖は渋谷と藍をパッと見てすぐ走って帰る。
「さっきの人が俺の叔父さんでその奥さんのゆみちゃん。で、その双子の兄弟の雅玖と楽玖」
「へぇー可愛いね!」
「俺弟いるから雅玖くんと楽玖くん見てたら昔思い出してきたわ」
「んじゃ風呂入るか」
「うん!」
「おう」
~風呂に入り~
「あ"あ"ー気持ちよかったぁー」
「僕牛乳飲みたい」
「お、俺コーヒー牛乳で」
「お前らなぁ…」
「ね、いいでしょ?頼む!」
「僕もお願いっ!」
「しゃーねぇな」
自販機のある受付の近くまで来た。買っているとゆみちゃんが話しかけてきた。
「悠琉」
「うおっ、どうも。あ、めっちゃ気持ちよかった」
「そう!なら良かった」
そのまま何も言わず帰ろうとした。すると──
「ねぇ、好きな子いるでしょ」
「えっ…いや、別に」
「んふふ、図星かーい」
「いやだからそんなんじゃ…」
「わかるのよ。まあ、どんな子だろうと、悠琉が好きになるってことは、きっといい子なんでしょ」
「まあ、いい子ですよ」
「ほら、やっぱりいるんじゃん」
「な"っ…カマかけられた…!」
「ごめんごめん。…でも、悠琉があんな風に友達と話したり、笑ったり、うちに来てくれたり、そういうの見て、「あ、もう昔の悠琉じゃないんだ。成長してるんだ」って思ったんだよね。だから、その恋、大切にしなよ」
そう言って自分も牛乳を買っていた。
俺は牛乳とコーヒー牛乳を持ち、2人の元へ戻った。




