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61:疑い晴れず

ゼルの言うことは最もなのだが、ニコに「何か目的」が全く無かったかと言うと、そうでもないのもまた事実。実際に、ニコの目的は既に達成されたのだ。

とにかく刺客だなんだと疑われている現状をなんとか切り抜けて、今後はできるだけ彼らに自ら接触しないようにしなければ。


「あの、僕は四葉珈琲店というカフェを営んでおります……普通に生活していたら、ジェラルドさんにも、騎士団長にも会うことはなかったのですが、つい、持ち前のお節介を発揮してしまって。僕なんかが出しゃばらなくても良かったとは思うのですが、つい……。軽々しく貴族の方に近づいてしまい、軽率だったと思います。今後はこのようなことがないように致します。申し訳ありませんでした」


殊勝な態度で、深々と頭を下げるニコを、エミールはまだ疑わしい眼差しで睨めつけていた。さすがにちょっとシュンとした態度を見せるくらいでは、騙されてくれないらしい。


「まあまあ、ニコは巻き込まれただけなんだし、そんなに反省する必要ないでしょ。もう二度と会わないみたいなこと言わないでよ」


「貴様は少し黙っていろ、ゼル」


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