エピローグ
「さて、佐介鈴。そなたは我らの権限で人間に………本当の人間に戻ることができるぞ。神の力のない人間にな。何も見えなくなる。そなたの視界には、見えないものは見えない、見えるものは見える、ようになる。今までのそなたじゃ。ただし、家族もいないがな。一人で生きていくことになるぞ。当然、普通の人間に戻りたいのなら、我らの記憶をなくすことになるがの」
天照大御神はそう言った。
「もうリンリンには会えなくなるんだね」
ラウラが寂しげに言った。
「むしろそなたにとってはいい事じゃと思うぞ」
天照大御神が長い髪を鬱陶しそうに肩から払い除けた。
「人間に戻ることを選んだってそなたは悲しみはしない。出来ないからな」
「そうですか……そうですね」
鈴は頷いた。
「ありがとうございました。……俺は――」
「桜、桜。暇なら人間界の妖怪でも退治しておいで。それと、2人を連れてきて」
「はい、閻魔様」
名前には似合わない、白が特徴的な少女が微笑んでどこかへ去る。
「リン」
桜が呟いた。
桜の目の先にいたのは、家から出てきた学生服を着た一人の少年。
少年はやはり学生服を着た一人の少女に手を振られ、振り返した。
その後に、少年と少女がいた。
「契約期間は、私はあと少しです」
少女の方が言う。
「そっか」
少年は寂しげに言った。
「優花さん、時雨さん」
桜は彼らを呼んだ。
「ああ、エ……桜さん」
時雨が笑顔で手を振ってくる。
「2人とも、そろそろこちらにいらしてください」
桜は手を差し出した。
「ああ、そう…。契約期間が切れちゃうんだ」
「まあ、契約していないけど……もう、はは」
2人はそれぞれ、桜の手をとる。
「バイバイ、鈴君」
時雨が言う。
3人は、それぞれ手を振った。
「優花……時雨……エフィー?」
「ん? どうしたの。佐介くん」
「………いや、なんでもねぇや……なんか、響きが知ってるなって」
「え、何それ。ちょっとかなり意味わかんないんだけど」
「うるせぇな。てか、折正。おまえちゃんと学校行くようになったんだな」
「うん、ま、私も真面目だから」
「はっ、よく言うって! それよりさ――――
ありがとうございました。
完結です。
この作品を読んでくださった方、ありがとうございました。そしてお疲れ様です(笑)
僕自身、この作品に関しましては反省ばかりです。設定をあまり決めず、話も書きたいところだけしか書いておらず、残念ながら解決していない箇所(折正などの同級生達、天神照美の正体など)が沢山あるし、ハルだって大して登場してません。ごめんなさい。
機会があればまた一から書き直したいです。やはり、この作品の設定はすごく良くできたものだと自身で感じています。リメイク版、いつになるか分からないけれど楽しみにしていてね!ってことで……!
その時はよろしくお願いします。m(*_ _)m
この反省を今後の作品に生かしていきますので、他作品でもよろしくお願いします。




