プロローグ「いつもの休日」
初めて書いてみました。お暇な時にでも気軽に読んでみてください。
休日、それは憩いのひと時である。
疲れた体を癒し明日への活力を養う日。
現代社会を生きる人々には無くてはならない日。
彼もまた平和な休日を楽しむ平凡な一市民であった。
「その日、いつもの休日を過ごしていた男がいた。彼の名は後藤弘喜である。彼女はまだいない。」
「っていらん世話じゃ。」
そう自分のモノローグに突っ込みをしつつ男は、休日最後の時間を過ごしていた。
「嗚呼。日曜日が終わってしまう。貴重な休日が…とか言いつつ今期最後のアニメしゅーりょー。」
人は一人の時間が長いと誰しも独り言の一つや二つ呟かずにはいられないのである。彼も例に漏れず。
「んー。今期のアニメも粒ぞろいでしたな。惜しむらくは抜きん出る作品が無かったことか。」
両手を上に伸ばして伸びをしながら溜息をついた。
「はあ……やっぱエルフがでる作品が、あまり無いのがいかんのですよ……。」
どこにでもいる凡庸な彼の凡庸ならざる持病が発症していく。
「エルフっ! なぜこの世にはいないんだぁああああああああ!!!!」
1LDKで、パソコン、テレビ、机、椅子、ベット、タンス、本棚(漫画&小説多数)がある彼の小さな城に慟哭が木霊する。
ちなみにどんな姿勢かというと。頭を抱えて床に向かって叫んでいる。傍から見ると不気味である。
「神様プリーズ! むしろ神様をプリーズ? そう異世界行きの扉を下さい。できるならエルフのいる世界で一つお願いします。」
彼は支離滅裂で、おかしな言動ばかりの願いという名の欲望を吐き出した後、やがて落ち着きを取り戻し冷静に現実と向き合うのだった。
「ふう…魂の雄叫びも済んだし寝る準備でもするかな。月曜日もやってくるし…。やってくるのならエルフに会える権利でも持参するなら迎えんでもな…うん? なんだか外がゴロゴロうるさいな明日は雨かよ。雨の中の出勤なんて勘弁してくれ。」
愚痴りながらテレビの電源を切ろうとリモコンを握った瞬間。突如、轟音と共に雷が彼の住む部屋の隣の部屋に落ちたのだ。
「っなあぁ!?」
そんな情けない声が、この世での彼の最後の声であり。彼の意識は、テレビの電源が切れるように途切れてしまった。
何かが彼に向かって飛んできていたが、彼がそれを知ることは無かった。
それが果たして何なのか、神の采配か、はたまた悪魔のいたずらか。
男の願いが叶う世界へと誘う切符になるのか。
まさに神のみぞ知ると言ったとこだろう。
更新頻度はその時のノリと勢い次第です。




