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【完結】暗がりの向こう側 ~怪物が蔓延っていた世界で、生き残るために戦います~  作者: よぎそーと
4章

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85 別世界の怪物退治、より大きく世界は開けていき

 別世界における怪物退治は迅速に進められていった。

 もともとレベルの高かった者達だ。

 強力な怪物だらけでも遅れをとる事はない。

 しかも、一人で活動してるわけではない。

 何十人という人数で事にあたってる。

 そうそう手間取る事はなかった。



 それでも、さすがに単独行動はしない。

 四人五人といった人数で行動し、巣を破壊していく。

 巣を破壊してレベルを上げ、強力な結界を作れるようになるのを目指す。

 強力な結界を作れるようになるためだ。



 怪物退治の効率を求めるなら、結界で巣を覆った方が良い。

 それが出来るまでレベルを上げていく。



 体感時間で二年から三年ほどかかるだろう。

 それでも、最初はレベルを上げることに専念する。

 その方が結果として作業が早くなるからだ。

「巣の中に入って破壊するよりよっぽど楽だ」

 自身の体験からカズヤはそう断言した。



 作戦としても、まずはそうするように決めてある。

 レベルを上げることを優先する。

 そして、結界は作らない。

 巣を破壊しても他の怪物がすぐに再生させるが、それは放置する。

 出来上がった巣は、経験値の材料になるからだ。

 むしろ、さっさと再生してもらった方が都合が良い。



 こうしてカズヤの仲間達は巣の破壊を繰り返す。

 その直後から、怪物が巣を作り直していく。

 それが出来上がるまでに、別の巣を破壊していく。

 幾つか破壊する頃には、再生した巣がそれなりの規模になってる。

 それを破壊して、更に経験値を増やしていく。



 仲間はそうして急激にレベルを上げていく。

 元の世界の時よりもはるかに高い水準に。



 カズヤはその間に巣を破壊してまわる。

 強力な結界で巣を包み、一気に破壊していく。

 膨大な経験値を失うが、大した労力を使うことなく怪物を倒せるのは大きい。

 それに、巣を破壊すれば多大な経験値が流れこんでくる。

 差し引きで考えれば、得られる経験値の方が多い。



 それに、一度作った結界は長時間機能する。

 その場に継続的に残ってくれるのがありがたい。

 怪物が再び入り込めない場所が自然と増えていく。



 これを繰り返して、安全地帯を広げていく。

 幾重に積み重なってる巣を完全に除去するには時間がかかってしまうけど。

 それでも、着実に怪物を押しのけていく。



 仲間のレベルが一定の水準を超えると、この動きが加速していく。

 巣を破壊する事が出来るほどの結界を他の者も作りだしていくのだ。

 そこに至るまで二年ほどの時間を必要とした。

 だが、それだけの時間をかけた甲斐はあった。

 仲間が次々に巣を破壊していく。



 怪物の影響を受けない場所が増えていく。

 高くそびえ立っていた巣が消えた事で、空も見えてきた。

 怪物の放つ邪気・邪念のせいか、どんよりと暗い。

 しかし、今まで見えなかった空間が広がっている。



 そんな曇天模様の空も、巣を破壊していくと少しずつ晴れていく。

 元の世界と同じ青い空が見えてくる。



 この頃になると、もう他の者達も強力な結界を一度に二つ三つ作れるようになっていた。

 そうして巣を一気に破壊し、経験値を更に手に入れていく。

 手に入れた経験値で結界を増やし、次々に怪物を退けていく。

 典型的な好循環が生まれていた。



 怪物の影響を受けない場所も拡大した。

 汚れのない空間がひろがっていく。

 そこに今までにない変化もあらわれた。

 浄化されたその場所に、元の世界の姿があらわれたのだ。



 もともと、カズヤの自宅のあたりと接点のあった場所だ。

 それがひろがり、カズヤの家を中心とした町が姿を見せてくる。

 陽炎のようにおぼろげで、向こう側が透けてみる幻のようなものだが。

 しかし、そこに確かに元の世界の、現実の姿があらわれている。



「またか……」

 少しばかり驚いたが、カズヤはそれ以上の反応を見せなかった。

 これまでも、今までに無かった様々な事が起こっていた。

 今回の現象も、そうしたものの一つだろうと考えていた。

 そして、それが決して悪い事ではないとも。



 怪物を倒してあらわれる変化。

 それはいつも良い兆候を示していた。

 だから今回の事も、悪い事ではないと確信していた。



 とりあえずそれを見て、カズヤ達は元の世界に一旦戻る事にした。

 体感時間でもう五年も経っている。

 一度帰還するのも悪くはないと誰もが思っていた。



 そう考えるほどに、巣を破壊していた。

 まだ残ってる巣も多いのだが、それでも成果は出てる。

 ここらで一息入れるのも良いだろうと誰もが思っていた。

 ようは、疲れていたのである。

 ただ、成果を出したあとの心地よい疲労感だ。

 誰も嫌な顔をしていない。

 達成感を感じているのが分かる、そんな表情をしていた。

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