死亡フラグって誰作?
芦屋「はっきり言おう。
サブタイのセンスが悪い作者は嫌だ!」
守護霊《なんか、すいません…。》
俺は朝早く家を出た。
人が死んだ次の日だから、学校には誰もいないはずだ。
歩きながら守護霊とバカな話をしていると、校門前に人がいた。
奏は先に来ていたみたいだな。
ん?……いや、奏じゃないな。
まさか………。
{久し振りだね、芦屋くん!
元気かい?奏はまだ来てないよ。}
やっぱ、日傘か……。
俺一人でこいつの相手をするのか。
奏、早く来てくれ。
こいつは、声変わりガスを使ったような
変な喋りをする奏以上の変人だ。
《初めまして、末といいます。》
{君が末ちゃんか。よろしく。
僕は、日傘。出版社で働いてる。}
《そうなんですか。
お仕事の都合は大丈夫ですか?》
{ああ、仕事はサボったよ。}
《お仕事サボったんですか?!》
守護霊、初対面の相手だぞ…。
まあ、仕方ないか。
初対面の相手だからこそ、ツッコんでしまったんだろうし。
昔から日傘はこんな感じだったし、俺は今更驚きもしない。
『遅れてごめん。』
お、奏か。
「だいじょ{奏!会いたかったよ!}
日傘テンション高すぎだろ!
すげー勢いで走る日傘。
奏はそれに対して、ドロップキックをかました。
グッシャ!!
{ヘブンっ!}
日傘がヘブンって悲鳴あげたぞ?!
そんなに痛かったのか?!
そのまま吹っ飛んで、校門にぶち当たる日傘。
そして何故か、この光景を見て和む俺がいる。
ああ、昔と同じ流れだなあ。
『おはよう、芦屋。末。』
「おう、おはよう。」
《おはようございます。》
俺たちは、何事もなかったように挨拶を交わす。
今日の奏は名前は知らないが怪人の仮面を被っている。
さすがに守護霊も慣れたらしく、落ち着いている。
{イテテ…。酷いなあ、奏。
久し振りなんだから、手加減してくれてもいいじゃないか。}
復活早いな。
『そっちこそ、朝から恥ずかしいマネしないで。』
同感だ。
{ま、まあ本題に入ろうじゃないか。}
弱っ!日傘、弱っ!
《そ、そうしましょうか。》
そして、守護霊にフォローされる日傘。
『で、鏡は持ってこれた?』
{ごめん、割っちゃった。}
クシャア……
殴ったとは思えない音が!
日傘の顔面、大丈夫なのか?!
『芦屋の命がかかってるんだよ?!』
{だ、大丈夫。代わりの物がある。}
代わりの物?
{霊を閉じ込める、特別な本さ。}
そんな物があるのか。
《それがあれば、芦屋さんは助かるんですね!》
{まあ、おとりが必要なんだけどね。}
《「『おとり?』」》
{準備に時間がかかるし、
僕から出向いても霊は反応しなかったから、
芦屋君が校庭におびき寄せる必要がある。}
「俺を狙ってる霊だからな。
じゃあ、ちょっと行ってくる。」
《私も行きます!》
『私も。』
{奏は残ってくれ。}
『何で!』
{奏が行っても足手まといってこと。}
『っ!』
「大丈夫だ、
俺はまだ死にたくないからな。」
『でも…。』
「心配するな。」
《私が絶対に守ります!》
『…。』
「奏、俺は絶対に死なない。
守護霊を盾にするって手もあるしな。」
《今までで一番酷い台詞!》
『わかった…。』
《納得した!》
日傘のアドバイスどおり、俺の教室に行くことにした。
「行くぞ、守護霊。」
まだ騒ぐ守護霊を引きずり、
校舎に入っていく。
《さっきの台詞、嘘ですよね?!》
「うるせえよ。でも、まあ、
頼りにしてんぞ、守護霊。」
《…はい!》
〜芦屋の教室〜
ヒラヤサンガキタ…。
ヤット、アエル…。
ハヤクオイデ…。
ワタシガコロシテアゲル…。
ソシタラズットイッショダヨ……。
ズット…………。
だんごですよ。
前書きの通り、サブタイトルのセンスが…。
精進します。