らすとー!!
校舎の二階。
俺の教室。
かすかに気配がある
いや 、気配とかよく知らんが。
だけど、わかる。
「中にいるな…。」
悪霊。
てめえが俺を殺すか、それとも封印されるか。
どっちにしろ、事が終われば二度とてめえとは会わねえことになる。
だから最初に言っておくぜ。
「あばよ。」
ガラッ
そこに、いた。
ヒラヤサン…。
悪霊が。
ヒラヤサンガキタ…。
普通の人間にしか見えない。
アイタカッタヨ…。
なのに。
シンデワタシトイッショニ…。
何でこんなに。
ズットイッショニ…。
恐ろしい。
ズット…。
怖い。
ズット…。
逃げないと。
ヒラヤサン…。ヒラヤサン…。
ヒラヤサン…。ヒラヤサン…。
走る、走る、走る。
逃げろ、逃げろ、逃げろ。
「追ってきた!」
《ここから階段まで行ければ、大丈夫です!》
わかってる、あと少しで階段だ!
ここを降りたら、外に!
《早い!追いつかれます!》
くそっ、もう少しで外に…。
バシッ!
「なっ…。」
校舎から出られない!
《閉じ込められました!》
ヒラヤサン…………!
やばい!どうする?!
〜♪〜♪〜♪
電話?!こんな時に!
「誰だ!」
{僕だ!今どこにいる?!}
「一階廊下!出られない!」
{なら、屋上は?!}
「殺す気か!」
{運が良ければ死なない!}
「チッ、分かったよ!」
プッ
「守護霊!屋上に行くぞ!」
《は、はい!》
ドコニイクノ……?!
「うっせえ!」
ヒラヤサン……………!
二階!
ヒラヤサン………!
三階!
ヒラヤサン……!
四階!
ヒラヤサン…!
…屋上!!
運が良ければ、死なない!
運が良ければ、死なない!
「飛ぶぞ!!!」
《ええ?!》
『芦屋?何でそこに…?』
{飛べ!多分死なないから!}
俺は、飛んだ。
《ああああ?!》
『飛んだー!』
{屋上から脱出成功!!}
いやいやいやいや、
落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる!
本気でこれは死ぬ死ぬ死ぬ!!
うわああああああ!
死ぬううううううう!
日傘の嘘つきいいい!!
これ、絶対死ぬ!!!
ガシッ
あれ?
《前持って飛ぶって言ってくださいよ。
まったく、ビックリしましたよ?》
{ やっぱ飛べたんだね。計算通り!}
『……..…は?』
そういえば、こいつ飛べたよな…。
《ほーら、私がいて良かったでしょ?
どうです?私のお陰ですね?》
たしかに死ななくて良かったけど…。
こいつ後でぶち殺す……!
マッテ………!
よし、校庭におびき寄せたぜ!
……結果的に。
「日傘!奏!」
{オッケー!}『いくよ……..…!』
二人の返事とともに。
封印が、始まる。
……?!
少しずつ。
ヒラヤサン…!
本に引き寄せられるように。
ヒラ…サン…。
吸い込まれ、その姿は。
ヒ……サ…。
消えていく。
………………。
「終わった…。」
最後はこいつに助けられたな……。
褒めてや……。
《私、頑張りましたよ?!ほら、褒めてくださいよ!》
ピキッ…!
こいつは………!
《ほーらほらほらほら!》
ピキピキッ…!!
ほんっとうに…………!
《ほらほ…。》ベコッ
《痛?!なんでですか?!》
「うっせえ!ムカつくんだよ!」
《えええええ?!》
{奏!どうだい!すごかっただろ?!}
『日傘……。』
{なんだい?!}
『芦屋に屋上が〜とか、言ったよね?』
ガシッ
{え、ほら、でも、生きてるし?}
『じゃあ、お前が、死ね……!』
{ちょ、ま。}ゴシャッ
〜一週間後〜
俺の命は助かった。
日傘はあの後すぐに帰った。
奏は、また引きこもり生活。
そして、守護霊のあいつは……。
《芦屋さん、今日は弁当作ったんですよ!》
毎日、学校に来て邪魔をしてくる。
ああ、うぜえ……。
《うぜえとは失礼な!
謝ってください!いま!すぐに!》
もう、嫌だ………。
今日も俺は、不幸だ。
終わりですよ。
連載ものとしては短かったような気が…?
芦屋さんの方が苦労してたよね?
ツッコミどころが多かったかもですが、
気が向いたら、読み返してほしいです。
読み返しは読書の醍醐味ですよね!!




