↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/8

Frontier

BGM DELUHI - Frontier

「あっそうなんだ?」

 苦笑いともなんとも言えない表情になる莉奈。

「あいつ確かアメリカ国籍だからさ、日本人の名前だけど。カゼナ・ブランデンバーグって……そういうとこいくならアメリカ代表で来るはず。ようするに、世界大会じゃないとダメってこと。日本代表なんて遠いって」

「副島ならいけそうだが」

「無理。あれは流石に次元が違う」


 例の試験を受けて以降、陸は本大会……すなわち世界大会の問題を見た。

 無理だった。

 すべての次元が、予想とそれまでの経験を超えていたから。

 そういう難しさを耐える人間でないといけないということだから。


 スマホをいじり始めていた莉奈が言った。

「まーそうねえ、陸くんの気持ちもわかるけど。うわ、突破者ってみんな頭いい高校ばっか。絹布とかラ・ロシージャとか、旭川開泉とか」

「だろ? ……っていうと人見(ウチ)に失礼かもしれんが」

 何より、いまでこそ頑張ってはいるけど、どこかで天井をみる怖さも、自分の上限を知って、そしてその上限の向こうに人の手の届かない知があるという事実も、知りたくはないから。

「人工知能全盛期に、そこまで頑張るかといわれるとなあ?」

「でも受かってうれしいだろ? ほれ、購入証明のページ」

 冬矢が言う。

「ありがと。同じ頑張る方でも、ジム行く方が好きっていうか」

 AIには鍛えるべき身体がないから、ここだけは勝てるという実感があるから。


 一方の莉奈。合格者一覧を見つづけていた。

「男の子ばっかだねーあっ女の子いる。旭川の子がそうなんだ? へ―この子もカゼナってんだ」

「へえ偶ぜ……」

 そしてたまたま、その手元をのぞき込んでいた陸。

 見て。

 飛び上がる。

「あっ」

 陸は目を見開いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。