スチイのチュー
姫様の経過観察を終えて、エルフの族長と部屋を出た後に数日休みたいと話した。
患者が女性だけなら俺ももう少し頑張れたのだが、男の患者も居る訳で俺はヤル気と精神を削られた。
族長は『女王に話してみるわね』と言ってくれた。そして二、三日は休めるだろうとの事だ。ふむ?何時まで滞在するのやら。
でも休める様で良かった、今日はスチイに寄り掛かられただけでドキドキしてしまった、多分あれが動悸と言うやつだろう、抱き付かれたなら兎も角、寄り掛かられただけで手に汗をかき心臓が早鐘を打つなんておかしい、スチイが可愛いとは言っても、まだ少女なのだから。
何かの病気かもしれないが、精神的な負担かもしれない、休養が必要だ。
翌日から二日間の休みを貰えて、朝、ヤギの乳絞りに来たスチイに予定を確認したら、スチイも二日間は病院に行く事は無いそうだ。
そして今日の午後からはお母さんと買い物に行くと、午前中は俺と遊んでくれるそうだ、逆じゃないかと、俺に遊んで欲しいんだろう? と思ったが嬉しいから何も言うまい。いや俺の気持ちを考えるとスチイが正しいとも言える。
今日の乳搾りは付き人のお姉さんが絞り、白い液体のかかった頬をスチイの顔に近付けた、スチイは一瞬キョトンとして首を傾げるが、次の瞬間に理解したのか、お姉さんの頬に付いた白い液を舌を出して舐め取った。
頬を舐められたお姉さんは擽ったかったのか、少し首を縮めるも笑顔で気持ち良さそうにしている。
俺の事も仲間に入れて欲しいと思い少しだけ近寄ると、お姉さんはスチイを抱き寄せて一緒に乳搾りに誘う、俺の入り込む隙は無い様だ。
花を見て楽しむのも悪くは無い、少しだけ距離を持ってユリの様な二人を見て楽しんだ。
ヤギのミルクを貰い部屋に戻った、そして朝食を頂いた後は魔王の世話だ。
魔王を厩舎から出すと何時もの様にスチイを呼んでくれる、実に良い馬だ。
俺が桶やブラシを用意している間に、スチイも部屋から下りて来る。
魔王の馬体を洗いながらスチイに聞いてみる。
「午後からは、お母さんと二人で買い物かい?」
「そうだよぅ」
「お父さんは一緒じゃないんだ?」
「ぅうん、お父さんは目立つから駄目なんだってぇ」
確かに体格も良く、赤い髪に立派な角まで生えていたら目立つかもしれない。
帽子で隠すにしても、あまり出歩かない方が良いのだろう。
「なら俺が一緒に行ってあげようか?」
「ダメェェ!」
強く拒否されてしまった、もしかしたら下着とかも買いに行くのだろうか?
もしそうなら一緒に選んで、試着だって喜んで手伝ってあげるのに。
でも流石に下着の試着は無いか?
普通の服の試着でも良いかもしれない、姫様の試着に護衛と称して少しだけ覗かせて貰えないだろうか、大きなメロンを抱えた姫様なら下着姿でも破壊力十分だ、是非拝ませて欲しい所だが、スチイに強く拒否されては付いて行く事は叶わないだろうな。残念。
「今日はお母さんと何を買いに行くんだい?」
「ぅうぅん内緒!」
「なんだ、教えてくれないのか?」
「……後で見せてあげるね」
内緒だけど後で見せてくれる? もしかしてネックレスのお返しとかお礼だろうか?
どうせなら普通の物とかじゃなくスチイの大切なものとか欲しいな、そう女性の大切なもの、スチイの初めてを俺にくれないだろうか?
初めてのキスを貰えたなら何よりも嬉しい、最高のお礼だ。
勿論、頬とかじゃなく唇と唇だ、スチイの唇は柔らかそうだが、小さいから強く押し当てたら歯の硬い感触が伝わるのだろうか?スチイはどんな味がするだろう、少し考えただけで元気に成ってしまう。
元気に成った俺はスチイの前にしゃがみ込み、正面から一度抱き締めてから、声を掛けて両手で抱え上げて魔王に乗せた。
魔王に乗せられたスチイは一度、魔王の馬体に抱き付いてから洗い始める。
スチイは前後に大きく腰を振る様にして、魔王の首筋を両手で綺麗に洗って、俺はスチイの手の届かない所を洗ってゆく。
魔王はスチイに洗って貰うのが気持ち良いのか、目を閉じて首を伸ばしてる。
伸ばされた首にスチイは抱き付いて、喉元まで洗う。
何とも羨ましい、俺にも抱き付いて胸を押し当てて俺の全身を、スチイの全身を使って洗って貰えないだろうか? 魔王ばかりズルイ。
魔王の馬体も洗い終わったので、俺はスチイの後ろ側に回り込み、少し色っぽい腰に手を添えて強めに掴んで持ち上げる。
今日のスチイの服は薄着だ、魔王を洗い易い様に半袖半ズボンを着ている。
少し手の力を抜けば、ずり落ちて服を肌蹴させる事も可能かもしれない、だがスチイを危険な目に合わせたくは無い。
そのままゆっくりと俺の肩に乗せる、スチイは股を開き俺の頭を首を柔らかい太腿で挟み込む。ミニスカートではないのは少し残念だが、半ズボンでも中々に良い感触だ。
魔王にばかり良い思いはさせない、俺だってスチイの柔肌に触れて楽しみたい。
スチイを肩車したのは良いが、水の入った桶を持ち上げるのに少し苦労した、がスチイの柔肌を感じられる幸福に比べたら大した事ではない。
水の入った桶を下から支えながらスチイに渡す、一緒に魔王の頭から馬体までゆっくりと水を掛け流す。
「ブルルッ」
「まおう、冷たいぃぃキャハハ」
頭から水を被った魔王は、頭や体を振って水を弾き飛ばし、弾き飛ばされた水はスチイにもかかってる。多分わざとだろう。
スチイも魔王もお互いに何かを分かり合って、楽しんでいる様なので俺は何も言わないが、魔王も良い仕事をしている、見上げるとスチイが服を捲り上げて服で顔を拭いている。
お腹から捲り上げられた服の下に、下着が見え隠れしている、今日は水色の下着でフリルまで付いて、とても可愛いらしい。涎が出そうになる。
いっその事「濡れた服を着ていると風邪を引くから」と言って下着姿にさせて抱き着きたいが、二階からの御両親の目も有る、我慢するしかあるまい。
もう少し楽しみたいと思って、水の入った桶を取り、もう一杯スチイと一緒に魔王に掛ける。今度は少し勢い良く掛けた。
魔王もビックリしたのか、勢い良く頭と体を振る、魔王だけじゃなくスチイも俺もびしょびしょだ。
スチイは笑いながら服で顔を拭いている、その絶景を俺が見逃す筈も無く心行くまで楽しめた。
しかもスチイの体を、お胸、お腹、お股、と伝った雫が俺の首筋に滴ると言うオマケ付だ。
スチイを降ろして、軽く魔王の馬体を拭き上げたら、何時もの日光浴だ、魔王の濡れた馬体は輝き、濡れたスチイの服は下着を透かして見せている、とても欲情的だ。思わず抱き締めてしまう。
日当たりの良い草原に移動して二人と一頭で寝転がる、静かに時間だけが流れゆく。何かを話す訳では無いが、一緒に居るだけで幸せだ。
俺が大の字に仰向けに寝そべり、俺の腕を枕にスチイも寝ているが、服が乾いてくると俺の上に覆い被さる様に乗ってくる、俺の腕に合わせてスチイも腕を伸ばすが全然届かない、俺の腕の方が遥かに長い。
俺の頬に自分の頬を擦り付けて、胸も俺の胸にゴリゴリと押し当ててくる、そうプニプニとではなくゴリゴリとだ、少しは柔らかな部分も有るが、全体的には少し肋骨が浮き出た感じだ。
それでも俺はスチイが大好きだ、自然と元気に成ってしまう位には大好きだ。
だがスチイは足をバタ付かせて俺の元気になった部分に蹴りを入れる、わざとじゃないのは分るが意外と痛い、が気持ち良い。
そして今日も俺の心臓は早鐘を打つ、訳も分らずにスチイを抱き締めてしまい、ついお尻に手が触れてしまった。ホンの少しの仕返しだ。
「エッチ!」
「ごめんごめん、でも可愛いお尻だよ」
「もぅ!」
スチイは少しだけ怒っている様だ、俺の胸の上で寝返りを打つ様にして、うつ伏せから仰向けに成る、意外とスチイの命は重く、手を突かれた時には一瞬息が止まるかと思ったが、それも気持ち良い。
仰向けに成ったスチイが落ちない様に、お腹に手を回して抱きかかえる。
スチイのお尻は俺の下腹部に当たっている、もう少し下だったら危なかった、それでもスチイが身動すると俺は元気に成り過ぎて、理性を保つのに大変だった。
俺は右手だけを少し下げて、スチイの左の骨盤辺りに手を添える。
少し骨ばっているが実に触り心地が良い、可愛い骨盤をつい撫でてしまう。
骨盤はまだ小さく開いてない、骨盤の高さに比べてお腹は低く有る。
今俺の胸に当たる背中も、肩甲骨は勿論、背骨もコリコリしている。
やはり、もう少しタンパク質を摂らせた方が良いのか? いや毎日ミルクを飲んでるし後は適度な運動だろうか? いやいや卵を食べさせるか?
服も乾いた頃にスチイが身動ぎをし始め起きようとするも、俺の手がそれを許さない、俺は目が覚めているが寝た振りをしてでも、もう少し、いや何時までもスチイと一緒に居たい。
ゆるく抱き付いた俺の腕の中で、スチイは身を捩りながら、うつ伏せに直り俺の頬にチューしてくれた。
俺はビックリして目を開けてしまう。
「起きた? ノーバン様」
目を開けた俺を見ながら優しく聞いてくるスチイ……、俺は答えの代わりに先程のスチイの行動を確認する様に聞いてみる。
「ありがとう、チューして起こしてくれたんだね」
「チューじゃないよぅ! キスだよ!」
聞き方が悪かったのか? スチイは俺の胸をグーで叩きながら否定して来た。
チューとキスの違いって何だろう? 試しに口にキスしたら分るだろうか?
「じゃぁ俺もキスのお返しをしなきゃな」
俺がスチイの腰に手を回し、ゆっくり顔を近付けると、俯いて腰に回された手を振り解く様にして逃げてしまった。
そしてお城の入り口で、俺と魔王に手を振って中へと入って行った。
少々やり過ぎたか?でもスチイの初めてだけは誰にも譲りたく無い。
奪いたくも有るが、出来れば自然な流れで楽しみたい。
いつかスチイから本物のキスを貰えます様に。
何を買いに行き、何を見せてくれるのやら楽しみですね。




