スチイの香り
お風呂はまだ、ぬるいがスチイが入るには丁度良いだろう。
お風呂に塩を入れようとも思ったが、今日は時間も遅いし入れない事にした。
今日も一緒に入ってくれるだろうか?期待と緊張を胸にスチイを起こしに行く。
俺はスチイの体を揺すりながら声をかける。
「スチイ、お風呂が沸いたよ」
「ん~んパパぁ」
半分寝ているスチイを抱きかかえてスチイの部屋へ連れて行く。
「スチイ着替えの服を持ってお風呂に行こうか」
「はぁい……パパ」
俺は良い返事を期待して、スチイが眠そうな内に聞いてみる。
「スチイお風呂はパパと一緒に入ろうか?」
「はぁい……パパ」
完全に起きる前に聞いて正解だ、良い答えが帰って来た。嬉しくて脱衣所に急ぎ行く。
俺は先に服を脱ぎタオルを腰に巻く。
「スチイの服も脱がしてあげるからね」
「パパぁ~ん~」
まだスチイの目は半開きだ、眠いのだろう。
俺は着せ替え人形の様に、スチイの服を一枚づつ脱がせてゆく。
万歳をさせて上着を脱がせ、スチイの後ろからズボンを脱がせて可愛いお尻を見た後は、前に回りしゃがみ込みスチイの手を自分の肩に置かせて、下着をゆっくりゆっくり脱がせた。
「ん~ありがとう、パパ」
「お風呂場に連れて行くよ、スチイ」
「ふぁ~い、パパ」
服を脱がせたスチイと抱き合う状態にかかえる、スチイは顎を俺の肩に乗せている。
左手に背中の、右手に太腿とお尻の感触を受け、スチイの柔らかい肌を全身で感じながら風呂場へと連れて行く。
今日はスチイが眠そうなので、桶の上に座らせて洗う。
でも実はスチイが起きている様な気もする。起こして時間も経つし、部屋着や下着をタンスから自分で選び出していた。
でもスチイが眠い振りするなら俺には好都合だ、眠いスチイに優しくする良いパパを演じれば良い、スチイをいっぱい感じられる。最高に幸せだ。
正面から手と足を石鹸を付けたタオルで洗い、スチイの指を自分の指で絡めるように洗う。
立たせて洗うのと違い足の裏も、足の指も一本一本丁寧に洗える。
「クスクス」
少し擽ったいのだろう、スチイが笑っている。
後ろに回り抱き付くように胸とお腹、太腿の深い部分も洗い、少し離れて背中も洗う。
最後にスチイを立たせて太腿に抱き付く様にして可愛いお尻を優しく洗う。
「んん~ん」
スチイはお尻が敏感なようで触ると何時も反応する。カワイイ。
スチイの頭から全身にお湯を掛けながら、手で全身を優しく撫でてゆく。
スチイを湯船に入れた後、自分の体と頭を手早く洗い、湯船に浸かる。
スチイの頭を湯船の外に出して頭と髪を洗い、お湯を掛け流す。
「ありがとうパパ」
「いいよスチイ、でも顔は自分で洗うんだよ」
「はい、パパ」
何となく昨日よりもスチイの肌に張りが有る様な気がする。
スチイは長風呂だし、多分起きているだろう。少し話をしてあげる。
スチイを後ろ向きに抱き寄せ、スチイの背中と俺の胸が当たる様に軽く抱き締める。
「スチイ、少し話をしようか」
「はい、パパ」
「昨日、雨男の話をしたのを覚えてるかい?」
「はい、パパ」
「何故スチイが聞いた事が無いか分る?」
「分らないけどスチイの近くには居なかったから?」
「スチイの近くに居てもスチイには気づけない人なんだよ」
「なんで? パパ?」
「ゆっくり話すから聞いてくれるかな?」
「はいパパ」
「人はとても醜いんだ、だから悲しい事に今は神に愛されていないんだよ」
「??」
「人は一人では生きて行けないから集まるけど、集まると今度は誰かを苛めないと生きて行けなくなってしまうんだ」
「……」
「そんな醜い人が苛めるのは決まって、自分達とは違う人が狙われるんだ」
「……」
「スチイには狙われる人が分るかい?」
「醜い人が自分達と違う人を狙う?……なら醜く無い人?」
「そうだね……、だからスチイが苛められてしまったんだ」
「……」
「そんな醜い人は更に酷い事に、一人を狙って苛めるんだよ」
「……」
「だからスチイの近くに雨男や雨女が居ても、スチイだけが狙われ苛められたんだ」
「……」
「だからスチイが居たお陰で、苛められなかった雨男や雨女の事はスチイが耳にする事は無かったんだ、スチイが雨男や雨女を守っていたんだよ」
「そうなのパパ?」
「そうだねスチイだけじゃなく、何処の村や町でも有る事なんだよ」
「……」
「人が醜い事は神も知っているんだ」
「神様も?」
「でも、もう大丈夫だよスチイの事はパパが守るからね」
「ありがとうパパ」
スチイはお風呂の中で振り返り、抱き付く様にしがみ付いて来た。
スチイの気が済むまで抱き締めて背中を擦る。
スチイがモゾモゾと湯船から上がるので、手伝い湯船から出す。
脱衣所に出る前にタオルでスチイの体を拭いてから脱衣所へ背中を押す。
タオルを何度も絞り自分の体も拭いてから脱衣所へ向かう。
脱衣所に行くとスチイがバスタオルを体に巻いて立っている。
スチイの頭を撫でてから、先に自分のパンツとシャツを着る。
「スチイ、バスタオルを外してくれるか」
「はいパパ」
スチイは「はい」と言いながら両手を左右に広く上げるだけだ。
「言う事を聞かない子はこうだ」
俺はスチイからバスタオルを剥ぎ取り、少しだけ乱暴にスチイの体を拭き上げる。
「んん~パパぁ、ごめんなさい、クスクス」
スチイは「ん~」と言いながらも、楽しそうにしているから平気だろう。
「スグに終わるから我慢するんだよ、我慢出来たら許してあげるからね」
「はいパパ」
スチイの体を拭き終わってから聞いてみる。
「スチイ一人で着れるかい?」
「……パパ、肩をかして」
スチイは俺の肩に左手で掴まり、片足づつ上げながら右手だけで下着を着けてゆく、座れば簡単だが、俺が立ったままで履くのを見て真似したいのだろう。俺は何も言わず頑張るスチイをじっくりと見守る。下心は少ししかない。
下半身の下着を着たスチイは、上半身の下着を手に取り考え込んでしまった。
上半身の下着は初めてだろうか? にしても服屋で聞いた筈だろう。
一人で着始めたが、両脇から出ている紐を背中に回して、縛ろうとするも上手く縛れないらしい。
「パパぁ手伝ってぇ」
「はいはい背中を向けてくれるか」
スチイの背中で紐を引き、大きく息を吸わせて、胸が膨らんだ所から少しだけ引き締めてリボン縛りで留める。紐は長めに出来ているので、脇の下で自分でも縛れそうだが、スチイが気付くまで手伝ってあげようと思う。
「スチイ、前を向いてくれるか」
「はいパパ」
スチイが前を向いて思った、とても可愛いく魅力的だ。
今日の下着は薄い肌色の布に桃色の縁取りだ。
スチイの小さな体が裸にされて、桃色の紐で縛られてる様にしか見えない。
誰が作った下着だ? 誰が選んだ下着だ? 何を考えているんだと言いたい。
俺の幸せの為に有る様な下着じゃないか。最高の出来だ。
俺はスチイの肩に手を置き、寄せて見たり離して見たり、その場で回転させてみたり何度も楽しむ。最後には抱き締めてしまった。
「パパぁ」
「スチイは世界一可愛いい」
「……パパ」
スチイ成分を十分に補充してから解放する。
「スチイ、女性用の下着を着けたら大きく見える様に、寄せて上げるんだよ」
「大きく? 寄せて上げるの?」
「パパも聞いただけで良く分らないが試してみるかい?」
「お願いパパ」
俺はスチイの胸の下や脇の下から、寄せて上げるようにしてみたが、スチイが擽ったがるだけで殆ど変わらなかった。が下着に何か入っているのか少し胸に膨らみが有る。
「ごめん、スチイ擽ったかったか?」
「少し擽ったかったけど平気だよ、パパ」
「胸に膨らみが出て、とっても魅力的だよスチイ」
「ありがとうパパ」
後で余裕が出来たら服屋にでも連れて行き、下着の付け方は店員に任せよう。
下着を着たスチイに部屋着を着せる。昨日と同じ淡い肌色に近い黄色の生地に、柔らかい桃色の星が散りばめられたデザインの部屋着だ。
スチイの掌も足の甲も隠れてしまうくらい、大きい服だ。
裾は足首まで折り返す、袖も折り返し居間に送り出す。
俺も部屋着を着てからスチイの後を追う様に居間へと向かう。
火も布団も無い掘りコタツに二人で座り、オレンジジュースを飲みながら休む。
「スチイお願いが有るんだが眠いか?」
「少し寝てたから平気だよパパ」
「じゃぁパパの背中に足で立って歩いてくれるか」
「はい?」
俺の説明が悪かったのか、何がしたいのか分らない様で首を傾げている。
「肩叩きと同じで気持ち良いんだ頼むよ」
「はい、パパ」
俺は柱の側にうつ伏せに寝そべりスチイを呼んだ。
スチイは恐る恐る柱に捕まりながら、俺の背中に歩く様に乗る。
「スチイ肩の下からお尻の上まで、少しづつ歩いてくれるかい」
「はい」
スチイが二往復位してくれる。背中も凝る方では無いがスチイに踏まれてると思うと気持ち良い。
「スチイ今度は柱から手を離して歩いてくれるか」
「えぇぇ怖いよぅ」
「じゃぁパパがシャツを捲れば滑らないから頼むよ」
「はいパパ、頑張る」
俺はシャツ脱いで上半身裸になりスチイに乗って貰う。
スチイは少しづつ歩き、バランスを崩し俺の背中の上でバタバタと暴れる。痛い痛い、でも気持ち良い。何度かバランスを崩すも背中から落ちる事は無かった。
スチイがバランスを崩す度に、痛気持ち良くあちこち踏まれた。
「ありがとうスチイ、気持ち良かったよ」
「はいパパ」
スチイに背中を踏んで貰う事が気持ち良い、と言う事意外にも分った事が有る、スチイのバランス感覚が良い事だ、柱に掴らずに何度かバランスを崩すも背中を歩けるなら十分以上だ。
やはりスチイは良い冒険者に成れる素質が高い気がする。
スチイと一緒に布団を敷き寝る準備をする。
スチイが布団に入る前にスチイの手を取り長い袖を伸ばす、手が隠れて指先しか出ない。スチイが幼く見えて何時もとは少し違う可愛さだ。抱き締めてしまう。
可愛いスチイと一緒の布団で寝る。
スチイが寝息を立てて完全に寝たのを確認してから、俺は静かに布団を抜け出す。
抜け出した俺の行き先は、スチイの下着の入った洗濯籠だ。
今日脱いだばかりのスチイの下着を取り出し、表裏を確認しシミが有るか探したが無い、今度は匂いを嗅いでみた、スチイの優しい良い香りがする。幸せだ。
スチイの下着から分った事も有る、痔や下痢、尿漏れも無い様だ、病気以外でも血が出る事も有る、布や綿で吸っても、血が出たなら匂いで分る筈だが、血の匂いはしなかった。
苛められていた子だ、ストレスからどんな病気に成っているか分らない。
下着に何か付く様な不調が有っても、会って数日の俺に自分から言えるとも思えない、俺が気にしながら下着を見て匂いを嗅がないと、血の匂いも無くスチイの優しい良い香りでスチイの健康が分り俺は幸せだ。
それだけで絶対とは言えないが、分る範囲では健康と言えるだろう。
スチイの下着で幸せを味わった後は、風呂の掃除と洗濯をする。
洗濯は朝までに乾かないだろうから迷ったが、洗わずに残して旅に出るわけにもいかずに洗う事にした。
洗濯物を外に干してから、静かに布団に戻り眠りにつく。
スチイちゃんが健康そうで安心した主人公。
何事も無く旅に出れる事を祈ります。




